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連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第10回・2022/10/14) 感想

不連続テレビ小説「舞いあがれ!」

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第10回〔全?回〕第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


一太の弟の誕生祝に作られたばらもん凧(だこ)は2メートルもある巨大なもの。海を見下ろす高台の公園に集まる凧揚げメンバーである船大工の木戸(哀川翔)や近所のお姉さん・さくら(長濱ねる)たちが集まってくる。いざ始めようとすると、信吾の息子の一太から、舞(浅田芭路)が揚げるようにと勧められる。舞は不安を感じるが、勇気を出して凧揚げに挑戦する。凧は風にあおられてしまうが、みんなが助けに入って、空高く揚がる
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1,2
   嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」)
   佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1
   野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 2
   小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん)
   松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
     管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略



感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。


前回の感想に Web拍手をくださった読者様に一言お礼と…

あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)

ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風を引かないようにね)

さて、前回の感想は『舞い上がれ!』始まって以来、初の「公やったら良かったのに~」を書きました。

そこで、前回の感想に Web拍手をくださった読者様に一言。

私、どん欲に情報をインプット(入力)するのはとても良いことだと思っておりますが、それ以上にアウトプット(出力)することで自分の考えや思いが整理させて思考回路の活性化に良いと思っているんです。

そして、前回の感想で Web拍手を押した方は、私の感想を読んで(インプットして)自分の感想と比較して、全体的に作品を評価しつつも冷静に今作の長所と短所を見抜き、それを拍手で表現して(アウトプットして)くださいました

これ、全員に当てはまることではありませんが、ドラマをより深く楽しみたいと思っているなら、大変重要なことだと思いますよ。

やはり、短所が見えてわかるから長所が見えてきて、短所も個性だと受け入れられる。

これ、劇中の祥子(高畑淳子)が舞(浅田芭路)にやっているのと同じこと。

そう、それを理解してアウトプットできたってことです。

あなたは偉い! と、言いたかったのです。

なお、“称賛だけ読みたい” ならページバックしてください!

演出がわかっていると、作り手の意図が自然と伝わってくる

アバンタイトルの冒頭で、舞が “白いシャツ” を着ていた。

これまでも、登場人物の衣装の色はキャラクターの特徴を表している… と、幾度か書いた。

これまで舞の衣装の色と言えば、まずは「空色、水色」で、希望や解放感、繊細ゆえに現状を窮屈に感じる人のイメージ。
続いて「ピンク色」は、休息を求めていたり、世話好きや相手を明るい気持ちにさせるイメージ。
「黄色」もあったが、甘えん坊で満たされたいと思っている反面、開放的でポジティブ思考のイメージ。
続いて前回などの「オレンジ色」は、明るく元気、活発で積極的なイメージがある。

ほら、もうこれだけで先週から前回までの舞の変化や成長が “衣装の色” で演出(表現)されているのは分かると思う。

で、今回は「白色」で、純粋、清潔、誠実、善意、神聖、平和、出発、無限なんてイメージがある。

ディレクター目線で見る癖がついている読者様なら、冒頭の1カットの音声を消しても、今回は「2週間のまとめ」、「序章の結末」を描くことがわかったはず

まあ、こんなことも演出がわかっていると、作り手の意図が自然と伝わってくるのだ。

では、主題歌明けに舞がばらもん凧をあげるが、衣装は何色か?

ばらもん凧を上げる時の舞が着ていたTシャツの色は…

で、ほらね、ばらもん凧を揚げる時の舞は “前身頃がオレンジ色と白のストライプで、背中がオレンジのTシャツ” だ。

前身頃がオレンジ色と白のストライプで、背中がオレンジのTシャツ
©NHK

でも、ここで美術さんや衣装さんはちょっと高度なテクニックを使っている。

それはよく見るとストライプに “エメラルドグリーンに近い緑色” が使ってあること。

「緑色」には、大自然と戯れるのが好きとか、個性よりも協調性を重んじる人ってイメージがあるから、正にピッタリ。

そういうことだ φ(・ェ・o)~メモメモ

飼育小屋でウサギを見ていた舞と、終盤での舞は、ほぼ別人

さて、本編の感想だ。

前回で、また発熱してしまうかもしれない不安に打ち勝って、懸命に走ったおかげで莉子(大橋梓)と慶太のいのちを救った舞が、慶太の誕生祝いのばらもん凧を上げて、更に海辺で一太(野原壱太)とのお別れをして、8分過ぎに東大阪に帰る支度を一人でする。

きっと、この帰り支度のシーンが “2週間の集大成” であり、“舞の半年間の五島の日々のまとめ” だと思う。

こう言う表現はドラマの本質と少しズレるかもしれないが、浅田芭路さんの演技がうますぎる!

既に、朝ドラ出演は『なつぞら』(NHK/2019前期)と『ちむどんどん』(NHK/2022年前期)に続いて3作目だから、演技力や現場対応力は相当な実力を持っているのは分かっていたが。

録画がある人は、第1回を見直してみれば、飼育小屋でウサギを見ていた舞と、今回の終盤での舞は、ほぼ別人なことに驚くはず。

いやあ、今後の活躍が楽しみだ。

冒頭の凧揚げから港での別れまで、本当に良く出来ていた

終盤の「舞、飛行機で帰る…」のくだりは別にして

冒頭の一太とのやり取りから、五島から舞とめぐみ(永作博美)を乗せた船が離岸するシーンまで本当に良く出来ていた。

この2週間を「序章」 or 「第1章」か分からないが、とにかく「幼少期の五島編」としては、格段の仕上がりだ。

一言で評価するなら、すべてが丁寧である… ということ。

もちろん、あちこちに “小さな?” があったのは確かだが、流れを伴った “物語” として、主人公を中心とした、主人公にかかわった多くの登場人物たちの変化や成長が描かれたのは “連ドラ” として「先が見たくなる」気にさせたのはうまかったと思う。

それを可能にしたのは、「こうした方が良かったのでは?」と思わせつつも、脚本家が書いた筋書きでも大きな破綻がなく(これ、大事)、演出の見(魅)せるべきところをしっかり描くテクニック、そして演技指導とそれ以上に反応した演技力の賜物だと思う。
当然、それ以前のキャスティング(配役)のセンスの良さもあるが。

とにかく、私を含めて多くの視聴者が第3週以降にも期待が高まったと思う。

もちろん、そのハードルを上げたのは今作自身だから、今後も応(こた)えてくれることを方を期待するしかない。

原因不明の発熱… の割に、回復が早すぎやしないか?

さて、ここから「こうした方が良かったのでは?」のコーナー!

1つ目は、2週間で描かれたのは、ご存じの通り約半年間の出来事だ。
原因不明の発熱… の割に、回復が早すぎやしないか? ってこと。

五島での生活が舞に予想以上に良い影響を与えたことにしておくし。
前作のように、ご都合主義スイッチで発熱がオンオフされちゃうよりは、ずっとマシだが。

でも、「幼少期の五島編」をもう少し見たかった私としては、もう少し医師を介入させて、徐々に回復しているように描いた方がよかったような気がする。

五島を船で離れてから飛行機に乗って…って流れで良いの?

2つ目、こっちの方が気になったのだが…

五島を船で離れてから、飛行機に乗って… って流れで良いの? ってこと。

確かに、五島の空にも幾度も飛行機が飛んでいたし、舞は見上げてあこがれている様子はあったが

ここから「飛行機の操縦士になりたい!」へ、ブ~~~ンと一っ飛びすることはないと思うが、予告編を見ると…

上京したら三線の音が聞こえて、県人会の会長と知り合って、親戚が経営するレストランに就職… みたいなことはないと信じたいが、流石に唐突過ぎるような。

でも、繰り返すが “流れ” としてつながっていれば、それはそれで良いとは思う。

自ら上げたハードルだから、大いに高く飛んでほしい…

あとがき(その1)

ドローンで、上がっているばらもん凧の背後から地上の人たちを見下ろす俯瞰のカットは良かったですね。

正に、舞の成長を見守るご先祖様の “守護神” にも感じるし、舞や子どもたちの誕生・心・病・命を見守る “キリスト教” 的な “祈りの聖地” って感じもしましたし。

あとがき(その2)

舞と太一の海辺の別れのシーンは美しかったです。

舞が家族の一員になったような気分の太一と、大阪に家族がいることを常に意識している舞が、“お互いの家族のため” に別の道を進む選択を…

あとがき(その3)

祥子と舞とめぐみの別離のシーンはお涙頂戴にせず、全員が心に秘めたものを持っているからこそ感情を表に出さない “淡泊な別れ” にしたのは良い判断

やはり、まだ第2週ですから、ここでドッカ~ンとやってしまうと終わっちゃうので。

ばらもん凧から飛行機へ、うまくつなげられるかが来週の見どころでしょうね。
まだまだ、楽しみです…


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【これまでの感想】

第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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