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連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第65回・2023/1/5) 感想

不連続テレビ小説「舞いあがれ!」

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第65回〔全?回〕第14週『父の背中』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


舞(福原遥)は久しぶりに柏木(目黒蓮)と電話で話をする。実家の工場を手伝っていることを伝えると、柏木からパイロットになるのか?と尋ねられ、歯切れ悪く来年にはなると答える。柏木との会話で複雑な心境になってしまう舞。工場では新たな大口発注が見込めそうな太陽光発電機に使うネジの試作品を結城(葵揚)が上手く作り、浩太(高橋克典)は笠巻(古舘寛治)らとともに喜ぶ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~14
   嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9
   佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7,13,14
   野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10
   小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12
   松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
     管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略



感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。


映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』5/26(金)全国公開

あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)

ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)

今作には全く関係ないことですけど(笑)

昨年末にも放送されたNHKドラマ『岸辺露伴は動かない』の映画化が決定し、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』と題し、5月26日(金) に全国公開されることが発表されました。

高橋一生&飯豊まりえ「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を映画化! 映像も公開 | cinemacafe.net

岸辺露伴 ルーヴルへ行く
©『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』ティザービジュアル (C)2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

海外ロケがあるような雰囲気で終わったのは、映画か控えていたんですね。 今から、楽しみです。

今回の年末年始は"明るい内容"にする案はなかったのか?

本編の感想を書く前に、今作全体のことについて触れておく。

朝ドラは、単なる “フィクションのお話” ではあるが、その性質上 “見ている人たちの心に影響を与える作品” だと思う。

これは、朝ドラ『エール』(NHK/2020年度前期)を見ている最中も、見終えたあとに強く感じたこと。

当時は新型コロナウィルスが未知の感染症で世界中の人たちが恐怖におびえていた頃だ。
そんな緊急事態宣言下に放送が始まり、コロナ感染拡大の影響で撮影が中断し、様々な初の試みを行って、再放送までこぎ着けた。

“ドラマ” としての評価は賛否両論あって当然だが、少なくとも多くの視聴者にとっては、主人公ら登場人物たちの生き様だけでなく、俳優さんたちの努力を知って、作品のタイトル通りに “ドラマ” にも “自分” にも、そして “多くの人たち” へ≪エール≫を送ったと思う。

私も、朝ドラ『エール』の最終回を見て、「頑張れば思いは完遂できる」のだと元気と勇気をもらったのを今でも覚えている。

そういう意味合いを持たざるを得ないのが朝ドラであると思う。

そう考えると、年末から年始にかけてリーマンショックは別にしても、主人公の実家が倒産だ、リストラだ… と、描き続ける朝ドラはどうかと思う。

別に全面的に悪いとは思わない、だって、フィクションなんだから。

でも、作り手のさじ加減一つでどうでもできる “フィクション” なんだから、3年ぶりに行動制限のない年末年始を迎える日本で放送する作品として、もう少し明るい内容にするという案はなかったのかなと。

せめて、1週間、年末年始に放送予定の分だけでも「夢に向き合う主人公」を見たかった。

前回と合わせて連ドラとしては間違っていないが…

先の展開は分からないが。
恐らく、主人公の父・浩太(高橋克典)の病気と、「株式会社IWAKURA」の倒産危機を描いて、そこを主人公の転機にして、後半戦の物語の “仕込み” をしている… これが、現状だと思う。

前述のように評価はしないが、年跨ぎになるから「主人公の物語」には大きな変化をさせず、脇役やサイドストーリーを描いて “スピンオフ週もどき” にして “助走体制” に入っているのだ。

このことについては、前回と合わせて連ドラとしては間違っていない。

なぜ、主人公の働く姿を描かないのか?

ただ、ひとこと言いたい。

なぜ、ここまでして、こん包の “仕事をしない主人公” を強調するのか?

前回では兄・悠人(横山裕)に工場案内をしたり、喫茶店で兄に頼み込んだ。 今回では休憩室でランチを食べ、部品の試作に立ち会って、章にいちゃん(葵揚)を見送った。
おっと、不良品の螺子を1本見つけたか(苦笑)

全く “仕事をしない主人公” なのだ。

百歩譲って、いろいろと考えが巡ってしまって与えられた仕事が手につかないとしても、ここまで “働く主人公” を描かないのは、どうかと思う

冒頭の柏木(目黒蓮)への相談にしても、主題歌明けの従業員からの嫌味にしても、“働く主人公”、“工場のために頑張る主人公” を提示してこそ、主人公の “苦悩” として価値も意味も出てくるのでは?

「働く姿」がないのに、「みんなと一緒にランチ」と「こん包の仕事をせずに神出鬼没」では、流石に “苦悩” には見えない。

主人公が "無責任" なのは、ダメじゃないのか?

きっと、作り手たち、特にメインの脚本家と監督は当初の “先頭を切っていくタイプではなくて、周りにいる人を感じながら幸せになることを一緒に見つけて、難局をどう乗り越えていくか一緒に考えていくヒロイン” を描いているだけ… の、つもりなのだ。

しかし、全話を見てきた人なら、上記のヒロイン像は、ごく初期の頃だけであって、五島で目覚めて、パイロットになると決めてからのヒロイン像は “積極的に問題解決するヒロイン” なのだ。

前回の主人公だって “積極的に問題解決するヒロイン” に漏れない。

実家にかかわりたくない兄・悠人(横山裕)を喫茶店に呼び出して、解決策を聞き出そうとしたではないか。

もしも、この主人公を “積極的に問題解決するヒロイン” ではないとするなら、自分は何もせず兄に「何とかしてよ」と泣きついただけになる。

これこそ、悠人の台詞を拝借すれば「無責任やぞ」、そのものだと思う。

いや、別に「朝ドラのヒロイン」はみんな「積極的に問題決する人」じゃないとダメ! と言っているのでない。

積極的だろうが、消極的だろうが、それはキャラクターとしての設定だから好きにすれば良いと思うが、物語をけん引してくべき主人公が “無責任” なのは、ダメじゃないのか?

前作だって、登場人物たちが “無責任” ばかりだったから炎上したわけで。

ちょっとした描写で、苦悩している主人公に見えるのに…

とにかく、なぜ、こんなに “仕事をしない主人公” を強調するのか意味が分からない。

ホント、“ちょっとした描写” がダメなのだ。

例えば、今回のファーストシーン。

主人公が昼間の自分の部屋で、航空学校の記念写真を見ながら兄の苦言を思い出して、柏木に電話をした。

これだって、最初のシーンを職場にして、主人公がこん包の仕事をしながら兄の言葉を思い出し、夜になってなかなか寝付けずに柏木に電話をすれば良かったと思う。

こん包だろうが検品だろうが作業のシーンを足して、昼の部屋を夜の部屋にするだけで完成だ。

たったこれだけの “ちょっとした描写” で、主人公が仕事は頑張るものの、やはり工場が気になって苦悩している… に見えると思う。

それとも、主人公が働く姿は入れられない大人の事情でもあるなら別だが…

あとがき

撮影開始の前に全体の構成は決まっていたはずです。

だったら、なぜ、ごく初期の頃の主人公と、今週の主人公だけが「自分から前には出ないけど、みんなのためには人一倍頑張るヒロイン」的な感じで、「なにわバードマン編」、「航空学校編」などの主人公は積極的だったのでしょう?

これ、むしろ、メインの脚本家と監督が主人公の設定をブレさせているのでは?

なにわバードマンの先輩たちや、航空学校の教官たちへの主人公の接し方からすれば、いくら工場経営が専門外としても、もっと積極的に母から経理を学ぶとか、笠巻(古舘寛治)から螺子の仕事を教わるとか。

結局、そういう姿勢も見せないから、1年間の腰掛け… に見えてしまって白けてしまう。

先の展開がどうであろうと、“積極的な舞ちゃん” を貫かないと連ドラとして破綻してしまうと思います。


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【これまでの感想】

第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64

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連続テレビ小説『舞いあがれ!』第65回

内容兄・悠人(横山裕)から“無責任”と言われた舞(福原遥)は、柏木(目黒蓮)に電話して、実家の手伝いをしていることを伝える。逆に、パイロットになるのか?と問われた舞は。。。。一方で、ネジの試作は出来たものの、古川(中村靖日)が提案するリストラを進めることを悩む父・浩太(高橋克典)工場の状況を考え、めぐみ(永作博美)も、それに賛同していた。そんななか、試作品が合格。ようやく、大口の仕事の見込み...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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