連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第26回・2022/11/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第26回〔全?回〕/第6週『スワン号の奇跡』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
スワン号のテスト飛行に臨んだ舞(福原遥)は無事に終わらせるが、ペダルの重さに自信を無くす。刈谷(高杉真宙)は改良の余地があると言うが、それには金属部品の特殊加工が必要だった。そこで部員たちは、工場を営んでいる舞の父・浩太(高橋克典)に相談することに。浩太は久しぶりに舞に頼みごとをされて喜ぶ。しかし、職人の結城(葵揚)は、舞が彼氏をつくっててもおかしくないと言い、浩太は複雑な気持ちになる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~5,6週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」)
佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
部品改良で主人公の実家を絡めるのも不自然でなかった
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ご都合主義と評価してしまったらそれまでだが。
パイロットである舞(浅田芭路)に合わせてスワン号のプロペラハブの特殊加工の必要性が発生して、その加工を舞が父・浩太(高橋克典)の会社に頼んでみようというくだりは、騒動としては自然な感じで良かった。
やはり今作は「ホームドラマ」の一面があるわけで、大学内の出来事ばかりで進むよりは、主人公の “公と私” の両方を描く意味でも、実家の家族や従業員たちを描くのは作り事っぽさもやり過ぎ感を感じづらい上に、むしろ “ドラマならでは” のエピソードとして評価できる。
刈谷「パイロットは 人力飛行機のエンジンやけん」が良い
そんな頼み事のためにやって来た刈谷(高杉真宙)が舞(浅田芭路)に対する人物評価を母・めぐみ(永作博美)に伝える場面で、こんなことを言っていた。
刈谷「パイロットは 人力飛行機のエンジンやけん。
あいつの粘り強さは なにわバードマンの大事な武器です」
この台詞は印象的だった。
以前に『連続テレビ小説「おちょやん」 (第108回・2021/5/5) 感想』に次のようなことを書いたことがある。
この「主人公が動くことで、物語が動く」ことが、ドラマでは非常に大切なのだ。
台詞や騒動でなく、主人公自身が動くことが、ドラマを動かすエンジンであり、脇役たちがエンジンの燃料なのだ。
正に刈谷の台詞にある “主人公=エンジン” が今作における「部員たちを鼓舞する役割」と同時に、「ドラマの原動力」であり「脇役たちの燃料」に、今作そのものがそうなっているのだ。
特に今回については、全体の構成として主人公の存在や言動によって脇役が動いて “物語” が構成された。
そして、全体の中でも、決して主人公を必要以上にアゲることをせず、脇役にもそれぞれの見せ場を与えて、ちゃんと主従関係が保たれているのも良い。
やはり、私としては、ドラマ全体が “主人公=エンジン” によって動いている時点で不満はない。
また、部員たちについては各人の名前を憶えてしまうくらいに脇役の個性上手く描写しつつ、主人公を刈谷の台詞「あいつ 意外と しつこいけんね。諦めんとです。岩倉は」と幼少期の舞(浅田芭路)の個性を上手く再評価して描くなどの工夫も、“描かれなかった10年間” を補強する意味でもうまいと思う。
不満のない日を積み重ねて、安心して楽しめる朝ドラに!
とにかく、先週から引き続きスワン号の記録飛行に向かう主人公らを描く中で、しっかり舞の個性を描き、部品改良を通して “飛行機が好きな人たち” も盛り込み過ぎずに描いたという感じだ。
特に、父が娘の恋人の存在におろおろするホームドラマらしいお約束の演出やオチも、ほのぼのした雰囲気で朝からほんわかした気分だったし。
あとは、こういう不満のない日を積み重ねることで、安心して楽しめる満足感のある朝ドラになっていくのを期待したい。
派手な演出が少なく、劇伴を使って静かに描くタイプの演出
さて、演出担当が今週から今作では3人目の小谷高義氏になった。
小谷氏は朝ドラ演出は『スカーレット』(NHK/2019年度後期)がデビューで、『おちょやん』(NHK/2020年度後期)に続いて3作目。
基本的に派手な演出が少なくて、劇伴を使って静かに描くタイプの演出で、今回もそんな感じ。
今のところは好意的な脳内補完をすることで不満がないから、あまり過剰な演出をやらない小谷氏の演出が、サブタイトル『スワン号の奇跡』を絵空事には見せないあまり過剰な演出をやらない小谷氏の演出が、サブタイトル『スワン号の奇跡』を絵空事には見せないような気がする。
『おちょやん』から2年、それに、まだ月曜日だから決めつけはできないが、期待はしたい…
あとがき
ガジェット好きおじさんとしては、やはり度々登場するビデオカメラ「ソニー DSR-PDシリーズ(多分、PD150・2000年発売)」が懐かしいです。
当時はプロもサブ機で使っていて私が個人で買える代物ではなかった45万円の「3CCD DVCAMカムコーダー」。
ミニDVテープを入れて撮影編集するアナログビデオカメラの名機の一つ。
それに、4:3比率のアナログ受像機に黄色と白のRCA端子を差し込んでプレビューするのもメッチャ懐かしい。
昔は、テレビの正面にビデオ入力やイヤホン端子がありましたよね。
それに何と言っても懐かしいのが舞が使っているガラケーがドコモ「N900iS」のピンク色(ドコモ公式サイト)。
当時は「FOMA普及機」として2004年6月25日発売で、劇中の待ち受け画面で「8月14日(土)」だから、時代考証も合ってます。
メイン液晶画面が、QVGA(240×320ドット)の2.2インチって小っちゃ!
それに、部員の西浦(永沼伊久也)のアンテナを伸ばしたガラケーには画面クリーナーのストラップ。
そういえば、身体が大きい人に限っておっきなストラップをぶら下げていたような(笑)
『舞いあがれ!』関連番組情報
11月8日『あさイチ』に由良冬子役の吉谷彩子さんが出演!
11月8日(火) 午前8時15分?9時54分(NHK総合)
※放送後1週間、NHKプラスで見逃し配信があります。
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【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
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第6週『スワン号の奇跡』
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