連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第28回・2022/11/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第28回〔全?回〕/第6週『スワン号の奇跡』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
記録飛行当日、フライトには絶好の天候となる。舞(福原遥)が目指すのは、女性パイロットの世界記録15.44キロメートル超え。舞は仲間たちの思いに応えようと懸命にペダルを漕(こ)ぐ。そしてスワン号は琵琶湖上の空へ飛び出していく。気持ちに余裕が出来た舞は、自分が飛んでいることを実感して感動する。しかし、挑戦は始まったばかり。湖上では、ボートから無線連絡で刈谷(高杉真宙)と由良(吉谷彩子)がサポートする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~5,6週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」)
佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
"大学生たちの青春する姿" をきれいに写し出した
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
これまでの過程を基礎に、部員たち個々の思い、サークルの存在意義などを丁寧に紡ぎながら「記録飛行の1日」をしっかりと描いたことで、“大学生たちの青春する姿” をきれいに写し出したと思います。
なので、大して取り上げて言及することはないのですが、「敢えて…」として、良かった点2つと、気になった点2つを挙げてみます。
「今が記録に対してどんな状況なのか?」描いて欲しかった
まず、気になった2つから。
1つ目は、物語上では全く不問なことであり、単純に私が気になっただけのこと。
それは、散々「記録飛行のため」だと描いてきた割に、実際のフライトのシーンになったら、「今が記録に対してどんな状況なのか?」がほぼ描かれなかったこと。
もちろん、“失敗” なのは描かれたが、もう少し「あと、○メートル!」などの台詞やナレーションがあっても良かったと思う。
終盤での舞が両親へ送った写メールには「10分飛べて」とあったが。
繰り返すが、別に主人公たちの記録を知りたいというわけではない。
あれだけ “記録” をキーワードに描いてきたのだから、世界記録との “差” だけでも描くのが筋のような。
まあ、演出的にそっちを強調してしまうと、記録達成に比重が偏ってしまう可能性はある。
恐らく、作り手たちはそれを嫌って、「主人公が飛んだ!」、「みんなのスワン号が最後まで飛び切った!」ことで視聴者を感動させようとしたのだろう。
決して、それは間違っていない。
間違っていないから、だったらせめて、刈谷(高杉真宙)か由良(吉谷彩子)が「スワン号が飛んでる姿を見たら、記録なんてどうでも良くなった…」的な一言があっても良かったかなと思う。
スワン号が部員たちの思いを背負って飛んでいる雄姿を…
もう1つの気になった点というか、きっと難しくてできなかったとは思うが、やってほしかったこと。
それは、スワン号の前方の上方から「スワン号と港の部員たちのショット」と「スワン号と刈谷たちのボートのショット」を見たかったってこと。
スワン号が写り込んでいるアングルはいずれも「スワン号の後方」で、ボート上の刈谷たちの視点ショットと、ボートを手前に入れ込んだショットだけ。
なぜ、そう思ったのか?
答えは単純で、なにわバードマンが何人いるのか知らないが、「スワン号も “部員のような大切な存在” じゃないの!?」と思うから。
だから、スワン号の正面から背後に港やボートから応援する部員たちの思いを背負って、更に主人公の思いも背負って “飛んでる雄姿” を見たかった。
もしかすると、飛行機の前をドローンが飛ぶのは違法なのかもしれないから、これ以上は書かないが。
ただ、以前のテスト飛行での離陸では車輪が地面から離れる瞬間が強調されなかったが、今回の離陸ではそこが強調されたから満足感はある。
父・浩太と母・めぐみの心配する姿があって良かった
さて、今度は良かったこと。
1つ目は、しっかりと父・浩太(高橋克典)と母・めぐみ(永作博美)の心配する姿を入れたこと。
やはり危険を伴う飛行だからケガや命を心配すると同時に、株式会社IWAKUARAの部品を載せた人力飛行機が無事に飛ぶことも案じるのが普通だから、普通をきちんと盛り込んだのは良かったと思う。
由良が「来年」を口にしたのは、特に良かった
そして特に良かったのは、舞(福原遥)と由良(吉谷彩子)の次のやり取りだ。
由良「来年は 私が飛ぶわ!」
舞「私も負けません」
先日も、2回生の由良と1回生の舞は「来年」、「次」を口に出しても良いし、引退する刈谷たちも「来年は頼んだぞ」があっても良かったと思っていると書いたばかり。
そんな中で、上↑の「来年は…」があって良かった。
やはり、主人公たちがやっているのは記録達成もあるが、それ以前に未知のものへの “チャレンジ精神” なのだ。
だから、今回がダメでも「次がある」、「来年がある」と描くことが、結果的に今作が描こうとしている “未来” や “夢” につながるはず。
従って、今回で2回生の由良が「来年」を口にしたことで、主人公たちが “チャレンジ” した意味も価値も出てきたと思う。
あとがき
主人公が「飛行機を作ること」から「飛行機を飛ばすこと」に興味関心が移行して、それを新記録こそ達成しなくても、次の3つを再認識したのを描いたのは、本当に良かったと思います。
舞「一緒に空飛んでもうろて ホンマにありがとうございました」
「目標より短いけど、10分飛べてみんな喜んでくれました。やってよかった! 応援してくれてほんまにありがとう」※メール本文
舞「空飛んでる時 このために生まれてきたちゃうんかって思ったんです」
何となく、今回で今作の主人公の立ち位置や佇まいが決まったような気がします。
自分から前には出ないけど、みんなのためには人一倍頑張るヒロイン、なかなか朝ドラのヒロインとしては新鮮で興味深いキャラクタになってきたと思います。
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【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
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第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
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第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
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第5週『空を飛びたい!』
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第6週『スワン号の奇跡』
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