連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第68回・2023/1/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第68回〔全?回〕/第15週『決断の時』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
めぐみ(永作博美)は、舞(福原遥)とともに工場のIWAKURAの再建に向けて、いったい何ができるのか策をめぐらす。そんなめぐみや舞(福原遥)を少しでも助けようと、大阪にやって来た祥子(高畑淳子)は、弁当を作りに精を出す。舞が会社に行くと、経理の古川(中村靖日)が今日で退社するということを知らされる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~15週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7,13~15週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
なぜ、舞ちゃんをめぐみや祥子より早起きにしなかったの?
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
今朝(6時頃)の千葉県北西部は気温は昨日(7度)よりも2度ほど高い‘5度’でしたが、風が強くて体感気温は2度くらい低めに感じました。
そのために、まあ朝のウォーキングが寒くて辛くて…
でも、年末年始も1日も休まず続けているので、健康維持のためにも歩かねば… ね。
ってことで、両親が亡くなった翌日の朝(もちろん別の日です)も、朝散歩を欠かさなかった私です。
なんで、こんな話をしたのかといいますと…
冒頭のシーンは葬儀の数日後でしょうか?
めぐみ(永作博美)と舞(福原遥)を少しでも助けようと、大阪にやって来た祥子(高畑淳子)が、朝から二人のために弁当を作っている場面で。
舞「お母ちゃんの力になりたいのに
あんま できることないねんな」
祥子「よ~く探せば でくっことやあるはずよ(字幕ママ)」
別に、「母や祖母が起きたのも知らずに寝てたのか?」とか、「積極的に家事をやれ!」とか述べるつもりはありません。
つもりはないが、言いたくもなりますよ(笑)
だって、前回もそうだったように、祥子は明らかにめぐみと舞を助けようと、自分の出来ることをやっているのが描かれているのに…
主人公については(言いたくないですが言っちゃいます!)時にメソメソして、時にフワフワしてるだけなので(失笑)
まあ、残りが13分もあるから、そこで「母を助けようと頑張る舞ちゃん」が描かれれば、不満は無いのですが…
もはや、「舞ちゃんの初めてのおつかい」レベルのコント…
さて、気を取り直して。
主題歌明け、「クララが立った!」のように、「舞ちゃんが働いてる!」ことが描かれた。
めぐみが更なる窮地の中で亡き夫の思いを遂げようと奮闘していることも描かれた。
前回の感想に書いた不満要素の一つである、IWAKURAの従業員の語りによる笠巻(古舘寛治)と浩太(高橋克典)やめぐみや舞との人間関係や距離感も描かれた。 一安心である。
しかし、そんなホッと一安心も束の間で終わるのが今作だ。
私が耳を疑う台詞が舞から発せられた。
舞「お母ちゃん 何か手伝えることある?」
はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ?
そぉのぉうぅえぇ~~~
舞「ばんばがな よう探したら できることはあるって」
ぼぉ~っと突っ立ってたら、目の前のプリンターが動いているのが目に入ったから資料をまとめようとしただけで、特に「よう探したら」は、やっていないように見えたのだが(苦笑)
こんな茶番劇をやるなら、印刷が紙切れで止まってしまって用紙を補充した方が、「舞ちゃんって、用紙の補充できたんだ!」って視聴者全員が感心しきりだと思うが(失笑×2)
もはや、「舞ちゃんの初めてのおつかい」レベルのコント…
「お母ちゃんの力になりたい」と言わせたのだから、舞には何かさせるべきでは?
更に困ってしまったのが、結城(葵揚)が弔問にやってきた直後のシーン。
祥子だけが、キッチンで食事の支度をしている。
舞は、3人分のお茶を片付けつつある。
めぐみは結城を表まで送ってきた後の感じだ。
この雰囲気で分かるのは、画面上手(右)のテーブル席に結城が座っていて、画面下手(左)の席に舞とめぐみが座って会話し、結城が帰るのをめぐみが玄関先まで見送って戻ってきたところ… と解釈して良いと思う。
となると、舞ちゃんは室内で章にいちゃんを見送ってから、お盆を持ってボケーっと立ってたことになる。
断っておくが、粗探しでも重隅突きでも何でもない。
冒頭で「お母ちゃんの力になりたい」と言って、祥子から「よ~く探せば でくっことやあるはずよ(字幕ママ)」と言われて学習したのだから…
飲み終えたお茶セットをキッチンに持っていくとか…
既に洗っているとか…
更に「ばんばも、お茶飲む?」くらい…
は、演出が臨機応変に舞にやらせるべきでは? と思うのだ。
まあ、めぐみが「会社を畳む」と言ったことにショックを受けて、何もできないと好意的に解釈しておくが、それでも「お母ちゃんの力になりたい」と思うことこそが、母を支えることだと思うが。
主人公の本心が、全く見えないし伝わってこない
「私も手伝うから!」と号泣しながら母に訴えたところで、柏木(目黒蓮)との電話で次のように言われちゃうと。
舞「お父ちゃんが おらんようになって
工場まで なくなるとか ホンマしんどいわ」
描こうとしていることは理解しているつもりだ。
めぐみ、祥子だけでなく、舞も浩太が突然亡くなったこと、工場がなくなりそうなことを目の当たりにして、どうしようもない閉塞感、危機感を感じて、苦悩と葛藤の日々なのだ。
でも、今回の冒頭での「力になりたい」と言いつつ探さないことや、“ホンマにしんどいのは自分” と言えちゃう舞ちゃんを描かれると、主人公の本心が全く見えないし伝わってこないのだが。
社長令嬢で、主人公の舞には、何かさせるべきでは!?
これね、舞が劇中に登場する愚痴や心配事ばかりの従業員の一人なら別に気にならないのだ。
一従業員なのだから「お世話になった社長の奥さんを支えたい」って思っても、空回りしちゃうのは。
ただ、舞は「社長の娘」であり「経営陣側の一人」であり、「今作の主人公」で、「お母ちゃんの力になりたい」と宣言して、「よ~く探せば でくっことやあるはずよ」と学習したのだから、何かさせるべきだと思うのだ。
●小学校時代には父を励ますために模型飛行機を作った。
●大学時代はパイロットの代役のために特訓をやった。
●航空学校時代はチームメイトのために教官に食らいついた。
だったら、舞は信用金庫に足しげく通って追加融資や返済期限延長を願い出るとか、近隣の工場を歩き回って従業員の再就職先を探しまくるのが、“連ドラ” としての連続性や一貫性では?
もはや、キャラ変がどうこうのレベルではないと思う。
あとがき
もしかすると、今後の展開で信用金庫への願い入れや再就職先探しは描かれる可能性はあります。
ただ、描かれれば良いってことではないと思うんです。
だって、肝心の「主人公の物語」は、昨年末頃からの “暇な社長令嬢が仕事を手伝ってます” から進展していないのです。
年をまたいで 7回分以上も前進しないのは、どうかと思います。
1日も早く、よき協力者になってくれそうな笠巻さんを活用して、「主人公の物語」を動かしてほしいです。
このまま、母めぐみを、笠巻さんたちを救いたい、お父ちゃんが必死で守り続けたIWAKURAで一緒に働きたいから、舞が孤軍奮闘する朝ドラでも良いと思います。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17548/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67
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