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一橋桐子の犯罪日記〔全5回〕 (第4話・2022/10/29) 感想

一橋桐子の犯罪日記

NHK・土曜ドラマ『一橋桐子の犯罪日記』
公式リンク:WebsiteTwitter、Instagram

第4話〔全5回〕『夢見るプランK』の感想。
なお、原作となった… 小説・原田ひ香「一橋桐子(76)の犯罪日記」は未読。



アパートの立ち退きを迫られる中、桐子(松坂慶子)は女子高生・雪菜(長澤樹)の誘拐計画を立てる。雪菜本人をはじめ、パート先の上司・久遠(岩田剛典)や寺田(宇崎竜童)と協力し、雪菜を監禁して身代金を奪うというものだ。監禁から脅迫電話、身代金受け取りまでの流れを決め、そのプラン通りに実行すれば捕まると思った桐子だが、事態は思いも寄らない方向に動く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:小説・原田ひ香「一橋桐子(76)の犯罪日記」
脚本:ふじきみつ彦(過去作/バイプレーヤーズ1,2、きょうの猫村さん、阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし。)
演出:笠浦友愛(過去作/炎上弁護人、ミス・ジコチョー、ノースライト) 第1,2
   黛りんたろう(過去作/鼠、江戸を疾る、ぬけまいる、半径5メートル) 第3
   加地源一郎(過去作/) 4
音楽:長谷川智樹(過去作/華の別れ、成田離婚)
※敬称略

それぞれの世代が今に抱える問題を通して現代社会を描く

アパートの立ち退きを強制され、後がない桐子(松坂慶子)が “ムショ活” で挑むのが「誘拐」。

今回で面白いのは、桐子をムショ活を応援する雪菜(長澤樹)、犯罪アドバイザー? で桐子の上司の久遠(岩田剛典)や、怪しげな闇金業の寺田(宇崎竜童)ら、これまで点在していた面々が一致団結して誘拐計画を実行するところ。

そして、計画を企てる過程で、それぞれの世代が今に抱える問題を通して現代社会を描いている点だ。

全体の人間関係が誘拐計画を通して一体化

その中でも、第4話で興味深く描かれたのが、雪菜が桐子に協力する理由に、海を好きにさせてくれた亡き母と雪菜の父で刑事・榎本和也(神尾佑)との親子関係が影響していたこと。

雪菜が父との「幼少期の誘拐ごっこ」の “楽しかった体験” が、今回の「自立のための誘拐ごっこ」を通して、今ちょっと冷え切った父との関係性を温かいものにしてくれる… という展開は、なかなか面白かった。

更に、その父と娘の関係に、久遠と娘の関係をちょこっと重ねることで、二組の “父から娘への気持ち” を描いたために、全体の人間関係が誘拐計画を通して一体化したのも面白かった

多種多様な人が桐子に救いの手を差し伸べる"袖振り合うもたしょうの縁"

原作未読だから、簡単に結末を推測するつもりはないし、むしろ、このままどっぷりと本作に浸って次週の最終回を楽しもうと思うが。

今作が描いている世界で私が好きなのが、現代社会でどんどん希薄になりつつある “袖振り合うも多生の縁” って感じで、いろいろな世代や職業や立場の人たちが主人公に “救いの手を差し伸べる” という優しい世界観

ここで、私が大好きな仏教用語のうんちくを少々…

「袖振り合うも多生の縁」を読んで(見て)、あれっ? と思った方もいらっしゃるのでは?

そう、「たしょう」は「多少」ではなくて、「多生」と書くのが正しい
因みに、「他生」と書くこともあるが俗用で正しくない。

「多生」とは仏教用語で「何度も生まれ変わること」を意味する。

「輪廻転生」という言葉は聞いたことがある方が多いと思うが、輪廻とは「廻(まわ)る輪のように生まれ変わりを繰り返すこと」を表し、人は “多くの生” を繰り返す中、前世で結んだ因縁のことを「多生の縁」という。

要するに、「人と人との縁は偶然でなく、前世からの深い因縁によりますよ」ということで、深読みすれば「だから、どんな出会いも必然として大切にしましょう」ってことなのだ。

これを知ると、桐子と… 亡くなった唯一無二の親友・知子(由紀さおり)然り、憧れの三笠(草刈正雄)、素敵な男性(長谷川初範)や小池ゆかり(木村多江)との出会いも、実は “多生の縁” ということになる。

だから、桐子も決して “ぼっち” で孤独な高齢者でなく、多生の縁の人たちの力を借りて残された時間を有意義に生きるような結末になって欲しいと、ついつい願ってしまうのだ。

あとがき

最終回は遂に「殺人」計画?
かなりシビアな展開になりそうですが、ハッピーエンドになるのを期待します!

特別企画 「一橋桐子の犯罪日記展 in放送博物館」

【場所】NHK放送博物館 (東京都港区愛宕2-2-1)
【期間】10月18日(火)~11月13日(日) ※午前10時~午後4時半 月曜休み

【展示内容】
 ・衣装展示(松坂慶子さんの“妄想囚人服”、岩田剛典さんの“パチンコ店清掃着”)
 ・サイン入り全身ポスター(松坂慶子さん、岩田剛典さん)
 ・物語のキーとなる小道具(ぬか床、玉取り磁石棒など)
 ・超巨大!“ポスター顔はめパネル”
 ・次週の一部をチラ見せ!台本展示 など…

詳細は、下記のリンクから
https://www.nhk.jp/g/blog/y8yonu0ol/

【お願い】原作既読の方、ネタバレ厳禁でお願いします


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一橋桐子の犯罪日記 第4話「夢見るプランK」

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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