一橋桐子の犯罪日記〔全5回〕 (第1話・2022/10/8) 感想

NHK・土曜ドラマ『一橋桐子の犯罪日記』
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第1話〔全5回〕『娑婆に未練なし』の感想。
なお、原作となった… 小説・原田ひ香「一橋桐子(76)の犯罪日記」は未読。
年金とパートの収入でほそぼそと暮らす高齢の桐子(松坂慶子)は、悲しみの淵に沈んでいた。句会で出会った唯一無二の親友・知子(由紀さおり)が病気で亡くなったのだ。桐子にとって知子は大人になって初めてできた心からの友で、彼女との日々は幸せそのものだった。空虚な日々の中、桐子は窃盗の容疑者の「世の中に未練はなかった。刑務所に入りたくてやった」という供述をテレビのニュースで聞く。心が動いた桐子は、ついのすみかを「刑務所」に設定。‘できるだけ人に迷惑をかけずに捕まる道’を模索し始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:小説・原田ひ香「一橋桐子(76)の犯罪日記」
脚本:ふじきみつ彦(過去作/バイプレーヤーズ1,2、きょうの猫村さん、阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし。)
演出:笠浦友愛(過去作/炎上弁護人、ミス・ジコチョー、ノースライト)) 第1話
黛りんたろう(過去作/鼠、江戸を疾る、ぬけまいる、半径5メートル)
加地源一郎(過去作/)
音楽:長谷川智樹(過去作/華の別れ、成田離婚)
※敬称略
余生に選んだのは"ムショ活"!? 終活青春グラフィティ
原作は未読。
この「NHK総合土曜ドラマ」枠は非常にアタリハズレが大きいから特に期待をせずに見てみた。
主人公・一橋桐子(松坂慶子)は、同居していた無二の親友・宮崎知子(由紀さおり)が病で亡くなったことから、突然に空虚な日々になった上に、香典泥棒に遭い日々の生活に困る状況に…
そんな時、桐子はふとテレビで見た高齢者の万引き犯のニュースで聞いた次の言葉に触発される。
「この世に未練はなかった。刑務所に入りたくてやった」
桐子は、なんと終(つい)のすみかを「刑務所」と決めて、なるべく人に迷惑を掛けずに逮捕される “ムショ活” を始める…
という “終活青春グラフィティ” な第1話。
語り口は軽妙だが"社会性のある喜劇"のようだ
さて、ドラマだが、全体的には “喜劇” の衣装をまとっている。
しかし、「高齢になっても働かなくては生きていけない現実社会」をベースに、老いることで自然とやってくる “孤独感” や “貧しさ” や “煩わしさ” がリアルに描かれている。
まだ第1話を見た限りだが、「今の日本社会における、前向きな老後の迎え方」に鋭くメスを入れた “社会性のある喜劇” のようだ。
依存し過ぎること、頼ること、迷惑をかけることは微妙に違う
とにかく、オジサンには身につまされる話である。
生きるためには「お金」、「仕事」、「住まい」が必要だ。
そして「人間関係」も必要だ。
しかし、今作が面白いのは、初期設定として、「パートナーは大切だが、あまり依存し過ぎると失った時の反動も大きいから、いつでも自立できるように準備はすべし…」ということを背景に置いた状態から、高齢者が生きるために “ムショ活” を始める展開だ。
従って、最終回に期待するのは「人や社会を頼ることと迷惑をかけることは違う」ってこと、「人の幸福は人とのつながりがあってこそ」という着地点だ。
さあ、どうなるのか?
あとがき
犯罪を助長するような内容かなと危惧しましたが、流石にNHKがそんなドラマを放送するわけもなく…
桐子の老後を見守るつもりで、見ようと思います。
なお、感想は毎回投稿するかわかりません。
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