2022年の地上波ドラマを総括!独自目線で「秀作、意欲作、力作」の3点に絞ってランキングしてみた。

「秀作、意欲作、力作」の3点に絞ってランキングしてみた
ブログ開設以来 16年超だが、、年末にその年に放送された地上波連ドラを総括したことはないと思う。
ただ、2022年の私のお気に入りドラマの傾向として、世間の多くの人が評価、及び熱中した作品よりも…
話題性や視聴率は恵まれなかった作品や、そもそも深夜ドラマでプライムタイムのドラマと比較するのは厳しい作品に、強く惹かれたり興味関心を抱いたため、備忘録として残しておこうと思う。
選んだ基準は “好き嫌い” はゼロではないが、むしろ「地上波ドラマとして挑戦的か?」、「脚本・演出・俳優の三位一体が実現しているか?」、「奇抜さと分かりやすさと面白さが共存できているか?」の 3点に絞ってランキングしてみた。
超個人的な"私の推しドラマTOP10"の発表!
【1位】関西テレビ制作・フジテレビ系・新 月10ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』
【2位】フジテレビ系・月9『ミステリと言う勿れ』
【3位】TBS系・金曜ドラマ『妻、小学生になる。』
【4位】TBS系・金曜ドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』
【5位】NHK総合・ドラマ10『正直不動産』
【6位】NHK総合・夜ドラ『あなたのブツが、ここに シングルマザーのキャバ嬢、宅配ドライバーになる』
【7位】テレビ朝日系・木曜ドラマ『未来への10カウント』
【8位】日本テレビ系・シンドラ『受付のジョー』
【9位】テレビ朝日系・オシドラサタデー『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』
【10位】MBS制作&TBS系・ドラマイズム『明日、私は誰かのカノジョ』
1位『エルピス―希望、あるいは災い―』
やはり、第1位は、『エルピス―希望、あるいは災い―』だ。
全話の構成について若干の疑問は残るものの、この企画を敢えてカンテレ制作でフジネットワークの地上波ドラマとして放送した挑戦的な企画は高く評価したい。
やはり、キワモノやクセモノ的なドラマは、BSやネット配信に行ってしまうケースが多いから、今後も無難な企画、視聴率狙いでない、魂のこもった作品を作ってほしい。
2位『ミステリと言う勿れ』
『エルピス』とトップを争ったのが、第2位の『ミステリと言う勿れ』。
言わずもがな、『月9』としては骨太系の推理ドラマであると同時に、個性的な映像が良かった。
3位『妻、小学生になる。』
ハッキリ言うと、子役を使ったあざとい企画ではある。
しかし、実写版ドラマだからこその映像を使った “入れ替わり” が実に楽しく作り込まれており、実写化の価値はあったと思う。
4位『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』
いわゆる “町弁” を描いたドラマではあるが、単純に弁護士が町の人たちのために頑張る姿を描きつつ、視聴者に法律や裁判を身近なものに感じてほしいという意図が伝わってきた。
更に、ちょっと間違えると難しくなりがちな法曹界を描きつつ、脚本と演出と俳優の三位一体で、馴染みやすくて家族で楽しめる弁護士ドラマに仕上げたのも評価したい。
5位『正直不動産』
こちらは『石子と羽男』の “不動産版” とでも言おうか。
意外と知らない不動産業者の裏事情を、人情話を主軸に分かりやすく描いたのも良かった。
まあ、この作品の場合は、原作が良すぎるからドラマも良くなって当然ではあるが。
6位『あなたのブツが、ここに シングルマザーのキャバ嬢、宅配ドライバーになる』
コロナ禍の大阪を舞台に “宅配業” を描いた一風変わったドラマだ。
登場人物たちは私たちと同じようにコロナ禍を生きており、その時点で共感性が高い。
そこにシングルマザーの母子の子育て&人情話を絡ませて、笑いあり涙ありの人生応援歌として見応えがあった。
7位『未来への10カウント』
ご存じ木村拓哉さん主演の学園スポ根ドラマだ。
主人公に多くの設定(役割)を与えすぎたためメインの「人生再生ドラマ」の部分がごちゃ混ぜになったのが悔やまれる。
ただ、子役をあざとく利用せず、生徒役もまんべんなく見せ場を作り、私としては「キムタクが前に出過ぎない新しいキムタクドラマ」として新鮮に楽しめた。
8位『受付のジョー』
ここから、深夜ドラマになるから当ブログの読者様でないと初耳の可能性もあるが、ブルドーザーの如く推し進めさせていただきたい。
King & Princeの神宮寺勇さん初主演のドラマ。
大人気の神宮司さんが主演だから、若い女性人気獲得のために単純に出番を増やしても良さそうだが。
今作の評価を高くした理由は「男性アイドルの深夜ドラマ」なのに妙に恋バナを盛り込まず、あくまでも中心に描くのを「主人公が仕事として成すべきこと」に徹底しつくしたことと…
更に脇役の情勢俳優さんたちにもしっかりと見せ場を尽くしたことで、「お仕事ドラマ」として全体のバランスがとても良かったこと、オリジナル脚本であることも大いに評価したい。
9位『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』
こちらは、主演ドラマが10作品以上ある Hey! Say! JUMPの山田涼介さんが主演の深夜ドラマ。
20代最後の年の山田涼介さんの主演ドラマとして、自分の “可愛い見た目” に限界を察した男の再生ドラマなんて、オリジナル脚本でしかできない企画で、その時点で合格点。
更に、意外過ぎるほど真面目な「お仕事ドラマ」の一面もあって感動できた。
10位『明日、私は誰かのカノジョ』
殆ど見た人はいないと思うが、幅広い層に大人気の癖の強い漫画が原作。
原作の癖が強い部分を薄めたのが俳優さんたちの演技力で、実写版ならではのリアリティーで逆にドラマとしては濃厚な作品になった。
また、若者たちの世界を垣間見る楽しさもあり面白かった。
番外編『拾われた男 LOST MAN FOUND』
『拾われた男』は、NHK BSプラミアムと定額制動画配信サービスである Disney+で放送(配信)されたため “純粋な地上波ドラマ” の枠から外した。
番外編『恋せぬふたり』
恋愛ドラマなのに恋愛を描かない… なんのこっちゃ? なドラマではあるが、見てみれば今作を NHKが作った意味も価値も見えるはず。敢えて内容は書かない。
岡部たかしさん、田辺桃子さん、毎田暖乃ちゃんの名脇役にも注目
俳優さんのランキングは、私自身が演技に詳しくないから語る資格はないと思っており、やるつもりはない。
ただ、今年のテレビドラマで私は「この人が出てるなら見ちゃう」という俳優さんがいたのでちょこっとだけ紹介してみる。
まずは、岡部たかしさん。
『明日、私は誰かのカノジョ』でレンタル彼女のクズ客 役、『あなたのブツが、ここに』の癖のある社長 役、そしてガッツリと爪痕を残したのが『エルピス』でも村井 役と、本当にスゴイの一言だ。
もう一人が田辺桃子さん。
『受付のジョー』でのヒロイン役、『拾われた男』でのレンタルショップの女性従業員、『オールドルーキー』の第8話でのバレーボール選手など、今年になって活躍が目まぐるしい。
そして、毎田暖乃ちゃん(さん)。
『妻、小学生になる。』での白石万理華 役、『あなたのブツが、ここに』で主人公の娘・咲妃を好演したのは記憶にある人も多いはず。
他にも注目した俳優さんはいるが、今回はこれ位で…
あとがき(その1)
順位をつける意味も必要性もないですが、分かりやすそうなので順位をつけてみました。
いずれの作品も、「出演者頼み」になっておらず、脚本の構成や台詞が丁寧なこと、演出が的確で無がないのに斬新さもあること、俳優さんたちが生き生きと演技をしていることが共通点かなと思います。
あとがき(その2)
「え~~~っ! あれがランク外なの?」と思われた作品もあると思いますが、感じ方は人それですので悪しからず…
もしも未視聴で興味を持った作品があったら、年末年始のお休みを利用して動画配信サービスや DVDなどで視聴してみてはいかがでしょう?
私の「推し」の理由が分かると思います。
テレビドラマ制作陣の皆様、俳優の皆様へ
最後に、テレビドラマ制作陣の皆様、俳優の皆様、この1年たくさんの作品を世に送り出していただき感謝しかありません。
是非とも 2023年は今年以上に “たくさんの人が楽しめるドラマ” や “心から感動と納得できるドラマ” を見せていただきたいです。
当ブログへの現場からのコメントもお待ちしております。
更に最後の最後に、読者の皆様、今年は連ドラの総括までやっちゃいました。
大晦日の夜までテレビドラマの放送はあるので、できるだけ書こうと思いますが、一先ず「皆様、よいお年を…」と言いそびれないうちに…(謝)
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
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