連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第59回・2022/12/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第59回〔全?回〕/第12週『翼を休める島』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
貴司(赤楚衛二)と再会した舞(福原遥)は、貴司からこれまでの旅の話を聞く。舞は自分の近況を伝えるが、今は朝陽(又野暁仁)と仲良くしたいと言う。自分の気持ちを上手く言えなかった幼少期の自分と朝陽を重ねていた。祥子(高畑淳子)の家の縁側に南天の実を並べる朝陽。舞がその傍らに座り、空を見つめながら快晴で何もないと朝陽に語ると、朝陽は昼でも星はあるという。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
就職が1年先送りになって、やることがないのだから…
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
面白い、感動する… と見ている人、好意的に見ている人は、そのまま楽しんでみれば良いと思います。
おそらく、私が今回の感想で書くことは気になっていないでしょうし、むしろ粗探しに見えるでしょうから。
なので冒頭でいっておきます。
そもそも、就職が1年先送りになって、やることがないのだから、離島で一人暮らしの祖母の手伝いをしに行くだけで良かったと思います。
もちろん、祖母のケガも無しで。
更に新キャラも無しで、14年間に出産にかかわった “あの子” を活用すれば良かったと思います。
好意的に見ても「何のために舞は五島へ?」と思う2つの理由
冒頭で「好意的に見ている人」と書いたが、私も実はその一人として、既に無理やりに「五島」を舞台にしたのは諦めている。
ただ、流石に前回と今回の主人公を見て「一体、主人公って何のために五島に来たんだっけ?」と思ってしまった。
これには二つの意味がある。
一つは、祖母がケガをしたから両親に差し向けられた “助っ人” としての意味。
もう一つは、プロポーズを受けた大人として “子どもと接する人” としての意味。
問題なのは、舞が祥子を"助けている"ように見えないこと!
まず、問題なのは、一向に舞(福原遥)が祥子(高畑淳子)の “日常や仕事” を “助けている” ようには見えないこと。
そう、この “助けている” ように見えることが大切ではないのか?
私には、普通に “手伝っている” ようにしか見えないのだが。
これ、祥子のやることは多種多様で、特に船頭の仕事は舞にはできない。
だからこそ、日常のこと、民宿のこと… は、もっと積極的に “助けている” ように描くべき。
確かに映像的には “やってはいる” が、好意的に見ようにも流石に “助けている” とは言えないような。
まあ、そう感じてしまう理由も簡単で。
要するに、脚本と演出が「パイロットを目指す主人公」を強調したいがための描写を無理やりに挿入して、それを更に強調しているからだ。
「操縦脳トレ」を描く尺があるなら、夕食のメニューを考えるとか、買い出しに行くとか、帳簿をつけるとか、掃除するとか、舞が “祥子を助けてる” 印象を視聴者に植え付ける描写を盛り込むべきだったと思う。
脚本と演出が、舞は朝陽に"気遣っていない"印象付けを…
“子どもと接する人” としての意味。
これは、女性蔑視とか、女性は母性を持つべきだとか、そんな大きな問題のことではない。
更に、母親の美知留(辻本みず希)と息子の朝陽(又野暁仁)がちょっと訳ありだし、23歳の舞が積極的に “接客業” として接する必要もできないのも理解しているつもりだ。
ただ、本当に気になってしょうがないのは、舞と朝陽の絡み方なのだ。
まあ、舞が大の人間嫌い、大の子ども嫌いとしても、あの接し方はどうかと思うが。
問題はそこではない。
例えば前回なら、序盤に舞が縁側で飛行訓練の呪文を唱えてる場面に朝陽がいるのにほぼ無視。
風呂上がりの舞は、縁側でボーっとしている朝陽もほぼ無視。
今回の冒頭の縁側では舞から話しかけるが、目と目を合わせない。
逆に、舞から声を掛けるのは前回なら登校時に朝陽がぐずった時、今回なら14分過ぎの朝陽が登校準備をしている時など、朝陽が何らかの動作をした時だけの印象。
今回だって、祥子は「かんころ餅 今度は食べてくれっかね」と朝陽を心配していたが、舞はその発言後に双眼鏡の話。
要するに、脚本と演出が、舞は朝陽に “気遣っていない” との印象付けをやってしまっているのだ。
くどいようだが、こういうちょっとした描写も「大勢の人の命を預かる職業」に就こうとしている主人公として、どうかと思ってしまう。
結局、自分が空が好きで、朝陽は星が好きって部分に共通項を見出しただけで、依然として自分中心な人に見えるのだ。
流石に、この描写はどうかと思う。
脚本家の意図や思惑が、主人公・舞で表現されていない!
例えば、脚本と演出がかみ合っていないのかな? と感じた場面が、12分過ぎにグズッた朝日に困り果てた様子の母親に祥子が声をかけるシーン。
祥子「どがんした」
痛い足を庇いながら段差を下りて母親に近づき、目を見て話そうとする祥子。
これが “普通” だし “自然” なのでは?
「それを 23歳の舞に求めるのは酷では?」と感じる人もいるだろう。
ただ、脚本家の立場を考えれば、敢えて「舞と朝陽を重ねて」いるのだから、それこそ「五島」にいるのだから舞が「14年前の自分の母と朝陽の母」を重ねて気遣うことや、それが原因で “寝付けない” じゃないの?
少なくとも舞は「プロポーズされた」を描いたってことは、子どものことも… じゃないの?
何度も演出が祥子と美知留の背中を居間? のほうから見るカットを挟んでいたが、それこそ、それが舞の視点であって欲しかったし、もしかして演出が気を遣って入れたのかも?
脚本では、舞は縁側にいる設定だから。
どうも、ここへきて急に崩壊がすさまじいように感じるのだが。
あとがき(その1)
異論反論あるでしょうが。
現状は、遂に「前作未満…」のように感じます。
前作の最大のマイナス点は「不快感」であり「不自然な展開」で、「騒動至上主義」とはいってもすべての騒動に主人公が関係してました。 まあ、それが不快感の原因の一つでもあったわけですけど。
あとがき(その2)
ただ、今作は「不快感」はありませんが、「不自然な展開」は百歩譲るとしてもし、騒動のすべてに主人公が関係しているとは言い難い状況です。
要するに、主人公の成長を描くために「章立て」をするのは構いませんが、まず「章と章」がつながっていません。
更に「章の中の騒動」が主人公にあまり関係のない騒動が混じっており、作品としての一体感に乏しいです。
あとがき(その3)
粗探しも重箱の隅を楊枝でほじくることも、していません。
でも、今回だけでも気になる点ばかり。
せめて、舞が祥子を手伝う中で、普段は祥子がやっているであろう “客への気遣い” を舞がやってみて、それが船長、船頭、宿主の仕事であると学習して、パイロットやその後の人生に結び付く… みたいな前向きな展開で終わるのを期待します。
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【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58
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