相棒 season21 (第9話・2022/12/14) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season21』
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第9話『丑三つのキョウコ』の感想。
都市伝説‘うしみつのキョウコ’の動画が話題になる中、フリースクール代表の河上(栗原功平)の刺殺現場近くでキョウコらしき姿が撮影される。右京(水谷豊)はその動画を偽物と批判する動画配信者の松田(寺山武志)に、都市伝説を研究する大村(佐藤銀平)を交えて会うことに。一方、薫(寺脇康文)はフリースクールを調査。集合写真の加奈(江田友莉亜)という女性が気になる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●脚本:根本ノンジ/演出:権野元(敬称略)
全体のバランスの良さは初期のころの『相棒』を思い出した
冒頭の薫(寺脇康文)の台詞にあったように “この手の話” が好きな右京(水谷豊)が好きで、『相棒』シリーズでも時折見かける “都市伝説” のネタだ。
いつも以上に “この手の話” が好物な右京を積極的に動かしつつ、記者の美和子(鈴木砂羽)とゴシップ好きな茉梨(森口瑤子)らしさも生かして、特命係も2人の描き分けもしっかりできており、なかなかの仕上がり。
その上、やや昭和な “都市伝説” と今どきの “ネット動画” や “バズる” を盛り込んで、更に謎解きモノと人情モノの要素まで盛り込んで、全体のバランスの良さは初期のころの『相棒』を思い出した。
改めて、"無意味な肥大化" だけはやめてほしいと思う
今回を見て再認識したのは、昨今の『相棒』のエピソードの “肥大化” の是非だ。
最近の『相棒』は、何かと「日本国家の…」、「国際テロ集団が…」と “巨悪” を描く割に、肝心な内容が “見掛け倒しの陳腐化” するケースが多い。
しかし、決して “巨悪” が登場しなくても、身近な事件を幾重にも丁寧に重ねていけば、十分に『相棒』らしいし、特命係も活躍できるってことだ。
是非とも、各登場人物の個性を生かす意味でも “無意味な肥大化” だけはやめてほしい。
もっと、美和子と茉梨を活かしても良かったかも…
さて、最後に一つだけよろしいですか?
今回の中盤で、美和子が独自の取材で ‘うしみつのキョウコ’ と ‘フリースクール’ にたどり着いたことを特命係の2人に伝える場面があった。
だったらいっそのこと、好奇心旺盛で “ただ者ではない” 茉梨が美和子に協力して、引きこもりの女性・青山加奈(江田友莉亜)にはたどり着いても良かったかなぁと。
それがやり過ぎなら、最後に家庭料理店「こてまり」で4人で事の顛末を語っても良かったかなと。
細かいところが気になるのが僕の悪い癖…(笑)
あとがき
細かい設定は、やや強引なところはありますが、それよりも気になったのは “既視感” でしょうか。
ビルの上の看板が謎解きの肝になるのは、先日の第6話『笑う死体』でやってますし、引きこもりや身代わり○人みたいなのもよくありますしね。
でも、これだけあまたの刑事ドラマがあれば似てしまうのはしょうがないかも。
今回は、『相棒』らしさがあったので十分に許容範囲でした。
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【これまでの感想】
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