連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第21回・2022/10/31) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第21回〔全?回〕/第5週『空を飛びたい!』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
人力飛行機・スワン号のパイロットに志願した舞(福原遥)。「なにわバードマン」部長の鶴田(足立英)は返事を保留する。しかし舞の意思は固く、パイロットに必要な体力をつけるための準備を始める。ロードバイクを購入し、心配する母・めぐみ(永作博美)を説得する。舞をパイロットにすべきがどうか悩む鶴田は、病院に入院中の由良(吉谷彩子)に相談する。由良は舞しか適任者はいないと鶴田に告げる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1,2,3,4,5週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」)
佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん)
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
「舞、人力飛行機のパイロットになる…」のくだりですが
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
先週から続いている「舞、人力飛行機のパイロットになる…」のくだりですが、今一つ引き込まれないと言いますか、何かが物足りないと思うわけでして…
今回の舞の行動は本当の"舞らしさ" が描かれていると思う
先週が「10年の時間経過後」から始まったため、月曜日から説明過多が続き、更に脇役が大量に増えたために主人公の存在感が埋没気味になっていた。
しかし、今週は続編だし、月曜日で、先週から最も変化の量が多いのが主人公のため、説明もほぼ主人公用だから、先週よりも “主人公らしさ” を描こうとしているのは分かるし、その点は好感が持てる。
その “主人公らしさ” とは、次のようなものだ。
今作の制作統括・熊野律時チーフ・プロデューサーがインタビューにこう答えている。
新・NHK朝ドラ「舞いあがれ!」の7つの見どころ | 週刊女性PRIME |
https://toyokeizai.net/articles/-/624299
「舞は先頭を切っていくタイプではなくて、周りにいる人を感じながら幸せになることを一緒に見つけて、難局をどう乗り越えていくか一緒に考えていくヒロイン」
私、この制作統括と脚本家が一致している「岩倉舞 像」を視聴者は理解して共有しておく必要があると、先週から強く思っている。
その理由は、私は毎朝の放送が始まる度に、どうしても朝ドラファンとしては “岩倉舞” を、朝ドラお約束的なヒロイン像である「能動的且つ積極的で、問題解決能力に長けていて、周囲は全員協力者で応援団な超人気者」として見てしまって、特に先週からの舞(福原遥)に朝ドラのヒロインとして勝手に違和感を植え付けてしまっていたからだ。
この「岩倉舞 像」をしっかり頭に叩き込んでおけば(「映像で見せろ!」という根本的な問題は残るが…(汗))、今回の舞の行動は本当に “舞らしさ” が描かれていると思う。
「できれば先週から見たかった…」のは言うまでもないが、新章スタートのタイミングだからやむを得なかったと思う。
舞以外の部員たちの"仲間への思い"の描写が弱すぎる
ただ、「岩倉舞 像」をしっかり頭に叩き込んでおけば、何でも納得しているわけでない。
先週と今週で気になっているのは、舞が入学する「浪速大学」の人力飛行機サークル「なにわバードマン」の部員たちの描き方だ。
好意的に脳内補完をすれば納得できなくもないが、やはり “一緒にやってきた仲間への思い” によって突き動かされる部員たちの描写が浅いのだ。
そう、何となくは分かるなぁ… という程度には描かれているが、人力飛行機製作に興味を持って入部した主人公がパイロットになろうと決意するには、ちょっと弱いかなぁと。
更に、設計担当の刈谷(高杉真宙)、女性パイロットの由良(吉谷彩子)、サークルに残るために3回留年した空山(新名基浩)の気持ちを感じて、様々な思いを抱えた部員たちの幸せのために、自分がパイロットになって難局を乗り切ろうとしている… と、必死に描こうとしている “作り手の心情” は伝わるが、肝心の “舞の感情” が今一つ強く伝わって来ないのだ。
その理由が「先頭を切っていくタイプではなくて」であることは十分に承知はしているが、やはり “ドラマ” の主人公のキャラクターとしては “存在感の薄さ” につながっているため、物足りないのだろう。
きっと、この部分については、私が “朝ドラのヒロイン像” をアップデートすることで、だいぶ払拭できるとは思うが…
回想を利用して舞が作って"飛ばす"と"飛ぶ"を印象付ければ
そこで、いつもの “こうやったら良いのに” を一つ提案。
第1週からの流れからすると、ばらもん凧に始まって、模型飛行機、人力飛行機とつながってきたが、これまでの描写を見た印象は「舞は作るのが好き」ってことだ。
しかし、先週末から「作ること」より「飛びたい」に唐突に変化している。
でも良く考えれば、ばらもん凧も模型飛行機も、“舞が作って‘飛ばす’こと” で、≪周囲の人たちが元気をもらい、舞自身も成長してきた≫のは間違いないことだ。
だから、回想シーンでそのことを強調することで、“舞が作って‘飛ぶ’こと” で、≪周囲の人たちが元気をもらうし、舞自身も成長する≫に、つながるような印象に構成したら良いのではないだろうか?
そうすれば、第4週まで描いて来たことの集大成として、今週のサブタイトル『空を飛びたい!』のように舞が奮闘するのは “ドラマ” になると思う。
あとがき
粗探しすれば、あんな高価なロードバイクが必要なのか? とか、もっと基礎体力向上のトレーニングが必要では? とか、なぜあの久留美が値切るの? とか、由良の舞推しの根拠が不明瞭では? とか、いろいろありますよ。
でもね、今作の根っこに「主人公は先頭を切っていくタイプではなくて…」があって、それは「岩倉舞」という主人公が背負っている十字架みたいなものでもあって、そのために周囲のお膳立てがないと “ドラマ” にならないのです。
それが良いか悪いか、好きか嫌いかはどうでも良くて、「そういう朝ドラ」ってことなので、むしろ、“先週までが学科試験と教習所内教習” で、“今週からが本格的な路上教習” ととらえると良いかも?(苦笑)
これに慣れて本試験に合格すれば、「主人公は先頭を切っていくタイプではなくて…」の朝ドラを楽しめると、勝手に思うことにします(笑)
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【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
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