連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第13,14週/土曜日版・2023/1/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第13週『向かい風の中で』と第14週『父の背中』の「土曜日版」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
父・浩太(高橋克典)が救急車で運ばれたという知らせを母・めぐみ(永作博美)から受けた舞(福原遥)は、急ぎ長崎・五島を後にし、東大阪へ帰る。浩太は仕事のストレスからの胃潰瘍ということで舞の親友・久留美(山下美月)が勤める病院に入院していた。リーマンショックのせいで会社が非常に厳しい状況にあり、その心労で浩太が苦労していることをめぐみから聞かされる舞。兄・悠人(横山裕)も見舞いに訪れる。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~14週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7,13,14週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
「主人公が浩太」に編集するしかなかったのは理解するが…
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
敢えて予告編を見ずに次週の展開を楽しみしておられる読者様もいらっしゃるから、ここで予告編の内容に触れません。
とはいえ、次週の進展を考えると、第13週分は少なめにして、第14週分を多めにし、ほぼ「主人公を浩太(高橋克典)」にして仕上げるしかなかったのでしょう。
だって、「土曜日版」しか見ない人、特に年末年始に重なっていたため本編を欠かした人もいるから、黄色下線マーカー太字(メリット・大事・注意・元気)「主人公の父・浩太の突然死」というよりも、「株式会社IWAKURAの社長・岩倉浩太の突然死」を強調しなくては、次週を見ても分からなくなるからです。
年始に旧友たちとオンライン新年会をやった際にも、意外と「土曜日版だけ見てる」という友人がいたので(おい、みんな読んでるか? 笑)、高橋克典さんの出番を摘んで繋げたら、「主人公が浩太になっちゃった」と思います。
まあ、「同年代の高橋克典さんがカッコ良くて活躍しているのはうれしい」のは別にして… ですけれど。
"ドラマ" としては、舞を"主人公"に見えるように再構成するべきだったのでは?
さて、「土曜日版」の感想だ。
「土曜日版」でも気になる描写は多々残っていたが、「本編」で言及した点については、もう触れない。
とにかく、今回は2週分(全6回)の “まとめ” として「土曜日版」がどうだったか? について書いてみる。
で、確かに、「土曜日版」だけを見ている視聴者には「主人公の就職が1年延期の中、IWAKURAが経営不振のまま、浩太社長が亡くなりました」ってことは伝わったと思う。
でも、“ドラマ” としては、浩太でなく舞(福原遥)を “主人公” に見えるように再構成するべきだったのでは?
もう、今回の感想は、これに尽きる。
主人公への違和感や裏切られ感を強調する結果になってしまった「土曜日版」
ただ、「じゃあ、管理人さんなら主人公を舞にして再編集できるの?」と問われれば、「ごめんなさい」と謝るだけである(困)
だって、この「土曜日版」に残っていた舞のカットが、今週分の舞の出番のほぼ全部だから、力ずくで「舞ちゃんのカット」を集めたところで…
「工場を手伝いたい」と願い出て、ようやく一人前に検品の仕事ができるようになったのかな?… くらいしか映像が無いのだ。
もちろん、経営が苦境に立たされている工場を何とかしようと考えたり、自分が出来ることの無さに苦悩したりした感じはなく…
むしろ、胃潰瘍で入院した父に雑炊作って、夜なべさせようとしたり、兄・悠人(横山裕)に解決策を出すように要求したくらいで(失笑)
結局、「本編」で抱いてしまった、主人公への違和感や裏切られ感を強調する結果になっていたような。
「主人公が浩太のドラマ」としても、娘・舞の存在感が薄いのは大問題
それに、いくら映像がないからと、母・めぐみ(永作博美)と笠巻(古舘寛治)や結城(葵揚)は別にして…
兄・悠人を始め、経理の古川(中村靖日)まで意外とキャラが強く、「浩太を追い詰めるキャラクターたち」の存在感があるために、益々主人公の存在感が薄まってしまったように思う。
こうなってしまうと、もはや「主人公が浩太のドラマ」としても、娘・舞の存在感が薄いのは大問題なわけで。
結局、第13週と第14週の本編の感想で、ず~~~っと書いてきたとおり…
「ヒロインがパイロットになるドラマ」としても主人公の存在感が薄く、「主人公が町工場の社長であり父のドラマ」としても娘の存在感が薄くしているのは、紛れもなくメインの脚本家と監督なのだ。
「土曜日版」だけでもナレーションを加えて「主人公が舞」にすべきだった
「土曜日版」は “まとめ” や “ダイジェスト版” としての役割もあるが、「土曜日版」しか見ていない視聴者にとっては「ある意味で本編と同義」なわけだし。
「土曜日版」も見ている視聴者にとっては、次週のための “おさらい” と同時に “軌道修正版” の意味合いもある。
だから、「本編」とは違った印象になろうが。
舞の出番を全部集めてつないで…
パイロットになる夢よりも “うちの工場” や “大好きな両親” や “大切な従業員たち” のため…
主人公が昼間は検品作業に明け暮れ、時に気が合わない兄にも相談し…
父の健康を心配しつつ…
父の工場への熱い思いを受け継ぎたいと思い始めてきた舞を主人公に見えるような「土曜日版」にするべきだったと思う。
そのために、映像がないなら、ナレーションを使えばよいだけのこと。
「本編」なら、さだまさしさんに追加発注しなくてはいけないが、武田真一アナならアナウンス原稿を差し替えるだけで済むんだから、あとは必死に “舞をメイン” に編集するだけなのに、なぜやらないのか?
あとがき
流石に、「主人公が浩太」になっちゃうと、「土曜日版」として評価のしようがありません(苦笑)
それにしても、操縦のイメトレさえしないのは、舞が工場や父のことが心配で手につかないと、好意的に解釈すべきなのか、それとも「ヒロインがパイロットになる朝ドラ」からじわじわと路線変更しつつあるのか?
どうでも良いですが、ハッキリしてほしいです。。。
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/17541/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66
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