連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第37回・2022/11/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第37回〔全?回〕/第8週『いざ、航空学校へ!』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
無事に航空学校へ入学した舞(福原遥)は、宮崎本校で寮生活を始める。同室には矢野倫子(山崎紘菜)がいた。男子ばかりだと思っていた舞は、女性がいることに安堵(ど)する。そして、最終面接で会ったあの高慢な男子・柏木(目黒蓮)も合格していた。クラスでは6人ずつの班分けが行われ、舞は柏木や倫子と同じ班になる。その他には水島(佐野弘樹)、吉田(醍醐虎汰朗)、中澤(濱正悟)という学生と知り合う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
朝ドラだから"主人公の頑張る姿"をもっと見たい!
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
断っておきますが、不快とか、不愉快とか、ムカつくなんてことはないです。
ただただ、<私>は朝ドラだから “主人公の頑張る姿” をもっと見たいのです。
初日から "なれ合う" 姿を描く必要はないが…
さて、「男子ばっかりやと思ってったんで」と言っていたが、入学案内も読んでいるはずだし、「女子寮」があることも知っているのに? なんて粗探しやツッコミはしない。
「航空大学校・宮崎編」とでもいうべきか、新章になって、設定もキャラクターも一新されたから “今回のような定番系のエピソード” で予定通りに “ふわっと定時に離陸” した感じは悪くない。
もちろん、劇中で最終面接で出会った柏木(目黒蓮)が次のように言っていたように、初日から “なれ合う” 姿を描く必要はない。
柏木「別になれ合う必要ないだろ」
また、「なにわバードマン編」をなぞるなら当然に、ちょっと変わり者の刈谷(高杉真宙)やツンデレ系の女子・由良(吉谷彩子)みたいな登場人物を配してくるのは分かっているわけだから…
今回を見て正に「なにわバードマン編」の “焼き直し” になりそうな予感はするが(苦笑)
「なにわバードマン編」と似ているが、決定的に違う点
ただ、「なにわバードマン編」と決定的に違う点がある。
それは、主人公が旅客機のパイロットになりたいという “思い” は前2週から引き継いで描かれているが、“思い” ではなく具体的な “姿” が描かれていないことだ。
「なにわ~編」ではご存じの通り、由良とのバトルを始めとして、減量や飛行技術など何かと必死に頑張る姿が描かれた。
特に、サイクルマシンで汗を流して足漕ぎ練習をしている姿は印象的だった。
しかし、航空大学校に入学する前の受験勉強がだいぶ端折られた影響もあるが、今回の授業風景や寮生活を通して、どうも主人公が “本気” で “必死” に頑張っているようには、私には見えなかった。
いや、“ドラマ” であるし、恐らく全体の構成分担からも “あまり尺を割けない” 理由もあるだろう。
だから、数シーン(数カットか?)あれば良いでしょ? かも知れないが、流石に「なにわ~編」と比べると少なすぎる。
なぜ、もう少し描いてほしいのか?
それは、人力飛行機と違って旅客機は「より多くの人命を預かる仕事」だからである。
サークル部員十数名の思いを背負った時にあれだけ頑張ったのだから、旅客機のパイロットになりたいなら… ということ。
舞は"ドジでのろまな亀"で、倫子は"利口で速い兎"でも…
主人公が “本気” で “必死” に頑張っている姿を見たかった場面が、同室で数少ない女子生徒の倫子(山崎紘菜)とのやり取りだ。
明らかに舞(福原遥)と倫子はキャラが違う。
だったら、折角の “キャラの違い” を生かして、もっと “本気” で “必死” に頑張っているように見せられたような。
それこそ、倫子が(帰国子女で社会経験があるようだが)女性として強かに振る舞って頑張っているなら、それこそ同じ航空関連でスチュワーデス訓練生を描いた名作ドラマ『スチュワーデス物語』(TBS/1984-1895)にオマージュして…
舞は “ドジでのろまな亀” で、倫子は “利口で速い兎” のように描き分けして見せたらよかったと思う。
今回の描写だけ見たら、勉強や授業よりも同室の女子に気を取られて、遊んでいるとは言わないが “集中してない” ように見えてしまったのが残念だった。
脚本が雰囲気重視でなくなったから演出も切り替えてほしい
まあ、今週から脚本担当が桑原亮子氏から嶋田うれ葉氏に交代したから、どうしても全体の雰囲気が先週までとは違うし、舞のキャラ設定が若干ブレるのは止むを得ない。
また、桑原氏が情緒的な台詞とポエジーな描写で雰囲気を大切に表現をしていたのに対して、朝ドラ『エール』(NHK/2020年度前期)の時もそうだが嶋田氏はキャラを生かしたエピソードを重ねて畳み掛ける感じだから、今回のようになるのは予想がついた。
従って、脚本が雰囲気重視でなくなったのだから、演出担当者も切り替えて描写しないと味気ない感じになると思う。
この辺は、演出が軌道修正する(か、分からないが)まで演出家同様に見る側も意識した方が良いかもしれない。
あとがき
新章が始まって二日目ですよね。
だったら、新キャラの紹介よりも、親の反対を説得してまで中退して入学したのですから、もっと主人公の気合の入った姿を描いて、むしろ頑張り過ぎて同級生たちから浮いて空回りするくらいでも良かったと思います。
勿論、舞は “自分から前には出ないけど、みんなのためには人一倍頑張るヒロイン” なので、自分から目立つ必要はないですが、自分がやると決めたら「走ると熱が出るから」を無視して頑張っちゃうのも舞なので踏襲してもよいと思います。
まっ、新章が始まったばかりですから、様子見しましょう…
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【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
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第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
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第3週『がんばれ!お父ちゃん』
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第4週『翼にかける青春』
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第5週『空を飛びたい!』
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第6週『スワン号の奇跡』
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第7週『パイロットになりたい!』
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第8週『いざ、航空学校へ!』
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