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連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第61回・2022/12/26) 感想

不連続テレビ小説「舞いあがれ!」

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第61回〔全?回〕第13週『向かい風の中で』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


浩太(高橋克典)が救急車で運ばれたという知らせをめぐみ(永作博美)から受けた舞(福原遥)は、急ぎ東大阪へ帰り、浩太の入院する病院へ行く。めぐみに付き添われつつも、ベッドの上で浩太は元気そうにしている。それを見た舞は安堵(ど)する。病名は胃潰瘍で1週間の入院と医師から言われているが、浩太はすぐにでも退院したいと言い、めぐみにたしなめられる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12,13
   嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9
   佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7,13
   野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10
   小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12
   松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
     管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略



感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。


年内放送予定の3回は"最後の軌道修正のチャンス"だと思う

あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)

ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)

まずは、先週末のお話を…
と言っても私のクリスマス日記を書くのではありません(笑)

金曜分の放送直後からネットニュースでは、NHKによるお触れが出ているのか、「五島編」に勢いをもらって巻き返しを狙おうとしているのか知りませんが。

あまり SNSでも話題にあがらなくなったのを「航空大学校編」の期待外れの出来のせいにして、担当した脚本の嶋田うれ葉さんと佃良太さん、演出担当の野田雄介さん、小谷高義さん、そして松木健祐さんをまるで犯人扱いする記事を目にする機会が多かったと思います。

でも、「航空大学校編」をどう評価するかなんて過ぎた話だからどうでもよいのですよ。

そんなのは、このスタッフが次回作のための大反省会で喧々囂々互いを犯人扱いして、次回作につなげれば良いだけのことですから。

ただ、やはり注目すべきは、メイン脚本の桑原亮子氏とメイン監督の田中正氏に注目すべきだと思いますよ。

だって、桑原さんと田中さんはその後の「なにわバードマン編」と「航空大学校編」の展開を事前に知っていたはずですから、特に「幼少期の五島編」を作る際に、みんなの大好物であろう “伏線” を考えて、主人公の夢、病気、家事手伝いの様子など、確実にネタを仕込むべきだった(敢えて過去形にしたのは取り返しがつかないから)と思います。

というわけで、今週は水曜日までしか放送がないため、年内の3回を “最後の軌道修正のチャンス” として利用して、来春から心機一転で迎えられるように作り込めるかが課題だと思います。

そして、名誉挽回のチャンスとして、今週の脚本は桑原さん、演出は田中さんなので頑張ってほしいと期待して見続けたわけですが…

アバンタイトルから、ポカ~ン

アバンタイトルから、ポカ~ンである。

どうして、父が入院したから帰宅する… を省略したのだろう???

まずは、主人公が行動する原理(動機)をしっかり提示しないと、話が始まらないと思うが。

それとも、視聴者全員が金曜日や土曜日版を見ているとでも思っているのか?

こういう独り善がりのアバンを作っている時点で、今回へ期待は禁物… と思わせてしまうのだ。

先週から特に"主人公の気持ちの流れ"が不自然すぎる!

世間から評価されているプロの脚本家と演出家に、ど素人の私があれこれ言うのもおこがましいが。

プロや作り手としては気づかなくても、ど素人や視聴者だから気づくこともあるわけで。

ハッキリ言うが、先週から今週にかけて間違いないく欠けているのは “主人公の気持ちの描写” の自然な流れだ。

主人公の感情の推移や変化が自然でないから、感動をもとにして表現されるはずの “主人公の行動の描写” の流れも不自然になるのだ。

今回で目立ったのが [今さら?] という描写の数々

今回で目立ったのが [今さら?] という描写の数々だ。
今朝は他の連ドラの感想がないから、じっくり書いてみるので、良かったらお付き合いいただきたい。

まずは、父・浩太(高橋克典)が入院している久留美(山下美月)が務める病院に主人公がやってくる場面。

そう、主人公の幼少期からかかわっている数少ない親族以外のキャラクター・久留美の… の病院である。

そして、柏木(目黒蓮)から愛の告白を受けただけで電話した久留美… でもある。

だったら、母・めぐみ(永作博美)から父の入院を聞いた時に、入院先も聞いて早速久留美に電話するくらいでちょうど良いのでは?

だって、離島で一人暮らしで足を怪我した祖母を残してまで帰って来るくらいに心配って設定なのだから…
まずは久留美に電話して… 久留美と話そうが話すまいがどうでもよくて、電話を掛けるだけで “主人公の気持ち” である動揺や必死さや命への思いなどが描写できたのだ。

面会へ行く前に、舞が久留美に電話を入れてあれば…

だから、次の主人公の台詞が [今さら?] に感じてしまうのだ。

舞「ありがとうな 久留美」


だって、久留美は親友のお父さんだから… ではなく、救急外来を担当していたから… なのだ。

だから、事前に舞(福原遥)が久留美に電話を入れて「お父さんを頼むね。すぐ帰るから」がほしかったのだ。

舞がばんばの足のケガを心配していないように見えちゃう

5分頃、舞が祥子に父の病状報告の電話を掛ける場面があった。
この場面で困ったのは、舞が一言も祥子のケガについて言及しなかったことだ。

父の病状報告をして、朝陽(又野暁仁)と貴司(赤楚衛二)に気遣って終了。

えっ? おばあちゃんのケガは気にならないの?
えっ? おばあちゃんを手伝ってくれている美知留(辻本みず希)はスルー?

そういうことだ。

別に、全部を台詞に盛り込めなんて無理を言うつもりはない。

ただ、「五島のうどんば送るけん 食べてもらわんね」と祥子が気遣いをするような台詞を盛り込むなら、その前に「ばんばの手伝いができなくてごめんね」じゃないの?

だから、もっと “主人公の気持ち” を描いてほしい、そういうことである。

舞の「何も知らんかった」jは、[今さら?] の極み!

6分過ぎ、母から “うち” の事情を聴かされた舞がこう言った…

舞「何も知らんかった」


[今さら?] の極みだ。

両親が舞に心配させまいと “うちの会社” の経営事情を隠していたかどうかは問題でない。

舞自身が、世界的なリーマンショックの影響で就職が1年延期になった “危機的現実” をどう受け止めて、思いを膨らませて “うちの会社” がどうなっているのか心配するかどうか? という “主人公の気持ち” をどう表現するかの問題なのだ。

両親が隠すのが上手過ぎるのか、舞が鈍感なのか分からないが、舞は “うちの会社” のことをまったく気にしてる気配がなかった… これが先週の脚本家と演出家が描いたことのすべてだ。

だから、母から告白されて “初めて知って心配” なんてのは、[今さら?] の極みでしかないと思う。

飛行機の操縦も、会社の経営も “先を読む” ことが重要だと思うが。

なぜ"自宅"で「歩みノート」を見る場面をやらなかったのか

粗探しなんて、これっぽっちもやりたくないのだが、探さなくても次々と出てくるから、今回は拾ってみる。

今度は病院で「歩みノート」を主人公が読むシーンだ。

(多分)前夜に、母から “うちの事情” を聞いたのなら、なぜ翌日の準備をする “自宅” で「歩みノート」を見る場面をやらなかったのか疑問しかない。

別に「病室で騒ぐシーンを描くな!」なんてしゃくし定規なことを言うつもりはない。

ただ、今回に限っては予告編に遭ったような展開が先に待っているのなら、ここはコミカルに誤魔化さないで、布団の中で父の書いたノートを読んで、翌日笑顔で面会… を確実にやっておいた方が得策だったと思う。

そして、今後の展開のためにも、今の “主人公の気持ち” を描く意味でも、病室でなく自宅で一人… がベストだったと思う。

これを指摘するなら、のちの兄への相談もわざわざ喫茶店にする必要もないわけだが。

結局、内容に合わせた舞台設定、こういうことをやれないスタッフ、しない主人公ってことである。

どんどん"感じない、頑張らない主人公"の印象が強くなって

面会に来て、リンゴをむいて自分の話をするとか、兄にいろいろ相談するとか、もうどうでもいいレベル。

好意的な脳内補完は各自が勝手にやるものだから、ここでの “ドラマ” は映像で描かれたものがすべてとする。

その観点でいえば、主人公は「頑張ると発熱する」の設定はあっても、基本的には “頑張らない人” である(苦笑)

だから、「頑張ると発熱する」のである(爆)

「土曜日版」を見た人なら分かると思うが、先週は祖母を手伝う主人公を描く先週1週間だったのに、手伝ってるシーンを無理やりに寄せ集めても、ほぼ何もしないし、できない人なのだ。

そして「頑張ると発熱する」からなのか? 子供の頃から家の手伝いもしないし、父の会社のことに興味関心を持ったこともなく(利用したことはあった)、仕事を手伝いたいとも思わなかった人なのだ。

だから、兄におんぶにだっこ? としか思えない。

予告編の展開のためには、重要な月曜日だったのに…

ホント、残念…

もはや “連ドラ” として成立してないと同じレベルでは?

だって、ここまでの描写の上に、予告編の展開をやるの? としか思えないから。

楽しんでいる人には申し訳ないが、恐らく普通に見ている人にとっては “説得力は皆無” では?

この月曜日で、主人公が “実は本気” で就職が延期になってから両親や会社のことを心配しており、「歩みノート」を見て更に父の苦労や夢に胸を打たれて、まずはお金や経営のことはお兄ちゃんに聞いてみて、自分の出来ること探す… を描く絶好であり最後のチャンスだったと思う。

それをやらなかった、やれなかった時点で「前作以下」は確実のような。

ここまで"主人公の気持ち"を蔑ろにして話を進めるか?

明確にしておくが、前作は不快が最大のマイナス要素だったが、今作は不快ではない。

しかし、前作はキャラの設定が不快すぎたし、ご都合主義な騒動ばかりで連続性は皆無だったが、ほぼすべての騒動に主人公が絡んで、“主人公の気持ち” が “物語” をけん引していた。

でも今作は、“主人公の気持ち” よりも “脇役の気持ち” を描き過ぎるため、肝心の “主人公の気持ち” はほぼすべてを脳内補完せざるを得ず、その結果「なぜ主人公はそう思うの? 何でそれをやるの?」のだらけ

流石に、ここまで “主人公の気持ち” を蔑ろにして話を進めるのはどうかと思う。

連ドラは、出来事の箇条書き、歴史年表ではないのだ。

あとがき

一体、先週って何だったのでしょう?
結局、スピンオフ週って解釈で良いのかな?(苦笑)

でも、今週は予告編からしたらスピンオフどころではなく、主人公の転機ですよね。
それが、ここまで唐突の嵐で。

せめて、採取から主人公を “家事や実家の仕事が好きな東大阪の女の子” にしておけば、ここまで違和感はなかったでしょうに。


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第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
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第13週『向かい風の中で』

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Author : みっきー

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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