相棒 season21 (第6話・2022/11/16) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season21』
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第6話『笑う死体』の感想。
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、泥酔して路上で寝込んだ男性から財布を盗んだ中年男(有薗芳記)を逮捕。男は、のらりくらりと素性を隠すが、所持品から思わぬ物が。それは1か月ほど前、河川敷で他殺体となって見つかった、伊藤(阿南健治)という男性の財布だった。捜査を担当していた県警によると、遺体の身元が分からず、捜査が行き詰まっていたという。右京はそこで気になる情報を耳にする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●脚本:瀧本智行/演出:権野元(敬称略)
右京と薫らしさを前面に出して描いてくれると満足度が高い
全体的に “昭和レトロ” な雰囲気を漂わせた、『相棒』でよくある “すれ違い” による悲喜こもごもを描いた『笑う死体』。
内村刑事部長(片桐竜次)と中園参事官(小野了)、小出茉梨(森口瑤子)と美和子(鈴木砂羽)を含めた家庭料理店「こてまり」にも役割や見せ場があり、特命係以外の見せ方も工夫が見られた今回。
『21』が本格始動してから、右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)が別行動した方が個々のキャラが描き分けられるのかと思いきや、意外や意外、別行動だとどうしても右京の見せ場がメインになってしまって残念だった。
しかし今回は右京と薫がほぼ行動を共にし聞き込み捜査などを行う様子は、正に当初の頃の『相棒』を彷彿させたし、むしろ同一場所にいて互いに意見を言い合う方が個性を引き出せることを再確認できた。
やはり、今回くらいに右京と薫らしさを前面に出して描いてくれると満足度が高い。
越境捜査も気に掛けず自由行動の特命係も"らしさ"あり
また、千葉県民としては、千葉県警の描き方に眉をひそめてしまったが(苦笑)、むしろ警視庁 VS 千葉県警の越境捜査なのに、我が道を行くといわんばかりに特命係が自由行動するのも、ある意味で『相棒』らしくて面白かった。
演芸ネタなら"落語が趣味"の米沢が登場したら良かったのに
ただ、ちょっと気になったのは「右京と演芸の関係性」の描き方。
右京は様々なことに誰よりも精通している設定だが、特に「落語」については米沢(六角精児)と語り合うほどの見識や知識がある設定で、過去にも “落語好き” をキーワードにしたエピソードもあるわけで。
ただ、冒頭に書いたように “昭和レトロ” とは言わないまでも、劇中に登場した「20年前の漫才新人コンクール」が登場した時に、右京が被害者の顔と被害者の伊藤真琴(阿南健治)でピンと来ても不思議ではないのでは? と。
もちろん、そこで右京が気づいてしまうと「演芸場」のくだりの必要性がだいぶ低くなってしまうから “ドラマ” としては悪くない。
ただ『相棒』、それももしかしてラストシーズン? と噂されている今シーズンだけに、特命係が警視庁警察学校に出向いて、米沢を絡めて描いてくれたら、右京、薫、米沢の三銃士が揃うわけで、それはそれで往年のファンは狂喜乱舞したかも? と、思う。
あとがき
浅草フランス座演芸場東洋館を、三遊亭円楽一門会が経営運営していた寄席「若竹」があった東京江東区の「東陽町」にあやかって、劇中では「演芸場東陽館」の看板にしてあったのが、美術スタッフの落語愛とこだわりを感じます。
また、『ヨ “ネクラシス” テム』の看板は、恐らくCG合成ですが、ドラマのオチとしては面白かったです。
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