クロサギ(2022) (第5話・2022/11/18) 感想

TBS系・金曜ドラマ『クロサギ(2022)』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第5話『上海で涙と衝撃のラスト!命懸けの復讐が終わる』の感想。
原作となった漫画・原作・原案:夏原武/作画:黒丸「クロサギ」は、未読。
2006年4月期に同枠で山下智久さん主演で放送された「クロサギ」は、鑑賞済み。
上海を訪れた黒崎(平野紫耀)は、早瀬(中村ゆり)を案内に据え、御木本(坂東彌十郎)にだまされた有力者達と顔を合わせる。上海の詐欺業界では、マフィアの二大勢力が対立しており、御木本はその一方から利子の返済を迫られていた。黒崎は、そんな御木本を追う。一方、神志名(井之脇海)は、氷柱(黒島結菜)から黒崎が海外へ行ったと聞き、後を追う決意をする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・原作・原案:夏原武/作画:黒丸「クロサギ」
脚本:篠﨑絵里子(過去作/クロサギ2006、朝ドラ「まれ」、竜の道 二つの顔の復讐者)
演出:田中健太(過去作/半沢直樹、陸王、下町ロケット、マイファミリー) 第1,2話
石井康晴(過去作/花より男子シリーズ、逃げ恥、ドラゴン桜2、オールドルーキー) 第5話
平野俊一(過去作/インハンド、TOKYO MER、日本沈没、マイファミリー) 第3,4話
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、グランメゾン東京、ドラゴン桜2、DCU、オールドルーキー)
主題歌:King & Prince「ツキヨミ」
「俳優・平野紫耀」推しを公言しているから敢えて書くが…
所属グループの一件もあるから、好きなエンターテイナーの一人として「俳優・平野紫耀」を応援したい立場としては、是非とも高評価の感想を投稿したいのだが。
私にとっては、「今週も分かりづらいの?」という感じで、今一つ大きく旗を振れなくて残念だった第5話。
敢えて私も「俳優・平野紫耀」推しを公言しているから書くが、分かりにくかろうが、多少期待と違おうが、そもそも原作も『クロサギ2006)』も見ているから、好意的に脳内保管して “それなりに” 楽しめてはいる。
ただ、考えたくないが、きっと作り手たちは私のような視聴者がいるから… と高を括って、出演者の顔を繋げて、カタカナの組織名を出して、中国ロケ風の雰囲気だけ出しておけばいいでしょ? 的に作っているとしか思えないのが本当にしゃくに触る…(涙)
最初から舞台を日本にすれば良かったのに…
そもそも、クレジットタイトルに「撮影協力」を出したら “国内ロケとスタジオ撮影” がバレちゃうから、今回は「撮影協力」を掲載しない時点で、最初から舞台を日本にすれば良かったと思う。
それこそ、投資家集団で上海のマフィアである「龍井集団(レッド・ドラゴン)」のボス・宋香林(コング桑田)の中国語なんて、よく見りゃ分かるがほぼ全部アテレコなのだから、他の俳優陣同様に中国語ができる俳優をキャスティングするくらいの心意気は見せてほしかった。
※コング桑田さんに悪いわけではありません…
もちろん、「マネーロンダリング」を世界的規模にしたいから「まずは中国」と考えたのだろうが、やはり “勧善懲悪モノ” としては何よりも分かりやすく描くことが爽快感や納得感につながるわけで、視聴者のことを考えたら普通に日本国内の事件にした方が良かったと思う。
新キャラクターまで登場させて、今回も "縦軸" を強調か?
そして更に困ったのは、新キャラクターまで登場させて、今回も “縦軸” を強調したこと。
こうやって、次々と “ラスボス関係者” を増やしていけばいくほど、主人公の “苦悩” よりも “ラスボス退治” が見所に見えてしまって、余計に “ドラマ” として盛り上がっているように感じにくいのだ。
やはり、今作で描くべきは主人公がクロサギになって “詐欺” と向き合って自信を顧みる人間ドラマなのだから、騒動よりも人間を描くべきだと思う。
氷柱と刑事・神志名のキャラも、もっと掘り下げるべき!
そして “縦軸” を強調したいのなら脇役、特に介入してくる氷柱(黒島結菜)と刑事・神志名(井之脇海)のキャラももっと掘り下げるべき。
朝ドラ『ちむどんどん』(MHK/2022年度前期)のコンビのシーンだけ完全に作品内で浮いてしまっているから。
とにかく、視聴者の立場になって “何が見たいのか?” を最優先して描いていたら、ラストの雨の中での黒崎の涙の意味も、より深くなっただろうに…
あとがき
こんな言い方はどうかと思いますが、今期の TBS のドラマって、今作、日曜劇場『アトムの童』、火曜ドラマ『君の花になる』(感想は投稿していませんが全話見ています)のいずれも、ストーリーが分かりにくい上に穴があって、今一つ感情移入できません。
もう少しシンプルに “描くべきもの” と “視聴者が見たいもの” だけに集中して、大人の事情や視聴者に丸投げはやらない方が良いと思います。 いろんな意味で頑張ってる俳優さんたちが気の毒なので…
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