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連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第67回・2023/1/9) 感想

不連続テレビ小説「舞いあがれ!」

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第67回〔全?回〕第15週『決断の時』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


祥子(高畑淳子)は浩太(高橋克典)の訃報を受け、貴司(赤楚衛二)と共に急ぎ東大阪へ向かう。浩太の葬儀を終え、憔悴(しょうすい)しためぐみ(永作博美)と舞(福原遥)、悠人(横山裕)、祥子は帰宅する。めぐみはお礼を梅津一家へ言うが、雪乃(くわばたりえ)にしっかり寝るようにと気遣われる。舞は貴司(赤楚衛二)に、いまだに父・浩太が急逝したことが信じられないと吐露する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~15
   嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9
   佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7,13~15
   野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10
   小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12
   松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
     管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略



感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。


今回の感想は、"残念な気持ち"を綴ろうと思います

あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)

ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)

「今週も月曜日からバッサリと斬ってください」と期待されている読者様…

「祭日の日くらいは明るく楽しい感想を」と望んでおられる読者様…

「週の始めの月曜日はいいとこ探しで」と願っている読者様…

今回の感想は、上記のいずれとも違う “残念な気持ち” を綴ろうと思います。

"連ドラ"としての違和感や不自然さについて書いてみる

全話数は確定していないものの、残りが半分を切ったのはほぼ間違いないと思う。

従って、この先が「主人公がパイロットになる朝ドラ」だろうと、「主人公が父の代わりに工場を受け継ぐ朝ドラ」だろうが、興味関心はあるが、どっちでも良いこと。

そう思ってしまうのは、今回を見ても、相変わらずに「主人公の物語」が雑だから、期待をしたところで無駄だと感じてしまうからだ。

今回の15分間だって、私に言わせれば、日常描写としての違和感と、“連ドラ” としての不自然さのオンパレードで、見たいと思っている「主人公の物語」が殆ど頭に入って来ないし、記憶にも残らないのだ。

従って、粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくるようなことは忘れてしまったので書かないし、ちょうど良いので問題にしない。

というわけで、毎度のように “ドラマ”、特に今回は “連ドラ” としての本質部分に湧いてしまった違和感や不自然さについて書いてみる。

なぜ、五島へ山村留学に来た"あの母子"のその後を描かないのか?

まずは、12月下旬に放送された第12週『翼を休める島』に登場した、2009年1月、五島へ山村留学に来た母親の美知留(辻本みず希)と息子の朝陽(又野暁仁)の “その後” だ。

「なぜ、今さら?」と思われる読者様もいると思う。

しかし、しかしだ、今回で貴司(赤楚衛二)が美知留と朝陽母子がいた頃から今回まで “五島にいた” のを描いたのなら、美知留と朝陽がどうなったのか描く必要があると思う。

だって、(今作としては珍しく)好意的に解釈しなくても普通に見ていれば、あの母子は “主人公のおかげ” で新たな段階に進んだのだ。

だったら、今回である必要はないが、どこかで “あの母子のその後” を盛り込むべきだったと思う。

いや、盛り込まないなら「なぜ、あの週だけ盛り込んだの?」の疑問しか湧いてこないから。

そう、主人公が祖母のケガが理由だとしても、 “五島に行って、あの母子を居合わせる設定” そのものに意味がなくなるからだ。

まあ、今作の最近は、いつもこんな感じだが(苦笑)

主人公を心配している友人や仲間が"梅津家だけ"で良かったのか?

“連ドラ” として雑さを感じる点は、今回にもある。

例えば、昨今のコロナ禍の撮影事情や予算の関係で「葬儀」シーンが割愛されたのは止むを得ないとしても…
いくら貴司の実家が主人公の家の隣家だとしても…
主人公を心配している友人や仲間が “梅津家だけ” で良かったのか? ってことだ。

あれだけ、久留美(山下美月)や父の佳晴(松尾諭)、サークル「なにわバードマン」の面々、航空学校の同期の仲間たち、そして、株式会社IWAKURAの従業員たちは???

まあ、好意的に解釈すれば、「描かれていない通夜や告別式」に大勢が参列して、主人公や母・めぐみ(永作博美)、兄・悠人(横山裕)を励ましたあと… が、今回の主題歌明けとする見方もある。

でも、でもね、今作は “連ドラ” なのだから、主人公の知人としてでなく、亡くなった父・浩太(高橋克典)の関係者として、一緒に模型飛行機を飛ばした久留美の父や、人力飛行機の部品を作ってもらった恩のある鶴田(足立英)や刈谷(高杉真宙)をちょっとでも登場させてこそ、脇役の意味があると思うが。

「別に、知り合い全員が親の葬儀には来ないでしょ?」の異論もあるとは思う。

はい、実際に私も既に両親を亡くして二度喪主を務めたが、家族葬だったこともあって近しい友人には知らせだけして済ませたのは事実。

しかし、今作においては規模は小さくても「社葬」にしたって、おかしくないレベルなのだ。

それなのに、お隣さんの「梅津家」だけが存在する世界でいいの?
“連ドラ” としてどうなの? ってことなのだが、細かすぎるだろうか?????

いや、更に私が「梅津家だけがいる世界」でない方が得策だと思うのは、これまでも今後においても、主人公と脇役たちの相関関係や近しさや親しさを整理し確認しておくのに、「葬儀」は絶好のチャンスでありシチュエーションだと思うからだ。

そして、今週が「主人公がパイロットになる朝ドラ」から「主人公が父の代わりに工場を受け継ぐ朝ドラ」への転換点だとするなら、なおさらやっておくべきだったと思う。

初見の回想シーンでお涙頂戴にするよりも…

もう一つ、“連ドラ” として残念だったことを書いておく。

それは、盛り上げるため、お涙頂戴のためだろうとは思うが、これ見よがしに盛り込んできた浩太絡みの回想シーンについてだ。

私の記憶が間違っていなければ、今回に盛り込まれた回想シーンの数々は、劇中の登場人物にとっては “懐かしの場面” だとしても、視聴者としては “初めて見る場面” ばかりだったと思う。

これ、例えがひねくれているかもしれないが、自分が死ぬ時に他人の走馬灯の映像を見せられているようなものでは?

初見だから「ああ、あの時ね」の思い出がないから、感情移入しようにもできないのだ。

これだって、何とか「梅津家だけがいる世界」ではなく、「幼なじみ、浪速大学時代、航空学校時代、IWAKURA従業員たちがいる世界」を作って、彼ら彼女らの “思い出話” を通してお涙頂戴にした方が、よほど感情移入しやすかったし、強引さもなかったと思う。

後飾り祭壇の前で浩太を語り合うめぐみと祥子のシーン…

例えば、ちょっぴり評価しても良いのが、主題明けにあった「後飾り祭壇の前で浩太を語り合うめぐみと祥子のシーン」だ。

こういうのが前述の「幼なじみ、浪速大学時代、航空学校時代、IWAKURA従業員たちがいる世界」に近い世界観なのだ。

しかし、このシーンを全面的に評価できないのは、めぐみにとって “亡き父との関係” をほぼ描いてこなかったから、結果として先述の “他人の走馬灯の映像” のような感じになってしまったからだ。

ここも、もっと前段で、それこそメインの脚本家と監督が描いた「五島編」で、うまく幼少期の才津家(めぐみと両親)を描いていれば、容易に回想シーンも盛り込めたし、このシーンだけ取って付けたような芝居にならなかったと思う。

つくづく、“連ドラ” としての連続性の担保の取り方がうまくないなと思う。

あとがき

結局、主人公にとって大きな大きな転機だから、うまく利用して軌道修正できたのに、全体の構成の仕分けや考察が不十分だから、今後の展開のための “下準備” ができておらず、これまでの雑さ、今回の雑さが、改めて露呈してしまったと思います。

本格的な年明け、週明け、折り返し地点の放送としては、本当に残念でした。


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【これまでの感想】

第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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