連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第10週/土曜日版・2022/12/10) 感想 ※「土曜日版」史上最大の“印象操作”かも!?

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第10週『別れと初恋』の「土曜日版」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
帯広でのフライト訓練が続くなか、舞(福原遥)は柏木(目黒蓮)から告白されそうになったことが気になり、大事な中間審査の前日にも関わらず悶々(もんもん)とする。
中間審査で舞は着陸が上手くできなかったが、無理せずに着陸をやり直したことが認められてぎりぎりで合格する。中間審査ではただ一人、水島(佐野弘樹)だけが不合格に。
水島は大河内(吉川晃司)による再審査を受けることになり、舞や柏木は水島の再試験に向け可能な限りサポートをする。しかし、水島は弱点を克服できぬまま再審査に臨む。舞は苦手な着陸の特訓を大河内の指導のもとで重ねるようになるが、熱を出し寝込んでしまう。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
今回の編集は、想定された空域の遥か上を飛んだ内容で…
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風を引かないようにね)
「週5放送」の本編の感想も読んでくださっている読者様なら、私が今作を目の敵にしているどころか、むしろ “いいとこ探し” をして好意的な脳内補完をしつつ、応援中なのは分かっていただけると思います。
ただ、そんな私でも今回の「土曜日版」の内容については、正直想定された空域の遥か上を飛んでしまったために、いささか動揺してしまいました。
ってことで、落ち着くためにコーヒーを淹(い)れて、一息いれたところで書いてみます。
また、「いつもは土曜日版の感想は読まないけど、タイトルに釣られて読んでみた」という読者様は、まずは「土曜日版」を見てから読んでみてください。
見る時のキーワードは “印象操作” です。
※見逃し配信 → NHKプラスの直リンク
舞と柏木の恋バナと、舞の発熱がどう編集されるのか?に期待したが…
「土曜日版のみ」の読者様は別にして、「週5放送も視聴」組の皆様なら出演者のファンであろうがなかろうが…
今週の「土曜日版」がどのくらい舞(福原遥)と柏木(目黒蓮)の “恋バナ” に重点を置いて編集されるのか、舞の発熱がどのように描かれるのか、興味があったはず。
そして、願わくば、うまくナレーション処理をしないと、柏木の告白が原因で動揺して、ソロフライト試験の着陸が失敗し、ばらもん凧揚げ以来久し振りにに本気を出したから発熱したように見えちゃうよ… と、心配したのではないだろうか?
「舞と柏木と大河内教官の三角関係」に見えるような土曜日版
しかし、今週の演出・編集スタッフ恐るべし! である。
「そんな心配なんて笑止千万(=非常に馬鹿馬鹿しいこと)だよ!」といわんばかりに、なんと意外にも 「舞と柏木と大河内教官の三角関係」に見えるような “印象操作” を仕掛けてきた!(驚&謎)
この “印象操作” が巧みなのは(褒めてません)、本編では全くそんな雰囲気も印象もなかったのに、編集とナレーションによって創造してきたことに他ならない。
「土曜日版」をよく見れば分かるが、例えば11分過ぎの “バッジのくだり” の前から、柏木が「担当教官を替えてもらおう」までの編集は、大河内教官(吉川晃司)は舞を特別扱い医して成功を願い、舞は丁寧に教えてくれる大河内の期待に応えようとしし、柏木は舞と大河内の関係をもどかしく感じているように編集されていた(ように、私は感じた)。
「考え過ぎだよ」、「先入観があるでしょ?」と思われるかもしれないが、映像編集には「モンタージュ技法」というテクニックがあって…
、簡単に説明すると「複数の異なった場面やカットを組み合わせて、新たな意味を創出する編集技法のこと」で、このテクを使えば “同じ映像素材” でも “違う意味” を持たせることができるのだ。
これを政権革命のプロパガンダに利用した映画史上最初の作品が旧ソビエト連邦の映画『戦艦ポチョムキン』(1925年)。
今作の感想から離れてしまうが、もしも「モンタージュ技法」について知りたかったら「モンタージュ技法 プロパガンダ」で検索してみてほしい。(右のリンクからでもOK → OK https://onl.tw/ycBaCLA)
当然のことだが、今回の “印象操作” が “プロパガンダ” であるという意味ではない…
更に柏木が大河内に対抗心を抱いているように強調されて…
感想を『舞いあがれ!』に戻そう。
それにしも、「金曜日のアイス(氷菓)」が不自然だなぁと、私と同様に思った読者様も多かったと思う。
でも、「きっと見た目は怖いけど、心は優しいってことでしょ?」とか「這えば立て立てば歩めの親心(=我が子の成長を待ちわびる親の気持ち)なんだろうな…」と解釈した人もいたと思う。
ただ、映像としては、「舞にアイスを渡す」という行為は柏木学生も大河内教官も全く同じだから “意図的に重ねている” と考えると「なんで?」としかならなかったから、この編集を見て妙に納得してしまった。
更に今回の編集では、全体的に柏木学生も大河内教官の出番が集中的に集められており、柏木学生が “いろんな意味で” 大河内教官に対抗心やライバル意識を抱いているように強調されており。
これがまた 「舞と柏木と大河内教官の三角関係」に見える “印象操作” に拍車をかけているのは、ほぼ間違いないような。
来週からは "三角関係" として見た方がいいの?
さっ、冷静に見てみよう。
舞ちゃんと大河内教官の出番の場面だけ脳内編集で抽出できる人はやってみてほしい(願)
ちゃんと? 舞と大河内教官の “恋バナ” に見えるのだ。
そう、50代前後の方なら「ドジでのろまな亀!」、「教官!」の台詞が当時大流行した『スチュワーデス物語』(TBS/1984-1895)に重なるのでは?(笑)
私は、今回の「土曜日版」の意図的な編集を否定するつもりはないし、失望もしていなければ、懸念もしていないが…
ただ一つだけ思うのは「来週からは “三角関係” として見た方がいいの?」ってこと。
もしも、そうでなく、演出家の趣味、好み、NHKの “大人の事情” だとしても、こんな “印象操作” はやってほしくなかった。
だって、「土曜日版のみ」の視聴者は “そう” 見ちゃうから。
とにかく、「土曜日版」は “普通” に「まとめ」、「総括」、「ダイジェスト版」として放送してほしい…
あとがき
「本編」と「土曜日版」が視聴者に訴求する印象が違うのは良くないと思うんですね。
どうしても「週5放送」を毎日見られない人がいるわけで、その人が内容を補完するための「土曜日版」でもあったほしいので、ちゃんと「本編」と「土曜日版」は整合性をチェックしてほしいです。
別に、朝ドラで “恋バナ” をやるななんて思ってはいませんから。
例えば、朝ドラ『あさが来た』(NHK/2015年度後期)のヒロインあさ(波瑠)と新次郎はん(玉木宏)の歳の差が離れた恋バナ…
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK/2021年度後期)での安子(上白石萌音)と稔(松村北斗)の文通から始まる恋バナなんて、とても印象に残っていますしね。
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【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50
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