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拾われた男 LOST MAN FOUND[再/地上波初] (第8話・2022/11/29) 感想

拾われた男 LOST MAN FOUND

NHK総合・ドラマ10『拾われた男 LOST MAN FOUND』
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第8話〔全10回〕[再/地上波初]の感想。
なお、原作となった… 俳優・松尾諭氏によるエッセイ『拾われた男』未読で、NHK BSプレミアムやDisney+での放送・配信も未鑑賞


「日本に帰らない」と言う兄・武志(草彅剛)の理由を、長年一緒に過ごしたエイドリアンから聞かされる諭(仲野太賀)。武志は、自分の身を助けてくれた親友のエイドリアンのため、そして彼女が1人で育てる幼い息子のショーンのため、父親代わりとなって2人を支えていたのだった。兄弟がほんの少し心の距離を縮めた頃、日本では15年ぶりの息子の帰郷を巡り、父・平造(風間杜夫)と母・きく(石野真子)が大喧嘩をしてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:俳優・松尾諭氏によるエッセイ『拾われた男』
脚本:足立紳(過去作/佐知とマユ、いつかティファニーで朝食を、六畳間のピアノマン)
演出:井上剛(過去作/朝ドラ「あまちゃん」チーフ演出、大河「いだてん」チーフ演出)
音楽/音楽監督:岩崎太整(過去作/スニッファー嗅覚捜査官、dele、全裸監督1,2)
制作・著作:ウォルト・ディズニー・ジャパン/NHKエンタープライズ)
※敬称略


時間軸の使い方は、脚本と演出、編集のうまさが成せる業

終盤での、この諭(仲野太賀)のモノローグが印象的だった第8話。

諭(N)「兄を巡って 家族の形が ガラガラと変わっていく
    それを招いたのは 自分だったのかもしれない」


時間的な経過については自叙伝らしく主人公の歩みに沿って進んで行くが、序盤で時間は明確になってはいないが前回の渡米から多少の時間経過があるため、少々分かりにくい

しかし、渡米中のシーンは兄・武志(草彅剛)の回想シーンも含まれているから、その点は主人公視点で “思い出しながら” の雰囲気があるから大きな違和感はなかった

この辺は、脚本と演出、編集のうまさが成せる業だとは思う。

兄・武志を演じる草彅剛さんの演技の説得力と破壊力!

さて…

あなたとは家族でもなんでもありません。
もう縁を切ります。


この一通のメールから、より一層家族の形がガラガラと変わっていく “ホームドラマ” らしくなってきた今作。

正に、It's cool and amazing! って感じの怒涛の展開。

中でも際立って見入ってしまったのが、兄・武志を演じる草彅剛さんの演技力だ。

もはや改めて論じる必要ないのが草彅さんの個性的な存在感と演技なのだが。

ドラマファンとして注目したいのは、現在放送中の『エルピス―希望、あるいは災い―』のカンテレ制作・フジ系の月曜よる10時のドラマ枠の2023年1月期に、草彅さん主演の人気連ドラ『銭の戦争』『嘘の戦争』に続く戦争シリーズ第3弾『罠の戦争』が決定したことだ。
もちろん、今作出演前に規格は決まっていたとは思うが、繰り返しなるが今作を見てさらに期待が高まった。

それにしても、ピッチャーマウンドで倒れる様子は草彅さんに武志が完全に憑依していたように見えたから、恐るべし演技力

いや、のちに演技と分かるくらいのリアリズムと評するべきだろう。

それと、普通の撮影なら頭を地面に打つ瞬間は撮らずに、演技上はマットレスの上に倒れるだろうが、今回の映像ではそこが “ドラマあるある” 的な映像表現になっていなかった
当然、草彅さんが “倒れる際に体を庇わない演技” ができる人だから選択できた撮影と編集だ。

この辺を含めて、やはり草彅さんでなければ表現できないエンターテインメント性があることを再認識した限りである。

ショーン役の Luke Speakman さんの演技も良かった

ショーン役の Luke Speakman さんの演技も良かった。

どこかで見たなと思ったら、2020年3月にApple TV+から世界同時に配信された『Amazing Stories シーズン1』(公式サイト)の第4話「命の気配(The Cellar)」に出演していた。

これを機会に、もっと多くの映像作品で見たい俳優さんの一人になった。

回想は入れないという判断はとても正しいし、流石な演出

演出的に興味を持ったのが、例の「運命を変えた自動販売機」が久しぶりに登場した場面だ。

普通なら “拾った航空券から始まった人生ドラマ” だから、拾ったシーンを回想で再挿入しても良さそうだが。

そこをあえてしないことで “分かる人だけ分かる面白さ” もあるし、既に拾った航空券はあくまでも “きっかけ” に過ぎず。

むしろ前述の “一通のメール” のほうが “ドラマ” としての分岐点として大きな意味を持っているから、回想は入れないという判断はとても正しいし、流石な演出だと思う。

あとがき

15年ぶりの息子の帰郷を巡る父・平造(風間杜夫)と母・きく(石野真子)のバトルや、そこに巻き込まれる諭と結(伊藤沙莉)ら家族の描写も面白かったです。

諭は再び渡米するんですね。どんな展開になるのか楽しみです。

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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