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アトムの童 (第6話・2022/11/20) 感想

アトムの童

TBSテレビ系・日曜劇場『アトムの童』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram

第6話『再始動』の感想。



アトム玩具がSAGASに買収されて1年。興津(オダギリジョー)は日本のゲーム業界をリードする存在となり、那由他(山崎賢人)や海(岸井ゆきの)らはバラバラになっていた。ある日、那由他は隼人(松下洸平)から、ゲームが人や社会に役立つ存在になれる可能性を秘めていることを知らされる。一方で、那由他は勤め先の学童保育で、保護者から「ゲームは有害」だと言われてしまい…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:神森万里江(過去作/ラヴソング、相棒シリーズ、この恋あたためますか)
  :畠山隼一(過去作/大阪環状線シリーズ、世にも奇妙な物語21) 6
脚本協力:畠山隼一(過去作/大阪環状線シリーズ、世にも奇妙な物語21) 第2~5
兒玉宣勝(過去作/PTAグランパ!゙、闇芝居 第8期) 第2~5,6
演出:岡本伸吾(過去作/インハンド、病室で念仏を、この恋あたためますか) 第1,2,5
   山室大輔(過去作/天皇の料理番、グランメゾン東京、テセウスの船) 第3
   大内舞子(過去作/この恋あたためますか、TOKYO MER) 第4
   多胡由章(過去作/美味学院、TAXMEN) 6
音楽:大間々昂(過去作/地味にスゴイ!校閲ガール、ファイトソング、マイファミリー)
ナレーター:神田伯山
※敬称略



今までより"ひねくれ者目線"で感想を書かざるを得ない理由

今回の感想は、これまでよりも “ひねくれ者目線” で書くのをお断りしておく。

というのも、あまりにも「良い部分」と「そうでない部分」が乖離しており、普通に感想を書くのは難しいからだ。

ゲームにはエンタメ系とシリアス系があることを描いた

まず、良い部分。

1つ目は、ゲームにはエンタメ系とシリアス系があることを描いた点。

やはり、まだまだ「ゲームは娯楽」、「ゲームは無駄」、「ゲームをやり過ぎると廃人になる」みたいな論調が世の中にはあるから、幅広い世代が見る『日曜劇場』で、この点に触れたのはマスコミの一角として “ドラマ” が果たした意味はあると思う。

ゲームに対して否定的なキャラクターを登場させた

2つ目は、前述のようなゲームに対して否定的なキャラクターを登場させ、視聴者に「あなたは、どう?」と疑問符を投げかけた点。

私は「インターネット利用アドバイザー」という資格を持っていて、あちこちの学校や企業、NPOなどに呼ばれて、子どもたちや親御さん、社会人らに「インターネットを安全で安心して利用するためのアドバイス」をする機会がある。

そんな時に、これもにわかに信じがたいかもしれないが、ゲーム中毒気味になっている子どもたちやその親御さんたちに共通する疑問が「何でゲームをやって面白いのか?」が分かっていないのだ。

答えは簡単で「作っている人たちが “死に物狂いで” 1秒でも長く使ってもらおうとしているから」だ。

そこで私がするアドバイスは2つ。

子どもたちには「自分の人生は、自分で面白くしないと面白くならないから、まずはリアルで面白いものを見つけて、挑戦と失敗を繰り返して “リアルのレベル” を爆上げしよう!」と。

親御さんには「ネットやゲームが悪いのではなく、悪いネットやゲームの使い方や楽しみ方が問題だから、親がきちんと利用方法の基準などを作って与えること」と。

そして両者に共通して言うのは「つい見ちゃう、ついやっちゃうけど、気を付けることが大事。ゲームのように何度のリトライすれば、いつかは依存しなくなる」って。

今回は序盤でゲーム画面の「リトライ」が強調され、展開も “リトライ” が描かれたのは良かったと思う。

前回のほぼ悪徳闇金のような銀行に関する描き方が…

次は「今一つだと思った点」について。
細かいことは粗探しのレベルになるから省略して、根本的に “?” な点を挙げてみる。

1つ目は、前回のラストで描かれた、ほぼ悪徳闇金のような銀行を描いた割に、そこにほぼ触れずに新展開にしたこと。

これに付随して、その「やよい銀行」に海(岸井ゆきの)が務めているというのがよく分からない。

まあ、背に腹は代えられぬであり、今後も「SAGASU」陣営に入った元支店長の小山田(皆川猿時)を描きたいからだからとしても、これまでの海のキャラクターを考えたら、別の銀行で見返す方が似合っているように思うが。

"アトムワールド"にお金になるような特許はなかったの?

2つ目は、新作ゲーム「学校へ行きたい!~三ツ木南小学校編~」が “5,000万円” で売れるのなら、「SAGASU」があれだけ欲しがったゲーム「アトムワールド」にはお金になるような特許はなかったのか? ってこと。

サクッとできちゃった「学校へ行きたい!」が5,000万円なら、「アトム玩具」だって特許を持っていたのだから、<オール・アトム陣営>で作ったゲームでだって…

もちろん、特許を含めて「SAGASU」に買収されたと好意的に解釈もできるが、それならそれで「全部、取られちゃったね」が無いと、“ドラマ” としてあまりにも大雑把すぎると思うのだが。

子どもを一人で通学路を歩かせて検証するって?

3つ目は、幼い子供が「おつかい」に初めて出かける様子を、テレビクルーが隠れて撮影するバラエティー番組『はじめてのおつかい』風の、今どきあり得ない描写。

「これは粗探しでは?」と言われそうだが、今作は、ウォルト・ディズニー・ジャパンが制作に加わっており、傘下の動画配信サービスであるDisney+のスターにて世界配信される作品なのに、ほぼ全世界で幼児虐待を助長する作品として認知されている『はじめてのおつかい』風の「子どもを一人で街中を歩かせる」を平気で取り入れたこと。

あれ、少なくとも那由他(山崎賢人)は翔太(岩川晴)が歩く様子を隠れて観察してゲームに生かす設定で良かった)のでは?

むしろ、ゲームに否定的な親・真紀(原田佳奈)が危険なゲーム開発も含めて反対しても良かったと思うし。

なんか、ち密なゲーム開発を描くドラマなのに、展開や設定への配慮に欠けるような。

ゲーム「学校へ行きたい!」をPTAはどう判断したのか?

そして最後の4つ目は今回の決定的なミスだとも思う、ゲーム「学校へ行きたい!」を真紀を始めとした PTA の人たちはどう判断したのか? が描かれなかったこと。

あの~、“サクセスストーリー” としては「家を買い戻す」ことよりも、「つむぎ生命」の会長・伊原総一郎が「家へ行きたい!」をどう評価して大金で買ったのかをドラマチックに描くことこそ、海の「ジョン・ドゥ」 への思い、「アトム玩具」への拘りが、新生「アトムの童」につながったと見えるのでは?

初期設定における"因縁"の必然性と使い方の詰めが甘いから

さて、あれこれ書いてきたが、ここで第6話の総括。

とにかく、今週から「新章」で、これまでとは違ったエピソードで面白く見せようとしていることは伝わってくる。

但し、「作っている人たちが “死に物狂いで” 1秒でも長く使ってもらおうとしている」ようには見えないが(苦笑)

そう感じてしまう理由は簡単で。

要するに「新章」になったところで、描いていることは、インディで活躍していた2人組のゲームクリエーターが、アナログなおもちゃメーカーの人たちと、ネットゲームを作っているだけでは?

それに、これまでは「倒産しかけた会社を立て直し」していたのが、今回からは「倒産して買収された会社を立て直し」に変わっただけのような?

更に困ったのは、今回を見れば分かったと思うが、既に「SAGAS」の興津社長(オダギリジョー)も “因縁” も無関係に進んでしまっていること。
ってことは、そもそも論として、興津社長も “因縁” も今作には必要なかったということでは?

むしろ、3人組で開発していた友人の死を糧に、その友人の夢と、大好きなおもちゃ会社の復活のために尽力する主人公とその相棒…の方が “人情モノ” や “根性モノ”、そして “サクセスモノ” としても、単純明快で普通に楽しめたと思う。

やはり、初期設定における若き天才ゲーム開発者「ジョン・ドゥ」と興津社長の “因縁” の必然性と使い方の詰めが甘かったから、今頃になって蛇足感が出てきてしまったのだと思う… もったいない。

あとがき

繰り返しになりますが、子どもたちのために作ったハザードマップ的なゲームが、保険会社に認められたことを受けて、PTAも考えを改め、売家を買い直すことで、「アトム」も地域の人たちもウィンウィンにしました… と、分かりやすくドラマチックに描けば、ゲームのように興津をラスボス的に描けたのではないでしょうか?

ゲームについては良い部分もあるだけに、全体の構成や描写にもっと高い精度が欲しかったです。

まあ、この新章への切り替えの大切な放送回なのに、これまで脚本協力だった2人と、今作初演出を担当にしたのがそもそも…(チャック)

でも、山崎賢人さんと松下洸平さんのコンビネーションも良いですし、何より演技に安定感と説得力があるのが救いです…


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アトムの童 #06

『再始動』
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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