連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第43回・2022/11/30) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第43回〔全?回〕/第9週『私らはチームや』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
ラグビーカフェ・ノーサイドで、舞(福原遥)からのメールを久留美(山下美月)が読んでいると、舞の兄の悠人(横山裕)が現れる。久留美は悠人から会社を辞めたと聞かされ、久留美は舞にそのことを伝える。心配した舞は悠人に電話をするが、悠人にええ感じで空を飛んでいるのか?と聞かれ、言葉に詰まってしまう。大河内教官(吉川晃司)の指導は厳しく、飛行訓練は日々、その難易度を上げていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
前作のように<コメント欄を封鎖したくない>ないので…
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
頂戴したコメントは、【非公開希望コメント】を含めてすべて大切に読ませていただいております。
しかし、残念ですが<今作について>愚痴や粗探しの類いが絶えず、読む労力が無駄なので<例外>とさせていただきます。
また本意ではありませんが、<今作への>自己満足、不満のはけ口的なコメントを連投する方は、私や他の読者様のテンションが下がり、ブログ全体の品位や質の維持にかかわるので、【非公開希望】以前に管理人が【投稿拒否設定】いたします。
事前に断りを入れる必要はありませんが、卑怯だと思われるも嫌なので…
前作のように<コメント欄を封鎖したくない>し、他の方の意見もお聞きして勉強したいので、どうぞご協力くださいませ。
もっと妹・舞がずっと兄を心配しているように描くとか…
気を取り直して、本編の感想。
50歳過ぎのおじさんになると(私だけだと思うが)若い女性が前髪を下ろすとみんな似たように見えてしまって(苦笑)
まあ、前作のように飲食店勤務なのにコック帽から髪がはみ出しているよりずっとマシだが。
とにかく、久留美(山下美月)が無事に救命の看護師になっていたのが判明した今回。
同時に、兄・悠人(横山裕)の近況も描かれたわけだが。
まだ全話数が言及されていないが恐らく全体の 1/3 は終わっていると思われる中で、ハッキリ言って悠人を盛り込む必要性があるだろうか?
確かに第1週あたりでは兄と妹の違いを描いて微笑ましい時代もあったが、それ以降の悠人は、ほぼピンポイントで “親族特権” で出番があるだけだから、無理に盛り込む必要はないと思う。
以前に、横山裕さんの大ファンという読者様が「横山君のファンは映像作品とか買う人が多いから出演させたい中の人も多いと思う」的なコメントをくださって、なるほど “大人の事情” もあるのかと気付いたが。
だとするなら、横山さん目当てでない視聴者を納得させるようなシチュエーションを作って “大人の事情” と感じさせないほうが全方面的にウィンウィンだと思うが。
それこそ、今回なら、もっと妹・舞(福原遥)がずっと兄を心配しているように描くとか…
"やれることをやっている"し、"描くべきことを描いている"
さて、本当に本編の感想。
どうやら、ここ以外の世界では、あまり訓練シーンを始めとして今週の評判がよろしくないようだが。
一体、そういう人たちは今作に何を期待しているのやら(謎)
操縦オペレーションの教材でもなければ、航空大学校のPVでもないし、機材紹介のCMでもないわけで。
だから私は、前回同様に描くべきことを丁寧に描いているフライト訓練風景だと評価する。
もちろんベストではないが、“やれることをやっている” し、“描くべきことを描いているだけ” だから、これ以上を望むのは無理かも… とも思っているし。
いや、むしろこれまでが “やるべきことをやらず” に、“描くべきことを描かなかった” と感じているから、当然のことが放送されているだけ。
そう、思い返せば分かるが、「なにわバードマン編」におけるフライトシーンなんて「玄関開けたら2分でご飯」的に「自転車こいだら記録達成」だったのだ。
だから、今回もフライト訓練シーンを始め詳細について「事実と違う」とか「あり得ない」、「専門用語が…」「英語の翻訳が…」などの粗探しや重隅突きをやるつもりはない。
メイン以外を画面に映り込ませて、立体感を醸し出している
では、久し振りに? ちょっと好きな演出があったから言及してみたい。
それは、中盤以降の大学校内の描写で、主人公を含めた “6人” だけでなく、他の学生たちの動きを作って映像に映し込んでいる点だ。
例えば、7分ごろのフライト訓練直後、大河内教官(吉川晃司)が水島(佐野弘樹)に厳しい指導をする場面。
画面手前のテーブルに大河内と “メイン3人” がいる後ろに、何人かの学生たちが映り込んでいるのが見えた(話し声も聞こえる※アフレコの可能性が高いが)。
個室でないから当然だが、働き方改革で撮影もテンポアップさせたいなら個室のシーンにすれば済む。
その方が “メイン” が演技をしやすいし、エキストラの演技でのNGも避けられるから、一石二鳥以上の効能があるから。
しかし、ここは「学校」の設定だから、“メイン以外” を描くことで “学校らしさ” が表現できる。
更に、“メイン以外” を描くことで、物語にも、映像的にも “立体感” を出すことができる。
この “立体感” は単純な平面との違いの意味だけでなく、“幅や奥行き” も同時に表現することになるなるから、本来いろんなことを描く “ドラマ” には必要不可欠な要素なのだ。
だから、また思い返してほしいのが「五島編」であり「なにわバードマン編」で。
ほら、よく考えてみてほしい… 主人公の直接的な関係者とその縁者しか描いていなかったのがお分かりだろうか?
もちろん、通行人やクラスのその他的な第三者は映り込んでいたが、今回の “メイン以外” とは違う。
明らかに、演出家が意図的に配置し、演技をつけて動かして、映り込ませているのだ。
"メイン以外"を描くことで、"メイン"が際立つ
そして、この演出について一定の価値があるとも思うのは、「コロナ禍」という “昨今の事情” だ。
やはり、コロナ禍の撮影だからスタジオ内に入る人数は少ないに越したことはないはず。
だから前述のように「個室の設定」でもイケるし、夜の勉強のシーンも「他の学生はいない設定」でも良いのだ。
でも、敢えて “メイン以外” を描くことで、“メイン” がメインであることが際立つというオーソドックスな演出技法が使われていることが良いと思う。
やはり、主人公だって、主人公の関係者だって、大勢の中の一人だから応援したくなるのだと思う。
それは、日本国内ではヒーロー的なサッカー選手たちが、世界の中に行けば “大勢の中の一人” だから、にわかサッカーファンでも応援したくなるのと、ちょっと似ていると思う。
あとがき(その1)
人それぞれ、好みがあると思うので…
私は、NHKの働き方改革、コロナ禍の撮影、フライトシーンなど、意外とハードルが高い制作環境の中では頑張って作っていると好意的に見ております。
そして何より良いのは “ほぼ騒動がない” ってことです。
だから淡々と進んでいるように見えるかもしれないですが、本来 “ドラマ” を描くというのは案外淡々としており、そこで何をどう魅(見)せるか? が作り手の腕の見せ所だと思います。
あとがき(その2)
今回の感想中の “メイン以外” の描き方について共感してくださった読者様なら、次に紹介する漫画家・浦沢直樹さんが語る「脇を固める役者たちの重要性と描き方、そして年配の方を描く際のポイント」の動画を面白く見られると思います。
特に、自分が書いているのに、漫画の中で動き出す俳優の動作をいかに書き留めるかが大事」については納得できると思います。
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【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
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