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エルピス―希望、あるいは災い― (第8話・2022/12/12) 感想

エルピス―希望、あるいは災い―

関西テレビ制作・フジテレビ系・新 月10ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagramYouTube

第8話『少女の秘密と刑事の工作』の感想。



連続猟奇殺人の犯人について、ある仮説を立てた拓朗(眞栄田郷敦)は、再び八飛市で聞き込みを行い、最後に殺された優香と親しかったひかるにたどり着く。当時のことを少しずつ聞き出した拓朗は、ひかるの携帯電話に残されていた写真に着目。ところが、興奮気味の拓朗の報告に対して、恵那(長澤まさみ)の反応は妙に鈍かった。いら立つ拓朗は恵那に本心を問い詰めるが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:渡辺あや(過去作/火の魚、朝ドラ「カーネーション」、ロング・グッドバイ)
演出:大根仁(過去作/湯けむりスナイパー、モテキ、ハロー張りネズミ、共演NG) 第1~6
   下田彦太(過去作/農家のミカタ) 第4,5
   二宮孝平(過去作/共演NG)) 第7
   北野隆(過去作/半径5メートル) 8
音楽:大友良英(過去作/あまちゃん、いだてん、しもべえ)
主題歌:Mirage Collective「Mirage」
プロデューサー:佐野亜裕美(過去作/99.9-刑事専門弁護士-、カルテット、大豆田とわ子と三人の元夫)
※敬称略



本当は"ドラマ" としてどっちに進むの?

今回は、冒頭で恵那(長澤まさみ)のモノローグ、それ以降は拓朗(眞栄田郷敦)のモノローグ。

前回までは「ナレーション兼用」に近かったが、今回は「ほぼモノローグ」。

従って、これまでよりも「拓朗の物語」色が強くなり、雰囲気が変わって少々困惑してしまった。

本当は“ドラマ” としてどっちに進むの? って。

地上波ドラマの台詞に盛り込まれると新鮮

とはいえ、中盤過ぎ、拓朗がスクープを報道部に持ち込んで番組で取り扱うかどうかのくだり…

恵那「『ニュース8』が目指してるのは
   派手なスクープで視聴率を稼ぐようなやり方じゃなくて
   いかに堅実で 丁寧な報道で
   視聴者の信頼を得るかってことなんだよ」


まあ、特にテレビの報道番組を見ていれば、恵那が言っていたことは当たり前のことだとは思うが、地上波ドラマの台詞に盛り込まれると新鮮だ。

であると同時に、報道と娯楽に一線を画している(と思われる、思いたい)地上波なら「NHK総合」、それ以外なら「WOWWOW」あたりなら、もっとバッサリと斬り込めた可能性はあるとは思うが。

でも、やはり、「カンテレ制作」で「フジテレビ系」が「月9続き」で放送することにも、“多くの視聴者が見る” 視点では大いに意味があるとは思う。

担当演出家の腕前を考慮して、無難に引き延ばしつつ?

さて、演出担当が今作初担当の北野隆氏になり、正直いっちゃうと映像的なキレもコクもどこへやら? って感じ。

ただただ淡々と脚本の字面を映像化しているだけ(失礼)

おっと、一部 “鏡” を使った面白いアングルはあったが、これまでの大根仁氏ら3人のキレあり、コクあり、含みあり… な見ごたえのある演出ではなかったのが残念だった。

まあ、冷静に見れば、内容らしい部分では「DNAが一致」と「海外逃亡」くらいしか話が進んでない。

確かに、今のマスコミ、報道の在り方などに一定の揶揄やアンチテーゼを訴えている点は認めるが、それなら今までにも今作でやっていたわけで、新鮮味があるか? 第8話という地点で訴求力があるかと問えばビミョーだ。

まっ逆に、担当演出家の腕前を考慮して、無難に引き延ばしつつ、シナリオブックの宣伝でもしておくか… という “堅実で丁寧なドラマで視聴者の信頼を得るか” の可能性もあるが(苦笑)

あとがき

はい、ハッキリ言って、期待し過ぎております。
従いまして、最終章に向けて “もっともっと” 何があると期待したので。

前回の感想にもチラッと書きましたが、マスコミ界への皮肉、嘲笑がメインになっちゃうと、これまでの物語は何だったの?に、なっちゃうような。

ただ、今回も背骨として貫いて描かれた点…
正しいと思ってやっていることが正しくないとか、良かれと思ってやっていることが誰かを傷つけたりすることなど、自分が思っていることと相手が感じていることに相違があるという “世の中の危うさ” みたいなもの は、丁寧に、確実に描かれているので、次回もそこをどう描くか期待しようと思います。


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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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