連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第75回・2023/1/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第75回〔全126回〕/第16週『母と私の挑戦』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方がよいです。
舞(福原遥)が藤沢(榎田貴斗)と会社へ戻ると、仕事を終えた社員たちが食堂に集まっていた。舞が本当に仕事を取れたのかどうか、図面を見るまで信じられないと二人の帰りを待っていたのだ。舞が図面を広げると、にわかに沸き立つ社員たち。数量も多く、なかなかに大きい取引だからだ。ただ、結城(葵揚)がいない中で、そのネジの設計を誰がするのかと不安になる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~16週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7,13~15週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
いくらなんでも、結城を都合よく登場&退場させ過ぎでは?
今週は、それなりに楽しめているし…
前回で書いたように、脚本と演出がうまく修正し合って、正常に機能し始めていると思うから、残りも2か月ちょっとしかないこともあって、細かい部分は無視しちゃえ! とは思っている。
とはいえ、今回はさすがにモノ申したい…
確かに、次のような台詞は盛り込まれてはいる。
結城「分からへんことあったら いつでも連絡してこい言うたやろ」
垣内「それやったら 結城を ちゃんと雇たらええがな」
宮坂「扇さん 許してくれはったんやな」
しかし、これらの台詞だけで…
●結城(葵揚)が今どんな仕事をしているのか?
●結城が務める会社は、IWAKURAのライバル企業ではないのか?
などなどを、描いた “つもり” にするのは、どうかと思う。
まあ、浩太(高橋克典)が「よそに引き抜かれんのは悔しいけどな。それだけの腕前になったっちゅうことや。誇らしいで」と言っていたから、浩太がかわいい社員を任せられる会社だと超好意的に解釈しておくが。
本来なら、やはり、それこそ主人公の幼少期から登場している脇役である結城なのだから、先日の「浩太の葬儀」のくだりで少しは現状報告的なことをやってもよかったと思う。
まあ、今作は、「なにわバードマン編」や「航空学校編」に登場した脇役たちも “ほぼ使い捨て” だから、今に始まったことではないが、決して “連ドラ” としては褒められる展開、構成ではないと思う。
もはや、この程度のご都合主義をやらないと進まないと思う
そんなことよりも、恐らく… 多くの視聴者が気になったのは ‘ご都合主義すぎる!’ ってことではないだろうか?
でも、「不思議?」と思われるかもしれないが、意外と私自身は悪くないと思っている。
とりあえず、主人公の思いつき、行動によって “物語” が動いているし。
主人公の言動に対して共感する “仲間” が増えていく過程も描かれているし。
「新生 IWAKURA」の立て直しが進んでいること描かれてもいるし。
まあ、1週間そこそこで進めるとするなら、この程度のご都合主義をやらないと進まないと思うし、そういうのも “ドラマ” だと思うから、許容範囲ということだ。
"人情モノ"でも、仕事の結末は描くべきは?
ただ、やはり、週5放送の “朝ドラ” の木曜日として考えると、悠人(横山裕)を引っ張り出してきて次の展開を匂わす前に、この度の “仕事” が完遂できたかどうか? を描いて、ドラマチックに終わっても良かったかな? と。
いや、ドラマチックにしなくても、せめて「舞ちゃんが初めて取ってきた仕事はうまく納品できました」くらいのナレーションは入れても良かったのでは?
だって、結末が描かれないと、結城がわざわざ “元の職場” の仕事にかかわった意味がない。
確かに、みんなで夜遅くまで頑張ったとか、団結心が強まったのはあるかもしれないが、それなら尾藤(中村凛太郎)が一生懸命に勉強したから納品できた… でもいいわけだから。
どうも、「章にいちゃんの恩返し」で “人情モノ” に仕立てたつもりかもしれないが、それこそ「鶴の恩返し」ではないが、鶴女房は美しい反物を残すと同時に、羽が抜けた姿で去って行ってこそ悲哀があるわけで、機織りの姿も見せないで終わってしまっては… ということなのだが。
「お金が解決」するのは間違っていないが"ドラマ"なのだから
それと、次のことは粗探しになってしまうかもしれないが。
終盤の、IWAKURAを悠人が… のくだり。
以前に、「生命保険」の話が出て来たのなら、それこそ「遺産相続」のことだってあるわけで。
これまた「生命保険はある世界」だけど「遺産相続はない世界」でもあるの? ってこと。
細かく描け! なんて、微塵も思わない。
ただ、「阪神淡路大震災もバブル崩壊もない世界」なのに「リーマンショックはある世界」であるのを言及したように、必要なものは持ち出してきて、そうでないものは完全に端折っちゃうのが “やり過ぎ” と思うのだ。
結局、「お金が解決」するのは間違っていないが、“ドラマ” なのだから “お金” ではなく “熱い思い” や “こだわりの心” が IWAKURAを再建するようなファンタジーな部分もあっていいと思う。
あとがき
笠巻(古舘寛治)が「岩倉の技術の要」的な存在として描いてきたのですから、設計もできる設定にしておけば、こんな妙な展開にしなくて済んだかも?
やはり、主人公が売り込んだ「IWAKURAの高い技術」の中には、設計も入っていると考えるのが普通だと思うので。
それと、今日(19日)の情報番組「あさイチ」でゲスト出演した佐野弘樹さんが、水島学生として再登場すると話されていました。
どんな風に描かれるのか不明ですが、「その後」を描くのは悪くないです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17579/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74
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