クロサギ(2022) (第4話・2022/11/11) 感想

TBS系・金曜ドラマ『クロサギ(2022)』
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第4話『宿敵と直接対決!あなたは1人じゃない』、詐欺『M&A詐欺 』の感想。
原作となった漫画・原作・原案:夏原武/作画:黒丸「クロサギ」は、未読。
2006年4月期に同枠で山下智久さん主演で放送された「クロサギ」は、鑑賞済み。
黒崎(平野紫耀)は自分のために涙を流してくれた氷柱(黒島結菜)をあえて突き放し続ける。一方で、黒崎は桂木(三浦友和)からの仕事として新たな標的をわなにかけつつ、白石(山本耕史)から得た情報を頼りに御木本(坂東彌十郎)を捜していた。そして、ついに黒崎は御木本と対面する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・原作・原案:夏原武/作画:黒丸「クロサギ」
脚本:篠﨑絵里子(過去作/クロサギ2006、朝ドラ「まれ」、竜の道 二つの顔の復讐者)
演出:田中健太(過去作/半沢直樹、陸王、下町ロケット、マイファミリー) 第1,2話
石井康晴(過去作/花より男子シリーズ、逃げ恥、ドラゴン桜2、オールドルーキー)
平野俊一(過去作/インハンド、TOKYO MER、日本沈没、マイファミリー) 第3,4話
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、グランメゾン東京、ドラゴン桜2、DCU、オールドルーキー)
主題歌:King & Prince「ツキヨミ」
"縦軸"よりも"詐欺の手口"をもっと分かりやすく描くべき!
ドラマ『クロサギ2006』(TBS/2006)のリブート作品だから今作と比較する意味はないのは承知で書くが。
むしろ、リブート作品を強調するために昨今流行している「考察ドラマ」系を狙っているのだろうか?
いや、どこをどう狙おうが面白ければ納得できるが、今回はちょっとお粗末というか…
恐らく「考察ドラマ」の要素を強めようと、先週からやたらと “縦軸” を描き始め、今回は御木本(坂東彌十郎)をがっつり盛り込んだのだろう。
ただ、そもそも今作は「勧善懲悪モノ」なのだから、 “縦軸” よりも “何が悪者であるか?” を分かりやすく描くべき。
もちろん、今回のネタ自体が根本的にわかり難い部類であることは認めるが、それだけにもっと分かり易く “悪” を描くべきだったと思う。
まあ、終盤まで見れば、大量の「詐欺」の言葉と、俳優さんたちの存在感とお芝居のうまさと、前回に引き続き劇伴頼みの平野俊一氏の演出によって、黒崎(平野紫耀)が “勝った” ような雰囲気は醸し出していたが。
やはり、もっと “シロサギの手口” と “クロサギの逆転劇” を分かり易く、且つドラマチックに魅せることの方が、“ドラマ” として最優先されるべきでは?
そう、“詐欺” そのもので視聴者を惹きつけないと、『クロサギ』というタイトルそのものが輝かないと思う。
警察のシーンが多過ぎる上に、なぜ神志名が逮捕しない?
更に困ったのは、警察パートの多さ。
最初の警察のシーンでの神志名(井之脇海)の長台詞なんて全部 “オンリー(音声差し替え)” だったから、撮り直しできないほど撮影現場が忙しかったのか、井之脇さんが多忙だったのか?
それはともかく、これ、井之脇さんら警察パートの出演者目当ての視聴者さんには申し訳ないが、冷静に考えれば “ドラマ” として警察パートは、ほぼ必要ないと思う。
無くても成立するのは明らかである。
でも、百歩譲って、終盤の御木本の逮捕シーンを入れるなら、なぜ御木本を連行していくのが神志名でなく桃山(宇野祥平)なのか?
だって、誰よりも黒崎に拘り接触までしたのが神志名なのだから、神志名が御木本に手錠をかけて、黒崎をにらみつけてこそ “連ドラ” じゃないの? って、こと。
≪詐欺師を食う詐欺師のドラマ≫の部分を掘り下げて欲しい
ただ、ストーリー全体は破綻していないが、恐らく折り返し地点になる次回の第5話のために若干 “大回り” したとは思う。
安全に折り返そうと…
でも、今回は “縦軸” と “警察パート” を盛り込んで “大回り” してしまったため、大きくコースアウトして分かりにくくなったような(陸上競技の話ではありません…笑)
もっと、≪詐欺師を食う詐欺師のドラマ≫の部分を掘り下げて欲しい…
あとがき
ドラマの感想ではないですが…
平野紫耀さん、大変な状況の中で撮影に臨まれていた(いる)のですね。
でも、不謹慎かもしれませんが、歌番組、バラエティー番組、コンサート映像で見る平野さんのストイックな部分とか礼儀正しい部分が「黒崎高志郎」の佇まいや生きざまに重なって、映像作品として更に深みが増したように思います。
やはり、私は「俳優・平野紫耀」が好きなのです。
ヒロイン役の黒島結菜さんも、朝ドラの最終回の時より更に痩せてしまった
ような。
「#ちむどんどん反省会」が流行語にノミネートされたので、また “暢子” の亡霊に悩まされているのかも?
なんか、ドラマ以外の部分も気になる作品です…
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