連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第15回・2022/10/21) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第15回〔全?回〕/第3週『がんばれ!お父ちゃん』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
模型飛行機を作り上げた舞(浅田芭路)と久留美(大野さき)は、それぞれの父親・浩太(高橋克典)と佳晴(松尾諭)のほか、めぐみ(永作博美)や工場の職人である笠巻(古舘寛治)、そして兄の悠人(海老塚幸穏)を校庭に誘って、内緒にしていた模型飛行機の初飛行を披露しようとする。舞と久留美の模型飛行機は無事に舞い上がり、苦境に立っていた浩太と佳晴を元気づける。そして10年の歳月が流れ、舞は大学生に成長する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1,2週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」)
佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん)
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
ある読者様から非公開希望コメントでご意見を頂戴しました
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ある読者様から非公開希望コメントでご意見を頂戴しました。
これまで、感想の冒頭に「この投稿は、私が今作を “今一つ” だと感じる原因を追究することで」と書いていたのですが、その読者様曰く「今作のことは “今一つ” と思っていないのから別の表記の方が良いのでは?」と教えてくださいました。
確かに、前作の亡霊がいたので、ついつい放置してしまいました(謝)
よって、今回から外した上で、記事の最下部に「感想の趣旨について」として記載することにしました。
お名前は書きませんが、本質的なことを教えてくださり、ありがとうございました。
この久留美の台詞があって、すべてを納得できた
前回の感想で、脚本家が久留美(大野さき)の父・佳晴(松尾諭)が “秘密基地” に来て模型作りを手伝わない選択をしなかった理由を「秘密基地の意味が薄まる」と考えたのだが…
久留美「なぁ… お父ちゃん 喜ぶやろうか?
飛行機好きか分からへんし 元気出るかなぁ」
この↑久留美の台詞があったおかげで、先日の模型飛行機づくりに久留美が最初は乗り気でなかったように見えた理由と、父の佳晴が手伝わなかった理由が分かって良かった。
どうも、まだまだ「ちむどんどん後遺症」がくすぶっており、何かと “描写不足ではないか?” と勘ぐってしまうのが良くないってことだ。
「子ども時代に決着をつけたこと」が良かった!
とにかく、まず今回で良かったのは…
子ども時代に決着をつけたこと、これに尽きる。
ウサギのスミちゃんから始まった子ども時代だから、舞(浅田芭路)と久留美の関係だけでもケリをつけて欲しかったから、学校での問題は置きっ放しになったものの、岩倉家と望月家に一定の区切りがついたのは良かった。
いや、それよりも、頑張ると熱を出していた舞が真剣に家族を思い、友情を育み…
浩太「舞は 何なりたい?」
舞「飛行機 作りたい!」
浩太「そうか。ほな いつか お父ちゃんと一緒に
ジャンボジェット飛ばそか!」
と、自分の夢を語ったところまで、子ども時代を描いたのはホッとした。
"魔法の場所=伊丹空港"を描いてくれたのも良かった!
もう一つ良かった…
且つ、安堵したのは、舞の子ども時代の締め括りに浩太が舞を “魔法の場所=伊丹空港” へ出向いて飛行機を連れて行ったこと。
これも先日書いたことだが、浩太が舞と一緒に遊びに行く場所が「生駒山上遊園地の飛行塔」よりも適切な場所は他にもなかったのか? という提案のこと。
実は、今回のようなシーンを期待していたのだ。
しかし、金曜日の “ここぞという時” に伊丹空港を予定していたのなら、遊園地で十分に納得できる。
脚本がしっかり計算されており、美術も自然でいい感じ
この第3週を見て分かったこと。
それは、今のところ心配に及ばないくらいに、脚本はちゃんと計算されて物語が構築されていること。
それこそ、第1週から拘って描いて来た「電話」だが、今回も受注獲得の “吉報” に使ったり、携帯電話を “時代の小物” に使ったり。
その割に、演出がもっと脚本の意図をくんでも良いかな? と。
例えば、模型飛行機を飛ばしたシーンは、ドローン撮影含めて明らかにばらもん凧と重ねた構図になっているのだから、うまく取り込んでも良かった… とか。
まあ、あそこでばらもん凧を重ねると、話が「五島編」に戻ってしまい、サクサクっと進めたい金曜日としてはブレーキなるとの判断かも知れないが。
また、模型飛行機づくりの貢献者である八木(又吉直樹)を誘っても良かったかなと。
まあこちらについても、後者についてはスケジュール調整の都合もあると思うが。
でも、屋外ロケとスタジオセットのシーンのつなぎ目の自然さは、最近の朝ドラでは群を抜いているとは思う。
最近の朝ドラでは『花子とアン』(NHK/2014年度上期)以来だと思ったら、美術プロデューサーが竹野修氏で同じだった。
私は竹野さんのセンスが好きで、動画で検証したくらいだ。
朝ドラは「歴史の教科書」でないから…
ジェット機が飛んだ大空からパンダウン(カメラをした方向に振る)して、10年の時間経過をして「2004年4月 東大阪」に進んだのは、想定通り。
妙な小細工をしないで、阪神淡路大震災にも触れずに時間経過したのは良かったと思う。
脚本担当の桑原亮子氏は、兵庫県西宮市で中学2年時に阪神淡路大震災で被災している経験があるから、触れないのは意図的だろう。
私も、朝ドラは「歴史の教科書」でないから、“ドラマ” の展開上で重要でないなら、中途半端に盛り込む必要はないと思う。
例えナレーションであっても、「震災」の単語で “ドラマ” が一旦現実になるから、フィクションを貫くなら賢明な判断のような。
一方で、先日の “バブル崩壊後” については、時代色を色濃くしないという意図もあるかもしれないが、“浩太のせい” だけにしない方が、近所の工場同士が寄り添って支え合う姿に “不景気を乗り切る” という違った価値観が出て良かったかなと。
もちろん、なくても伝わるから、あとは好みの問題だと思う。
あとがき
満足の「子ども時代」、「子役編」の3週間でした(嬉)
当初は、主人公の興味関心が「ばらもん凧」、「模型飛行機」、「飛行機」と連鎖するのかと思いましたが、むしろ「広い空を自由に飛べる人工物」に憧れる… ということだったようです。
この方が、父の夢、ネジと飛行機、父と娘、こっちが連鎖するので、『舞いあがれ!』のタイトルには相応しいかもしれませんね。
てんこ盛りの第3週を、どのようにまとめるのか明日の「土曜日版」も楽しみです。
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【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14
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