アトムの童 (第4話・2022/11/6) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『アトムの童』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第4話『タイムアウト』の感想。
那由他(山崎賢人)らが作っていたゲームのデータが消失した。データ復旧を投資家との交渉日に間に合わせるため、那由他が作業の外部発注を提案するが、隼人(松下洸平)は彼の判断に違和感を覚える。一方、海(岸井ゆきの)は銀行員時代の先輩・井手(馬場徹)から、財務顧問の鵜飼(林泰文)を信用するなと忠告される。専務の八重樫(でんでん)もまた、鵜飼に疑惑の目を向けていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:神森万里江(過去作/ラヴソング、相棒シリーズ、この恋あたためますか)
脚本協力:畠山隼一(過去作/大阪環状線シリーズ、世にも奇妙な物語21) 第2,3,4話
兒玉宣勝(過去作/PTAグランパ!゙、闇芝居 第8期) 第2,3,4話
演出:岡本伸吾(過去作/インハンド、病室で念仏を、この恋あたためますか) 第1,2話
山室大輔(過去作/天皇の料理番、グランメゾン東京、テセウスの船) 第3話
大内舞子(過去作/この恋あたためますか、TOKYO MER) 第4話
多胡由章(過去作/美味学院、TAXMEN)
音楽:大間々昂(過去作/地味にスゴイ!校閲ガール、ファイトソング、マイファミリー)
ナレーター:神田伯山
※敬称略
今作は"ドラマ"のために"普通はやること"をやらないのがお約束(苦笑)
粗探し目線で見れば、「今どきofficeファイルだって分刻みで改定履歴をバックアップするものだが?」となるのだが。
とにかく天才ゲーム開発者 ‘ゲーム業界のバンクシー’ でもバックアップはしない設定でないと “ドラマ” にならないのだから我慢するしかない。
まあ、前回の感想にも書いたように、何としてでも5千万円が必要なのに、クラウドファンディングで “アトム玩具の熱烈なファン” に訴えないのだから、今作は “ドラマ” を進めるためには “普通はやること” をやらないのがお約束だと諦めた方が良いだろう(苦笑)
舞台を社内に限定したから"社員が結束した物語"が構築!
では、今回の感想。
結論から言ってしまえば「ようやく『日曜劇場』らしくなってきた!」だろうか(笑)
やはり、これまで「アトム玩具」の社員が結束して目的達成のために頑張る姿の印象が弱かった。
しかし今回は、因縁の相手である「SAGAS」の興津社長(オダギリジョー)のくだりを少なめにして…
あくまでも目的達成のための邪魔者は、「アトム玩具」の中にいるやよい銀行から送り込まれた鵜飼(林泰文)に絞り込んだため、物語が「アトム玩具の社内」にかなり限定させたため、正に “社員が結束” したからこその物語が構築された印象になった。
ゲーム開発過程をしっかり描いたからこそ映像に説得力が!
更に良かったのは、これまでゲーム開発の過程を少々ブラックボックス化して描いてこなかったのに…
今回ではプログラミングの説明に始まって、データの修復方法や、ゲームのキャラクター意匠や背景画をどうするかというデザイン面の部分にまで踏み込んで描いた。
これのおかげで、当然ながら「アトム玩具初のゲーム」の画面にも説得力が生まれて、映像的にも納得できる仕上がりだった。
あとがき
今回で “アトム玩具の熱烈なファン” を利用するなら、やはり前回でクラウドファンディングをやっていれば… とは思いますけど(笑)
でも、鵜飼ではありませんが、「こんな会社で働きたい」と思わせるエピソードをここで持って来たのは一安心です。
やはり、前回までのように「アトム玩具の立て直し」以外のネタが多いと、何を描きたいのか全く見てきませんから、今回でしっかり「アトム玩具の立て直し」を描いたのは良かったです。
でも、こうなってしまうと、興津社長があれこれ邪魔しようと「アトム玩具」にとっては意味が無いような感じも…
もう少し、興津と因縁を描くなら必然性を作らないと、過去の出来事だけでは弱いと思います。
まあ、興津でわき道に逸れるより、現状のまま正常進化した方が良いとは思いますので、後者を期待します。
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
Amazonと楽天市場からお買い物する際は、当ブログ内のバナーなどのリンク経由で買ってくださると、私にポイントが貯まります。
また、ブログを書き続けるモチベーションアップにもなります。
引き続き、皆様のご協力をお願い申しあげます。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17385/
- 関連記事