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連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第23回・2022/11/2) 感想

不連続テレビ小説「舞いあがれ!」

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第23回〔全?回〕第5週『空を飛びたい!』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


スワン号のパイロットとなった舞(福原遥)が、刈谷(高杉真宙)から課せられたのは体重の減量と体力強化、特に脚力の向上。舞は早朝からロードバイクでのトレーニングや食事制限で目標達成を目指す。しかし、達成しなければいけないノルマは簡単なものではなく、非常に過酷なものだった。祖母・祥子(高畑淳子)が送ってくれたジャムさえ口にできない。一方、舞の幼なじみ・貴司(赤楚衛二)は仕事で悩み疲れていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1,2,3,4,5
   嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」)
   佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5
   野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2
   小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん)
   松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
     管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略



感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。


今作は、コミカルな見せ方を多用しない"真面目な朝ドラ"

あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)

アバンタイトルの途中で、急にNHKのドキュメンタリー番組の金字塔『プロジェクトX~挑戦者たち~』(NHK/2000-2005)タッチではじまって驚きました。

やるならやるで、思い切って中島みゆきさんの『♪地上の星』を劇伴に採用して、ちゃんとパロディに仕上げたら良かったと思います。

だって今でも思い出しますが、朝ドラ『あまちゃん』(NHK/2013前期)の第107回なんて、本家のナレーター・田口トモロヲさんが出演して『プロダクトA』というpパロディを挿入した実績があるのですから、やれないことはないと思うんです。

それが無理なら、地元の新聞社やテレビ局が取材に来て、部員たちに一層やる気が起きた… でも良かったですし。

ただ今作は、全体的にパロディ精神とか、コミカルな見せ方をしない “真面目な朝ドラ” という印象が既に強いので、もう少し “コミカル要素” を上手く取り入れて、細部の描写の甘さを上手くごまかしたら良いと思います。

というわけで、今回も大きな不満も愚痴も無いので、「できれば、こうやったら良かったのでは?」を中心に書こうと思います。

両親まで「祥子ばんばのジャム」で感心するって?

主題歌明け、久し振りの「五島編」だ。

諸々のネット上を継ぎ合わせると、一先ず「五島編」は撮影終了しているはずだから、今回に挿入された「五島編」は当初から計画されていた部分だろう。

祥子(高畑淳子)や豪(哀川翔)、さくら(長濱ねる)のやり取りからは “いつも” という感じは薄くて、視聴者に向けて「描かれなかった “五島” の10年間” を必死に説明してい感じ。

説明なしよりはマシではあるが、両親まで「祥子ばんばのジャム」で感心するって?

せめて、「新製品か…」くらいはないと、まさか10年間、連絡を取らなかったの? と思ってしまった。

今回で気になったのは、これ位だ。
その意味では、全体的に悪くないのは前回と同じ。

仲間たちの思いを背負って減量しているのに食べてばかり?

ここからは「できれば、こうやったら良かったのでは?」のコーナー

一つ目は、主人公の「5キロ減量」について。

私は、「5キロ減量」で描くのは、舞(福原遥)が “周囲に気を配りながらみんなの幸せを考えてみんなと頑張るヒロイン” だから、“仲間たちの思い” のために頑張る主人公を描く要素だと(勝手に)考えている。

しかし、今回では「ジャムを塗った食パン」も「プロテイン入り 特性ネギ焼き 舞ちゃんスペシャル」にしても、結局 “食べている” のだ。

これでは、舞の “仲間たちの思い” を背負って頑張っていることにはならないのでは?

脚本家と演出家は貴司(赤楚衛二)の「もがき苦しみながら」に舞が励まされた… と帰着させたわけだが、“食べている” のに? そういうこと。

異論反論あると思うが、食べたいのを我慢する舞ではなくて、仲間たちの思いを背負って減量を頑張り過ぎた舞が倒れちゃうくらいの方が、病弱だった幼少期の舞にもつながって良かったような。

もちろん、ダイエットで倒れるのを描くのは朝ドラとしてどうかと思うが、せめて過酷な練習中に倒れちゃって… なら、「やはり、精神的にも体力的にも頑張り過ぎちゃうと発熱するんだね」と納得できると思うが…

ごはんに誘う親友も、簡単に同意しちゃう主人公も…

二つ目は「親友の悪魔の誘惑」について。

久留美(山下美月)が貴司を元気づけるために、舞も食事に誘うくだりだ。

食事制限をやっているのを知っているのに「ごはん誘ってみる?」と持ち掛ける親友も親友だが、それに「そやなあ」と嬉しそうに同意する主人公も… ってことだ。

これ、舞が貴司に「失礼します」と声をかける前に、次のようなワンクッションがあったらどうだったろうか?

久留美が「ごはん誘ってみる?」と言った時点で、舞が「私、減量中だから」、「そっか、じゃあやめとこか」、「でも、私が我慢すれば良いよね、誘ってくる」… みたいなくだりを入れたら、少しは “健康的な減量中” に見えたような。

決して、今回のやり取りが間違っているとは思わないし、むしろ普通はこんな感じになると思う。

でも、舞の “仲間たちの思い” をくんでいる姿や、親友を悪魔に見せないためには、もう少しコミカルなシーンに仕立てても良かったと思う。

それこそ、「ごはん誘ってみる?」、「減量中の私に言う?」「じゃ、やめよ」、「じゃなくて、行くでしょ?」、「行くんかい!」みたいな感じで。

これをやらないのが、コミカルな見せ方をしない “真面目な朝ドラ” らしさでもあるのだが。

あとがき

「大学編」になってから、「物語を先に進めること」、「予定通りの展開にすること」が最重要視されて、過去との連続性やディティールの描写に、ちょっと丁寧さや細かさが失われてきてるかなぁって。

「五島編」の時はむしろ逆でしたが、物語自体がゆっくりと流れていたので、全体的にちょうど良かったのだと思います。

せっかく、コミカルな演技も出来る俳優さんたちが勢揃いしているので、そこを生かさないのはもったいないですよね。


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【これまでの感想】

第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 
第5週『空を飛びたい!』
21 22

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連続テレビ小説『舞いあがれ!』第23回

内容“スワン号”の設計に復帰した刈谷(高杉真宙)は舞(福原遥)に、体重管理を含めたトレーニングメニューと目標を提示。舞は、目標へ向け、過酷なトレーニングを始める。タイムリミットは、記録飛行を行う2ヶ月後。祖母・祥子(高畑淳子)が送ってくれたジャムも口に出来ない状態だった。敬称略作、桑原亮子さんさすがに、今の時期に追加撮影では無いだろうから。五島部分は、初めから決まっていたのだろう。ただまぁ、...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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