連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第12回・2022/10/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第12回〔全?回〕/第3週『がんばれ!お父ちゃん』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
浩太(高橋克典)が仕事に追われているため、週末の遊園地行きが延期になり気落ちする舞(浅田芭路)。江戸時代の絵図を参考にして、ばらもん凧(だこ)に翼をつけることを想像して凧を改造しようとする。しかし凧揚げを行うが、翼がもげて直ぐに落ちてしまう。そのことを浩太に話すと、模型飛行機を持った浩太の写真を見せてもらう。その後、模型飛行機の作り方を浩太に習おうとするが、浩太は仕事が多忙で舞は自力で勉強を始める
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1,2週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」)
佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん)
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
凧から飛行機へ興味が移る動機が弱いのが気になりますが…
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
正直、主人公が “ばらもん凧” から “飛行機” へ興味関心が移行する動機が弱いのは気になります。
ただ、それを愚痴ったところで、既に主人公の興味も “ドラマ” も “将来はパイロット” に舵を切っているので、とやかく言ってもしょうがないかなぁと思う今週…
自分の過去と重なるくらいに描写が丁寧で感情移入しやすい
舞(浅田芭路)の興味関心が五島列島を離れた途端に “飛行機” になったのは解せませんが…
それでも、描写については、心理描写は当然のこと、キャラクターの描き分けや、スタジオセットの作り込み、小道具や衣装、ヘアメイクまで実に丁寧だなぁと感心している。
例えば、今回の浩太(高橋克典)の仕事のエピソード。
我が家も昭和の頃に父が自営業で工場を経営していたから、日曜日の約束が破られるなんてことはいつものことだった。
だから、たまに行く父との東京・上野の博物館や美術館巡り、浅草のお寺探訪、下町の味散策が楽しかったのを今でも覚えている。
また、遊びの約束はなくなっても、夜や休日に両親の仕事を手伝うのも、これまたちょっとした社会勉強になって、今思うと、自営業だからこその親、仕事、お金との距離感があったような気がする。
今回の、浩太と舞のやり取りを見て、自分の小学生時代を思い出してしまった…
そう、自分の過去と重なるくらいに、描写が丁寧で感情移入しやすいってことなのだ。
古本屋「デラシネ」の主人で詩人・八木と、貴司の関係にも注目
今回、古本屋「デラシネ」の主人・八木巌(又吉直樹)が初登場。
八木は詩集『どこからも遠い場所』を自費出版した詩人の設定だ。
今作のガイドブック『連続テレビ小説 舞いあがれ! Part1 (1)』によれば、古本屋「デラシネ」のスタジオセットの監修に、詩人でもある脚本担当の桑原亮子氏も参加しているそう。
従って、劇中に登場した貴司(齋藤絢永)が読んだ詩『白い蝶』も、なかなか読み応えがある…
その花の上では
半月が
やわらかい光を
辺り一面にそそいでいた
白い蝶の初めて見る世界が
美しくあるようにと
けれども
蝶の孤独な闘いに
手を貸してやれるものはいなかった
蝶もそして茎も花も月も
ひとりぼっちなのだった
八木巌「白い蝶」
まあ、詩集が登場した時は、瞬時に “ちむどんどん後遺症” が発症しそうになったが(苦笑)
ネタバレは書きたくないが、公式サイトに載っている「八木の設定」によると “詩を読んだ貴司に多大な影響を与える” とあるから、のちに赤楚衛二さんが演じる貴司との関係も見どころになりそうだ。
因みに、赤楚衛二さんと言えば、『仮面ライダービルド』(テレ朝/2017-2018)の2号ライダーである仮面ライダークローズ=万丈龍我役で注目され、『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』(TBS/2022)の大庭蒼生 役で一躍有名になったから、今後の展開が楽しみだ。
更に因みに。店名「デラシネ」はフランス語で「根なし草」を意味し、そこから転じて故郷や祖国から離れたもしくは切り離された人を意味するそう(Wikipediaより)
表情だけでなく仕草や動作からも、舞の成長が伝わってくる
「描写が丁寧」に話を戻そう。
もちろん、舞を演じる浅田芭路さんの演技が素晴らしいことは大前提としてあるのだが…
先週の感想でも書いたように、第1週の舞と第3週の舞が、まるで別人のように見えるのが良い。
例えば、冒頭での父の仕事が急に忙しくなったのを知って、ちょっと動揺しつつ、寂しさを隠せない舞が、ちゃんと今までなら発熱してたかも知れない雰囲気を醸し出しつつ、頑張る姿とか。
それこそ、翼を付けたばらもん凧を駆け足で揚げる様子とか。
表情だけでなく仕草や動作からも、舞の成長が伝わってくる。
この辺も、しっかりと評価したい。
望月家の久留美と父・佳晴の一件は終わったのかどうか?
その逆で、小さなことだが気になったこともある。
それは、前回で描かれた望月家の久留美(大野さき)と父・佳晴(松尾諭)の一件は終わったのかどうか?
だって、前回で久留美に「父の仕事で…」の事情があるなら、むしろ舞と父の仕事のくだりに久留美がかかわっても不思議ではないから。
まあ、ウサギのスミちゃんも気になるが、少なくとも久留美も “大人版” があるから、今後の展開を楽しみにしたい。
あとがき
もう、50年ほど前のことですが、小学生の低学年の頃は学校と家の中間地点にある “もんじゃ焼きができる駄菓子屋さん” を “秘密基地” にしていたのを思い出しました。
親や妹も来ない、学校の親友だけがこっそり集まって、プラモデルを作ったり漫画本の回し読みをしたり…
舞がお父ちゃんを元気にしたくて、貴司と久留美と一緒に古本屋「デラシネ」の奥で模型飛行機を作って皆で空に飛ばす… なんて展開なら、舞の夢も、子どもたちや父親たちも元気をもらって大団円で、大人版に引き継いでも違和感はないかもしれません…
さて、前作では異例な展開ばかりで予想が次々ハズレましたが、久し振りに予想的中になるか…
偶然でしょうが、千葉県で多種多様な「ネジ」の世界を紹介する展示会が開催中です。
今週末にでも、行って来ようと思います。
多種多様な「ネジ」の世界を紹介 千葉県立現代産業科学館(2022年10月15日放送)
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
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