連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第7回・2022/10/11) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第7回〔全?回〕/第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
休日に祥子の仕事の手伝いをすることになった舞。ビワを摘み、ジャムをつくり、それを瓶詰めする。それを、祥子の手ほどきを受けながら、失敗をしつつも何とか出来るようになる。舞は一つのことをやり遂げる喜びを知る。五島列島での生活が徐々に舞をたくましくしていく。そんな舞の様子を電話で聞いて喜ぶ浩太(高橋克典)とめぐみ(永作博美)。浩太はめぐみと悠人に、これからは自分のことは自分で出来るようにしようと宣言する
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1,2週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」)
佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん)
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
丁寧に「祖母と孫のお互い探りさぐりの毎日」の物語を描写
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
今日は、ぬっかけんねえ~
(今日は、温かいね)
こう言っちゃなんですが、私が特段に解説する必要がないくらいに、第1週の「母と娘のしばしのお別れ」を受けて、しっかりと「祖母と孫のお互い探りさぐりの毎日」の物語が紡がれている印象です。
また、第1週は若干シリアスに傾いていましたが、第2週はコミカルなやり取りや演出が盛り込まれて、順調な “ホームドラマ” のスタートを切ったといっても過言ではありません。
さーて、あと、何を書きましょうか(笑)
やさしく"五島の音"で紡いでいくドラマが穏やかな気分に…
今回は “音” に注目、いや傾聴してみた。
すると、次のような音が聞こえてきた。
・覚まし時計の音…
・脚立がぶつかる音…
・脚立と長靴の音…
・ビワをもぎる音…
・ジャムを煮る音…
・ジャムが瓶に入っていく音…
・ポケベルの着信音…
・軽バンのドアの開閉音…
・飛行機が空を飛ぶ音…
・教会のオルガンの音…
・電話のベル音…
・固定電話の着信音…
・船の甲板の音…
・船が波を切る音…
・そして、人々のたわいのない会話…
これらの “島のみんなが発する音” が、“小鳥のさえずり” や “トビの地鳴き” や “海のさざ波の音” などの静かな島の風景に元からある “自然界の音” と混ざり合うと、何とも心地の良い “五島の音”になる。
決して、にぎやかでもなく、殺風景でもなく、自然な “五島の音” だからこそ、朝から心を癒してくれるのだと思う。
劇伴をベッタリと貼り付けるわけでなく、“五島の音” でやさしく紡いでいくドラマが穏やかな気分にさせてくれる。
朝ドラって、こういうものだったのだ。
さくら 役の長濱ねるさんと子どもたちとの相性は抜群
“明るい島ガール” である山中さくら(長濱ねる)と舞(浅田芭路)とのコミカルなやり取りも面白かった。
舞の、自己主張はしないけど、人の話は聞き上手という設定もわかったし。
それに、さくらのハタキを使ったダンス風のおのろけシーンを見たら、早速次のMVを思い出してしまった。
やはり、長濱ねるさんと子どもたちとの相性は抜群なのだ。
今作で私が注目している "固定電話" の使い方
次は、今作で私が注目している “固定電話” の使い方だ。
今回は、久しぶりに母・めぐみ(永作博美)から舞に電話が掛かって来た展開だ。
みぐみや父・浩太(高橋克典)の娘を心配する気持ちに心を打たれたが、ここで注目したのは、めぐみが浩太に受話器を渡した時に、浩太がニコッとして話し始めたシーン。
50代以上の人なら思い出すと思うが、2002年に固定電話にIP電話が登場し普及し始めるまでは、田舎の両親に掛ける長距離電話は高価なものという感覚があった。
IP電話の普及と、携帯電話の普及、更にパケット通話が登場すると「遠いと高い」という感覚は薄まり消えていったが、劇中の90年代半ばはまだまだ「遠いと高い」時代だから、浩太が嬉しそうに舞と話をしているのも微笑ましかった。
また、磯の校外学習のキャラ弁でのプチママ自慢に次いで、両親に五島での生活を満喫中なのをプチ自慢しているのも可愛らしかった。
た「岩倉家」の家族会議風のシーンも見逃せない
更に、この電話のシーンの直後にあった「岩倉家」の家族会議風のシーンも見逃せない。
やや唐突感はあるものの、舞の変化に伴って、岩倉の家族にも変化が起こり始めているのが描かれたのは良かったこと。
やはり今作は “ホームドラマ” だから、主人公の変化が家族に影響を与えるのは良いことだ。
"騒動無し"でも"日常"さえしっかり描けば物語は着実に動く
そして、終盤の舞の “瀬渡し体験” のエピソードには、今後の展開に紐づいているような描写が幾つもあったように思う。
例えば、磯釣りの客が「女性の船長さんなんて 珍しいな」、「おばあちゃん かっこいいね」と言った時の舞には “船長さんから機長さん?” という流れが少し見えた。
また、わかり難いだろうからキャプチャー画像を見ていただけるとわかるが…

©NHK
祥子の船には「めぐみ丸」という船名が付けられているから、もしかすると、この辺から舞が祥子とめぐみの仲たがいした理由を掘り下げる可能性もあるし。
とにかく、今回でも学習したのは「“騒動” がなくても “普通” さえしっかり描写していれば、物語は着実に動く」ってこと。
これは、作り手はもちろんのこと、視聴者も心に留めておくべき。
そう、どんなに一見 “ありふれた日常” に見えることでも、それを徹底的に “丁寧に描写” すれば、登場人物の成長、画面に映っていないキャラクターたちの心情も伝わるってこと。
今のところ、“ホームドラマ” のお手本として見ても良いと思う。
あとがき
ホント、丁寧に紡いでますね。
これだけで、満足度は高いです。
こういう “ドラマ” を見ると、自分の “何気ない日常” も愛おしく思えますし、今日一日を大切に生きようと思いませんか?
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