ファーストペンギン! (第3話・2022/10/19) 感想

日本テレビ系・水曜ドラマ『ファーストペンギン!』
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第3話『シングルマザーに詐欺師疑惑!?裏に糸を引く男が?』、ラテ欄『ママは詐欺師!? 漁師たちの150万円はどこに消えた!?』の感想。
魚の直販先を開拓するため、東京の飲食店への営業を始めた和佳(奈緒)は、朝から晩まで店を回り、最終の新幹線で戻って事務作業をこなす日々。ところが杉浦(梅沢富美男)が広めた噂が元で、磯田(吹越満)ら漁師達に和佳への不信感が広がり、片岡(堤真一)も磯田達の疑念を否定しきれない。一方、進(石塚陸翔)を預かるママ友のそよ(志田未来)は、顔色の悪い和佳を心配する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
実話:「荒くれ漁師をたばねる力 ド素人だった24歳の専業主婦が業界に革命」坪内知佳(著)
脚本:森下佳子(過去作/義母と娘のブルース、JIN-仁-、ごちそうさん、天国と地獄)
演出:内田秀実(過去作/あな番、恋です!ヤンキー君と白杖ガール) 第1,2話
小川通仁(過去作/恋のから騒ぎドラマ、天才バカボン3) 第3話
今和紀(過去作/恋です!ヤンキー君と白杖ガール 第6話のみ)
チーフプロデューサー:三上絵里子(過去作/逃亡医F、ダマせない男、金田一少年の事件簿S5)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。、シャーロックUS,テセウスの船、危険なビーナス、恋はDeepに、日本沈没-希望のひと-)
主題歌:緑黄色社会「ミチヲユケ」
1時間で描かれたほぼすべてが "騒動" って…
冒頭の漁協の組合長・杉浦(梅沢富美男)が吹聴した<詐欺師疑惑>にしても、銀行ATMでの<お札バラマキ>にしても、漁港での漁師たちのお魚ボックスへの “荷造りミス” に始まって…
いちいち具体的に書かないが、息子・進(石塚陸翔)の預け先の件にしても、1時間で描かれたほぼすべてが “騒動” である。
そう、ようやく某朝ドラでこりごりしていた “騒動至上主義” が、こっちで復活とは!?
楽しんだ人には申し訳ないが、終盤への流れはご都合主義なのは諦めるが、騒動を描くことが目的化しているようにしか見えないが。
まだ中盤にあった主人公である和佳(奈緒)の “営業先での騒動” ならともかく、騒動以外の意味不明な描写も多くて。
この騒動三昧が「ファーストペンギン」を描くってこと?
確認しておくが、「ファーストペンギン」とは、集団で行動する習性のペンギンが、その群れの中から魚を求めて天敵がいるかもしれない海へ、最初に飛びこむ1羽のペンギンのこと。
要するに、リスクを恐れずに初めてのことに挑戦するチャレンジャーのことでしょ?
この、主人公の仕事以外の騒動三昧で、「ファーストペンギン」を描いていることになっているだろうか。
もちろん、主人公の仕事を阻止したい相手と向き合うことも大切な描写だと思うが、今作は “ただの嫌がらせ” で、当の主人公は “嫌がらせ” を無視して突き進んじゃう。
ちゃんと相手と対峙する描写がないから、主人公と漁協のパートが全然かみ合っていないように見えるのでは?
これ、東京の寿司店「さな田」の大将(六平直政)のパートだけで良かったような。
あとがき
騒動ばかりで、本質を描かない点は、前期のTBSテレビ 火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』(2022)に似ていますね。
おっと、新しめなビジネス用語をタイトルにしている点も似てますね。
そして、脚本も演出も、本質を咀嚼しきっていない点も。
やはり、お仕事ドラマであり、サクセスストーリーなら、まずは丁寧に “仕事” を描くべきだと思います。
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
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