連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第13回・2022/10/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第13回〔全?回〕/第3週『がんばれ!お父ちゃん』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
舞(浅田芭路)と貴司(齋藤絢永)は行きつけになった古本屋・デラシネに来ている。習慣的に舞はそこで模型飛行機作り。貴司は店主・八木(又吉直樹)の詩を読んでいた。舞の飛行機づくりは上手くいかない。そのころ舞の父・浩太(高橋克典)の工場の経営は日に日に苦しい状況になっていたが、それでも浩太は舞が模型飛行機作りで苦労しているのを手助けし、舞を遊園地へ連れていくという約束を果たす。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1,2週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」)
佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん)
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
今回は、ちょっぴりしょっぱいことも書いてみます
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
褒めてばかりだと、某連ドラのアゲ記事ラッシュのように気味が悪いので、今回はちょっぴりしょっぱいことも書いてみます。
ちょっと気になるのは "事柄を並べた" 感じが強かったこと
今週末で「10年時間経過」するための “連結部分” であると同時に、子役時代をまとめるための “ネタフリ” を兼ねたエピソード群といった感じだろうか。
主人公・舞(浅田芭路)と父・浩太(高橋克典)の互いの存在の相乗効果を描きつつ、岩倉家の家族と岩倉螺子製作所の事情と、今後のキーパンソンになる古本屋「デラシネ」の主人・八木(又吉直樹)と貴司(齋藤絢永)も盛り込んだ。
決して悪い意味ではなく、15分間の中にコンパクトに描くべき事柄を並べた… と思う。
そう、ちょっと気になるのは、この “事柄を並べた” 感じがしてしまったことなのだ。
そこで、いつも通りに「こうやったら良かったのに…」を、好き勝手に書いてみる。
時代的に"バブル崩壊の影響も受けた"ことにした方が…
まず、岩倉螺子製作所の経営状況の描写について。
今作の描き方では、浩太が「株式会社カワチ鋲螺」など一部の取引先に依存し過ぎたために経営不振を招いたような感じを受けたが。
劇中の時代設定は1994年で、1991年から1993年頃にかけて起きた「バルブ崩壊」の直後だから、すべての原因を浩太の経営責任にせずに “バブル崩壊の影響も受けた” ことにした方が、頑張る父を何とか応援しようとする舞の心情にこちらも寄り添えるような気がするのだ。
なぜなら、特定の販売先や仕入先に依存して経営が傾くのは経営者の問題… と強く批判されることだが、これが “バブル崩壊の影響” もある設定なら、世の中の多くの中小零細企業が疲弊したわけで。
そんな中で、ヒロインが飛ばすであろう “手作り飛行機” が父や父の会社、更にウサギのスミちゃんの望月家の久留美(大野さき)と父・佳晴(松尾諭)まで元気づければ、まさしく “ホームドラマ” らしい展開になると思うのだ。
「生駒山上遊園地」の他になかったのかな?
もう一つは、「1994年」という時代を考えると、飛行機が短な場所がそうあちこちにない時代だから簡単に代替え案は出て来ないのだが、「生駒山上遊園地」の他になかったのかな? と。
いや、ロケ地としての見栄えや歴史や思い入れにも意味があるのは、後術するとおりだ。
ただし結局的に、歴史を感じる飛行塔でぐるぐる回る飛行機に乗るだけ。
もちろん、浩太自身の子どもの頃の思い出と舞の体験を重ねるのも意味はあるし、小学生だから遊園地なのも理解はするが。
舞の未来の展開を考えると、本物の飛行機を見に行くとか、飛行機の部品を作っている工場を見学するとか、もう一工夫あっても良かったと思う。
まあ、具体的な代替え案を出せないから強く推せないが…
ロケ地として「生駒山上遊園地」の選択はうまい
ちょっと調べてみると、奈良・生駒市の生駒山上遊園地は、1929年に開園し、舞と浩太が乗った飛行機の遊具「飛行塔」は、現存する大型遊具としては国内最古だそうだし、近鉄線沿線の住民にはおなじみの行楽地だから違和感はない。
だからといって、一瞬のノスタルジックな描写で終わらせるにはあまりにももったいないシーンだと思う。
なぜなら、繰り返しになるが “未来の舞” が何度も回想してもおかしくない重要なシーンになると思うからだ。
いや、逆にワンシーン、ワンカットを回想シーンに利用するなら、大阪の街を眼下にしてお父ちゃんと両手をバンザイして楽しそうに青空の中を飛行機の遊具で飛ぶ姿の方が使い回ししやすいか…(汗)

©NHK
あとがき
今週に入って、『舞いあがれ!』の話題がネット上に少なくなりました。
流石に、五島列島での “祖母との日常” と比べると、地味でメリハリも少ないので、ロケ地やオフショットの話題が多くなるのは当然だと思います。
ただ、本来はこれくらいの評判でちょうど良いかなって思います。
脇役の箸の上げ下げまで粗探ししてツッコむような前作より、「今後、どうなるのか?」と期待を込めて見守っている人が多いことの表れだと思うので。
あとは、時間経過が待っている金曜日までに『がんばれ!お父ちゃん』を着地点にして、子ども時代をきれいにまとめられるか?
何の根拠もありませんが、丁寧な描写が続いているのでうまく乗り切ってくれると思います。
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