ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは本家のブログへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

ファーストペンギン! (第2話・2022/10/12) 感想

ファーストペンギン!

日本テレビ系・水曜ドラマ『ファーストペンギン!』
公式サイトWebsiteTwitterInstagramTikTokLINE

第2話『海の男たちと決裂!?"魚の直販"大ピンチ!』、ラテ欄『爽快で感動的な実話をドラマ化… お魚BOX大ピンチ! ママをいじめないで』の感想。



魚の直販事業‘お魚ボックス’が漁協組合長の杉浦(梅沢富美男)の怒りを買い、片岡(堤真一)は漁協に平謝り。めげない和佳(奈緒)は知人から直販注文を受け、魚を仕入れようとするが、杉浦から妨害され、事業の理解も得られない。その様子に片岡の心が揺れる一方で、和佳は仲買人の梨花(ファーストサマーウイカ)に呼び出される。そんな和佳にさらなる難題が降りかかる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


実話「荒くれ漁師をたばねる力 ド素人だった24歳の専業主婦が業界に革命」坪内知佳(著)
脚本:森下佳子(過去作/義母と娘のブルース、JIN-仁-、ごちそうさん、天国と地獄)
演出:内田秀実(過去作/あな番、恋です!ヤンキー君と白杖ガール) 第1,2
   小川通仁(過去作/恋のから騒ぎドラマ、天才バカボン3)
   今和紀(過去作/恋です!ヤンキー君と白杖ガール 第6話のみ)
チーフプロデューサー:三上絵里子(過去作/逃亡医F、ダマせない男、金田一少年の事件簿S5)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。、シャーロックUS,テセウスの船、危険なビーナス、恋はDeepに、日本沈没-希望のひと-)
主題歌:緑黄色社会「ミチヲユケ」



42分過ぎからの「企画の説明」を前回、今回の序盤でやるべきだった…

前回の感想にも書いたが、今作の主人公の実在のモデルである “坪内知佳さん” のことも知っているし、ご本人が書いた自伝的小説も既読だから、映像作品としてこれくらい雑でも、描きたいこと、伝えたいことは理解できるが。

正直、42分過ぎの 片岡(堤真一)が県のお偉いさんたちに「資料の ここ… ここ見てください」からの “主人公がやろうとしていることの説明” を本当なら前回で、少なくとも今回の冒頭で視聴者に提示すべきだったと思う。

要するに、まずは “主人公がやろうとしていることの説明” を提示してから “あれこれ” を描かないと、主人公が何を目指して何をやろうとしているのか全く見えてこないってこと。

もっと本質的に言うなら、42分までのほぼすべてが “表面的な主人公の言動” だけを追って、それに振り回される脇役たちを描いているだけで、何も伝わってこないのだ。

今回の、いや今のところは今作の最大の懸念材料だ。

今の主人公が、次の何に向かって、何をしようとしているのか?

こうやって書くと、「いやいや、主人公が抵抗勢力に必死に頑張って立ち向かって、仲間を増やすために意欲的に駆け引きしてるじゃないか!?」との意見が飛んできそうだが。

冷静になればわかると思うが、劇中で描く仕事や目的や性別は違っても… 「サクセス・ストーリー」の主人公が “抵抗勢力に必死に頑張って立ち向かって、仲間を増やすために意欲的に駆け引きする” のは当然のことでは?

だって、結果的に “成功する主人公” なんだから!

だから、“成功する主人公” を描く “ドラマ” として不可欠なのは、「今の主人公が、次の何に向かって、何をしようとしているのか?」を常に視聴者に提示し、納得させることだと思う。

例えば、女性が主人公のサクセス・ストーリーとして有名で成功した作品と言えば、『わたし、定時で帰ります。』(TBS/2019年)『重版出来!』(2TBS/016年)『これは経費で落ちません!』(NHK/2019年)『地味に凄い!校閲ガール・河野悦子』(日テレ/2016年)などがあるが…

いずれも「主人公が、何を目的として、何を頑張っているのか?」が常に明示されていたから、主人公の言動に感情移入できたと思う。

抵抗勢力が納得、賛成、協力すること=企画が成功なのか?

こうやって「サクセス・ストーリー」の基本的なことを掘り下げると、今作も課題が見えてくる。

それは、和佳(奈緒)が思いついた “企画・提案” が具体的に見えてこないこと。
だから、和佳の言動が思い付きばかりに見えてしまっていること。
そのために、抵抗勢力が反対する理由もわかりづらいから、あたふたしているだけに見えること。

こうやって書くと、今度は「漁協が既得権益を守りたいから、抜け駆けするやつににらみを利かせているのでは!?」と言われそうだが。

もしも、主人公の行動原理が “漁協が既得権益を守りたいから、抜け駆けするやつににらみを利かせているから” だとすると、次の疑問が浮上してこないだろうか?

抵抗勢力が納得、賛成、協力すること=企画が成功なのか?

いや、好意的に解釈したり、今の現実の魚の流通事情を知っているから、「お魚ボックス」が商売的に十分成立することはわかるが、“ドラマ” の中では、何一つ「企画が正しい」とも「企画が成功する」とも不確定なのだ。

だから、本来は、まず主人公自身が、提案した「魚の直販ビジネス」が、“魚を取って漁協に卸すこと” しかしてこなかった漁師にとって “有益なビジネスモデル” であるかどうかを研究・検証する過程や経緯を描くべきだと思う。

それが、「風が吹けば桶屋が儲かる」ような、原因と結果の “因果関係” を説明は難しいとは思うが、そこをすっ飛ばして進めるのは、「サクセス・ストーリー」として最大の面白みを描かないことだと同義だと思う。
もったいない…

あとがき

明確に描かれていませんが、主人公って一応 “元コンサル業” をやっていたのですよね。
ならば、そのコンサル業務を描くだけで良いような。

これでは、漁協と戦う主人公とその仲間たちの話になってしまいませんか。

そもそもの話は、漁船団「さんし船団丸」を率いる船団長から「漁船団の立て直しに力を貸してほしい」と懇願され漁業の世界に飛び込んだのですから、コンサル業に奮闘する主人公をメインに描いて欲しいです…

 

〔お願い〕
勝手なお願いで恐縮でございますが…
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
Amazon楽天市場からお買い物する際は、当ブログ内のバナーなどのリンク経由で買ってくださると、私にポイントが貯まります。
また、ブログを書き続けるモチベーションアップにもなります。
引き続き、皆様のご協力をお願い申しあげます。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング



「楽天市場」からのおすすめ商品や企画


「Amazon」からの最新のお知らせ


★本家の記事のURL →  https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17319/


【これまでの感想】
第1話 

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

ファーストペンギン! 第2話

内容各所の許可を得た和佳(奈緒)だったが、漁協は反発。結果、漁師たちの協力も得られなくなってしまう。片岡(堤真一)の協力を得ることも出来ない状態に。そのうえ、漁協の杉浦(梅沢富美男)の圧力で、仲居の仕事も失い。。。敬称略脚本、森下佳子さん演出、内田秀実さんう~~~ん。。。。いやまぁ、描こうとしていることは、理解しているんだが。今回の40分過ぎのやりとり。。。いや、説明を、もうちょっと、前回。...

ファーストペンギン! 第2話「爽快で感動的な実話をドラマ化…お魚BOX大ピンチ! ママをいじめない…

実話ベース。原作は、坪内知佳『ファーストペンギン シングルマザーと漁師たちが挑んだ船団丸の奇跡』「株式会社GHIBLI」代表取締役・坪内知佳氏の実話をモデルに、縁もゆかりもない漁業の世界に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革に挑む漁師たちのリアル・サクセスストーリーを、人気ドラマを数々、手掛けたヒットメーカー・森下佳子が紡ぐ。主演を務める奈緒は、幼い一人息子を抱えて 新たな一歩を踏み出...

ファーストペンギン! #02

『爽快で感動的な実話をドラマ化…お魚BOX大ピンチ!ママをいじめないで』

ファーストペンギン! 第2話

漁師たちの前で威勢よく啖呵を切った和佳(奈緒)でしたが、地元漁業を取り仕切る漁協に頭が上がらない片岡(堤真一)は、杉浦(梅沢富美男)に詫びを入れに行ってしまいます。 漁協だけでなく漁師たちまで敵に回し孤立してしまった和佳ですが、それでも諦め切れず、新たな作戦を考えて決行します。 早速、和佳は片岡たちに魚の直接販売ビジネス「お魚ボックス」の注文が取れたので魚を分けてほしいとお願いしますが、...
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: