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100万回 言えばよかった (第1話/初回15分拡大・2023/1/13) 感想

100万回 言えばよかった

TBS系・金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram

第1話/初回15分拡大『出会いと別れのハンバーグ』の感想。



幼なじみ同士で、大人になってから偶然再会し、お互いを運命の相手だと確信していた美容師の悠依(井上真央)と料理人の直木(佐藤健)。ところが、悠依にプロポーズしようと決めた矢先、直木は不可解な事件に巻き込まれてしまう。最愛の人が突然姿を消した悲しみに暮れながらも直木を懸命に探す中、悠依は刑事の譲(松山ケンイチ)と出会う。後日、譲は街中で直木の姿を見つけて話しかけるが、なんと直木は幽霊の姿になっていた。直木は、自身の存在を唯一認識できる譲に、自分の言葉を悠依に伝えてほしいと頼むが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?、朝ドラ「おかえりモネ」)
演出:金子文紀(過去作/恋つづ、逃げ恥、俺の家の話) 1
   山室大輔(過去作/天皇の料理番、グランメゾン東京、テセウスの船、アトムの童)
   古林淳太郎(過去作/理想ノカレシ)
音楽:河野伸(過去作/おっさんずラブ、恋つづ、知ってるワイフ、俺の家の話)
主題歌:マカロニえんぴつ「リンジュー・ラヴ」
※敬称略



残された時間を考えるようになる(なった)世代への応援歌…

昨年から、“恋バナ” については「所詮オジサン世代は対象外」だと感じているから一定の距離を置くようにしている。
従って、見る前に番宣を見て心構えをしておくようになった。

ということで、今作も事前準備は万全である(笑)

安達奈緒子氏によるオリジナル脚本による、突然の死によって運命が引き裂かれてしまった男女と、2人をつなぐ唯一の手掛かりである刑事、それら 3人の数奇な運命に翻弄されながらも奇跡を起こそうとする姿を描く、ファンタジーなラブストーリーだ。

番宣でも言っていたが、今作は基本的に若年層向けな “胸キュン” 路線ではなく、私なりに咀嚼をすると…

「残された時間を考えるようになる(なった)世代」の女性(男性も)たちに向けて、「“やり残したこと” をどうするのか?」を問いつつ、人生の応援歌でもあるようだ。

そう考えると、「胸キュンしない…」とか、「なんとなくダラダラしてない?」という感想は、ある意味、的外れというか、今作の作り手たちが目指しているところとは違う部分を期待しているわけで。

というのは、敢えて今作が「胸キュン無し」や「考察なし」的な方向性を選択したのは、『テレビは終わる?いずれの目論見も逆効果…“テレビだから”の強みを見直せ!』にも通じる、「どの視聴者層を狙って作品を作るか?」への挑戦的な作品と言えるわけだ。
従って、若い人には刺さらないかも…

「人生にやり残したことはありませんか?」的な作品

さて、内容もそうだが、出演者と内容を関連付けてちゃうと、ドラマ好きならあれこれの映像作品が脳裏に浮かんだはずだ。

有名なところでは、強かんに殺された男性が幽霊となって恋人を守る姿を描いて大ヒットした映画『ゴースト/ニューヨークの幻』(米国/1990)を始め…

その1年前に公開されたのが、森林火災消火業務の事故で亡くなった男性が恋人を守る設定のスティーブン・スピルバーグ監督の映画『オールウェイズ』(米国/1989)
更に映画『オールウェイズ』は、第二次世界大戦中の空中消火の飛行機乗りを描いた映画『ジョーと呼ばれた男』(米国/1943)のリメイクで。

とまあ、全く新鮮味はないわけで(苦笑)

更に、昨今の “ドラマ”、それも「TBS金曜ドラマ」枠だけでも、『俺の家の話』(TBS/2022)『妻、小学生になる。』(TBS/2022)があり(後者が最も似てるかも?)

従って、やはり「亡くなった人が見えるか見えないか?」よりも、「人生にやり残したことはありませんか?」的な作品なのだろう。

大ヒットはしないまでも、まず大ポカもないと思う

まあ、『透明なゆりかご』(NHK/2018)や朝ドラ『おかえりモネ』(NHK/2021年度前期)、『きのう何食べた?』(テレ東/2019)の脚本家、安達奈緒子氏が書いているから、やはり “やり残したこと” が大きなテーマなのは分かるし。

メイン監督は『恋はつづくよどこまでも』(TBS/2020)や『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS/2016)担当の金子文紀氏だし。

というわけで(どういうわけ?)、配役を含めて、若干小難しい内容になる可能性はあるから大ヒットはしないまでも、まず大ポカもないと思う。

ひとことで表すなら「満足である」に尽きる

で、長々と綴ってきたが、私自身はどう感じたか?

ひとことで表すなら「満足である」に尽きる。

とにかく、倍速再生していないにもかかわらず、あっという間に「15分拡大放送」なのに終わっちゃった… って感じ。

私自身が完全に生きてきた人生よりも残された人生のほうが短いという立場であること…

正に “人生でやり残したこと” を模索中であること…

そして、「長年連れ添った妻にド直球で愛と伝えているか?」の自己反省…

こんなことが、今作の主人公たちとうまく重なったのが満足の大きな由縁だとは思う。

もちろん、メインのお三方の演技や存在感が素晴らしいから安心して見れいられるのも評価のポイントなのは言うまでもない。

料理監修「はら ゆうこ」氏の料理が素晴らしい!

料理監修は「はら ゆうこ」氏だ。

前期の連ドラだけでも担当作品は…
 ●『silent』(フジ/2022)
 ●『アトムの童』(TBS/2022)
 ●『エルピスー希望、あるいは災いー』(フジ/2022)
 ●『君の花になる』(TBS/2022)
 ●『ザ・トラベルナース』(テレ朝/2022)
 ●『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジ/2022)
 ●『クロサギ(2022)』(TBS/2022)
と、ドラマ好きなら見覚えはあると思う。

はら氏さんの料理を評価したいのは、「料理」「食べ物」として強く主張せずに、作品の中を生きる登場人物たちの “生きる糧” として、時代や設定を正確に伝える “美術の道具の一つ” として、しっかりと機能している点だ。

比較する意味はないが、分かりやすいから例として挙げると…

ドラマの料理監修といえば、朝ドラ『半分、青い。』(NHK/2018年度前期)や朝ドラ『ちむどんどん』(NHK/2022年度前期)を担当された「オカズデザイン料理長 吉岡知子さん」と旦那さんの吉岡秀治さんが有名だ。

吉岡夫妻の料理は、“劇中の装飾物” 的な意味合いを強く出される感じがして、今作には合わない気がする。
それこそ、『ちむどんどん』のような料理で地域性を前面に出す時は効果的だと思う。

まあ、ドラマ好きなら、劇中の料理をだれがどんな思いで作ったのを考えるのも楽しいと思う。

あとがき(その1)

中学生時代の悠依を演じていた新井美羽さんは、朝ドラ『ちむどんどん』(NHK/2022年度前期)で、亡きお母さんの思い出を大事にしていた「西郷父子」の娘・めぐみを演じていた演者さんですね。

春風亭昇太さんは、TBSドラマではいつも “悪い人” が多いので、善人を演じてるだけで新鮮でした。

あとがき(その2)

あとは、「見える人が増えるのか?」、「自由に憑依できちゃうのか?」、そして結末次第でしょうか。

感想は書きませんし、今後も書く予定はありませんが、今期の新ドラマ、NHK総合のドラマ10『大奥』と肩を並べるくらいに、作り手の本気度を感じます。
「先が気になる連ドラ」としても良く出来ていると思います。

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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