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連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第64回・2023/1/4) 感想

不連続テレビ小説「舞いあがれ!」

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第64回〔全?回〕第14週『父の背中』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


工場嫌いの悠人(横山裕)が珍しく工場にやって来た。舞(福原遥)は誇らしく工場を案内する。そこで働く笠巻(古舘寛治)や結城(葵揚)に会釈する悠人だが、工場内の機械を物色するように一回りすると、お好み焼きのうめづへ行くと浩太(高橋克典)やめぐみ(永作博美)に会うそぶりも見せず、工場を後にする。舞、笠巻や結城も悠人の珍しい来訪を不思議に思う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~14
   嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9
   佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7,13,14
   野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10
   小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12
   松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
     管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略



感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。


『総集編(前編)』を見ていない人は、見た方が良いと思う…

あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)

ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)

三が日を過ぎましたが、どうか今年もよろしくお願いいたします。

さて…
『舞いあがれ! 総集編(前編)』を見ていない人は、NHKプラスで明日5日(木)午前9:25まで視聴可能なので見てほしいです。

総集編の感想にも書きましたが、今作の主人公の設定や描写について、総集編を判断基準にすると、幼少期の「引っ込み思案で頑張ると発熱するけど誰かのためにはやっぱり頑張っちゃう舞ちゃん」は間違いで、「なにわバードマン編」以降の「自分がこうと決めたら主張して問題解決しちゃう舞ちゃん」が正解なのが分かるはずです。

ですから、この年末年始には、それ以前に「メイン脚本家とメイン監督が戻ってきて良かった(第13,14週担当)」のアゲ記事が姿を消していたのです。

流石にNHKの御用ライターたちも間違いに気付いたと思いますよ。

だって、当の作り手たちが「メインの脚本家と監督が描いていることが違う」と、総集編で軌道修正しちゃったのですから。

というわけで、未見の方はご自身の軌道修正のためにも見ておいた方が良いと思います。

悠人が動くとそれなりに "物語" が動くのは確か

さて、本編の感想。

あまりにも唐突で強引な兄・悠人(横山裕)の登場だ。

まあ、一部の報道では「航空学校編」は1週分で主人公はフェイルする設定だったそうだから、実は当初は今週は「週5放送」だった可能性があり、それが年跨ぎになったために、唐突で強引な感じになってしまった可能性は大いにあるが。

とはいえ、悠人が動くとそれなりに “物語” が動くのは確か

だって、いつも登場しているキャラクターではないから、脚本上で出番には必ず意味や必然性があると思うから。

"悠人がよかれと思う優しさ" が表現された

今回は、好き嫌いはあると思うが、“悠人がよかれと思う優しさ” が表現されたため、物語の切り替え地点としては悪くない。

それよりも、今回の悠人には「ナイスジョブ!」と言いたい。

舞(福原遥)が喫茶店に悠人を呼び出して、「一緒に考えてほしいねん。工場 立て直す方法」と相談する場面だ。

「お前にとっても ひと事やろ」に続く台詞は、のちに終盤の回想シーンでもモノローグとして引用される…

悠人(M)「お前 来年には パイロットになって 家 出ていくんやろ。
    そのあと 工場が どうなんのか 考えたことあんのか?
    お前がやってることは その場しのぎの親切やねん。
    どうせ 手ぇ離すんやったら はなから助けん方がええ。無責任やぞ」


正に、「悠人様のおっしゃる通りでございます」である。

父親が、自分の工場を大切にしたい気持ちは分かる。

しかし、舞が父・浩太(高橋克典)の気持ちを汲んで、父の代弁者のように悠人に工場の存在意義などを語ること自体が不自然だし、違和感しかない

だって、舞って人は幼少期を含めて就職1年延期が決定した時点でさえ、工場に関心を見せなかったのだ。

経営が傾いたことを知ってから、ようやく “社長令嬢” として “手伝い” をした程度の印象しか無いのだ。

そう、むしろ悠人のほうが両親や工場のことを心配して、ちょくちょく顔を見せていた印象すらある…(苦笑)
そう描いてきたのが今作なのだ。

だから、今さら “社長令嬢” でござる… って感じで悠人に相談したところで、普通に見ていれば「こうなったのは放置したお兄ちゃんのせい!」と責めているようにすら見えてしまうのだ。

舞に「工場 手伝ってんねん」と言わせたのなら…

さて、今回の放送の時間軸を主題歌明けに戻そう。

悠人が突然に向上にやってきた際に、舞は次のように言った。

舞「今 工場 手伝ってんねん。商品のこん包してる」


そもそも、悠人から事前に電話なりで帰宅を知らされていたならいざ知らず、「今 工場 手伝ってんねん」と自ら言っているそばから、何となく外に出たら悠人がいたわけで(苦笑)

ホント、雑である。

これだって、撮影現場で演出家が脚本になくても「やっと昼休みやわ」とか言わせて、外に出させれば良かっただけのこと。

それをしないから、好意的に見ようと思っても一向に「仕事に対して無責任」、「工場のことはひと事」に見えてしまうのだ。

それでなくても、主人公が「工場 手伝ってんねん」を描いたのは、先日の先輩に仕事の厳しさを指摘された時と、そのあとに検品ができるようになった… それくらいなのだ。

確かに、他にも “工場のこと” をやっている描写はあったが、言っちゃ悪いが「工場の存続が懸かっている時」に、舞がやっている “仕事” なんて、たかが “素人一人分” なのだ。

笠巻と章にいちゃんは仕事中なのに、舞は兄を工場案内?

今回だって、なぜか偶然に外に出たら悠人がいて、その流れで工場内を案内しているが…
「昼休憩」でないのは笠巻(古舘寛治)や章にいちゃん(葵揚)が「仕事中」だから明白だ。

じゃあ、舞のお仕事 “こん包” は??? そういうことである。

これも、本来は当然のこととして脚本家と演出が気づくべきなのだ。

そう、舞がこん包の仕事を楽しそうにやっているところへ、悠人がやって来て「何や その恰好」とするべきだったと思う。

そうすれば、舞が楽しそうに仕事をしている姿を悠人が見る場面を入れれば済んだのだ。

それをやっておけば、舞が工場の仕事に興味を抱き、楽しく感じてやっていることが悠人に伝わる。
悠人は、工場を大切に思っている舞に呼び出されたから嫌々ながらも喫茶店に来て、悠人なりのアドバイスをした… という展開に不自然さがなくなるのだ。

主人公を始め、なかなか登場人物に感情移入できない理由…

結局、メインの脚本家と監督を中心に、今作の脚本担当と演出担当から、主人公の心情を “もっと繊細に丁寧に伝えよう” という意気込みが伝わらないのだ。

だから、主人公を始め、なかなか登場人物に感情移入できない。

総集編を見た人なら分かると思うが、「幼少期の五島編」よりも、「なにわバードマン編」と「航空学校編」のほうが、主人公以外の脇役の心理描写だって頑張っていたのだ。

だから、昨年10月末に登場した刈谷(高杉真宙)や由良(吉谷彩子)、11月末から登場した倫子(山崎紘菜)や柏木(目黒蓮)の記憶が鮮明なのだ。

話を軌道に戻すと、要するに「就職が1年延期中の舞ちゃん」の心情描写が “雑” 過ぎるってこと。

だから、現状にも、この先の展開にも大して興味が湧かない。

というわけで長くなったが、新年第1回目からサブタイトルにもある “父の背中” を見て、主人公が何を感じ、何をやろうとしているのか、全く気にならないのは困ってしまった…

どうして、「五島編」は面白かったのか?

おまけで書いておこうと思う。

どうして、「五島編」は面白かったのか?

答えは、五島の美しい自然の映像と、祖母・祥子(高畑淳子)で醸し出した “昭和な朝ドラ風家族愛” の雰囲気が良かったからだと思う。

それでも「五島編」が面白くて評価が高いのは、やはり “無駄な場面転換” を最低限にして、“さり気ない日常のエピソード” を積み重ね、主人公を含めた登場人物の “僅かでも変化や成長” を描いたからだ。

今回でいうなら、8分過ぎのダイニングルームからキッチンへ移動した場面での舞と母・めぐみ(永作博美)のやり取りだ。

あそこでは、ちゃんと “めぐみが夫を大切に思う気持ち” と “舞が兄を心配する気持ち” が描かれた。

でも、その他のシーンは、悠人の来訪から工場案内、そして夕食シーンから喫茶店につないで、更に久留美(山下美月)が登場したが、ハッキリ言ってエピソードの箇条書きにもなっていないような。

もっと、シーン立てをしっかりやった方が良いと思う。
現状では、エピソードがコマ切れ状態…

あとがき

年末の放送分の視聴率も芳しくなかったですし、紅白歌合戦のコーナーもほとんど話題にあがらなかったので、昼過ぎからアゲ記事が出まくるかも知れませんね。

脚本と演出を褒められないなら、出演者の記事で… なんて可能性はありますが、それをやったところで俳優さんたちがかわいそう。
別に今作がイマイチなのは俳優さんのせいではないので。

というわけで、今年も引き続きよろしくお願いいたします。

お知らせ

新年のご挨拶にも書きましたが。
数年にわたって書かせていただいた「コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。」のお願いを外すつもりです。 決して仕事が戻ってきたわけではありませんが、前向きに進もうかと思いまして。

引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。


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【これまでの感想】

第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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