連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第2回・2022/10/4) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第2回〔全?回〕/第1週『お母ちゃんとわたし』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
逃げたウサギを探すために走り回った舞(浅田芭路)は熱を出してしまい浩太とめぐみは病院へ連れていく。そこで医師から環境をかえることを勧められる。窓越しに舞と話せる貴司は、久留美からの手紙を紙飛行機にして舞に渡し励ます。舞の病状にめぐみは心身が疲れ果てていた。それを気遣う浩太は、舞をめぐみの母・祥子(高畑淳子)のもとへ連れていくことを提案する。祥子とは長年顔を会わせていないめぐみは、逡(しゅん)巡する
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」)
佃良太(過去作/星とレモンの部屋)
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン)
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん)
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け)
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
聴覚障がいの方向けの副音声・解説について
皆さん、お元気と? 管理人の “みっきー” です!
さて、本編が動き出すとなかなか触れる機会が少なくなる、聴覚障がいの方向けの副音声・解説について。
今作の解説担当は、過去に朝ドラ『スカーレット』、『 エール』、『 おちょやん』、『おかえりモネ』、『カムカムエヴリバディ』、『ちむどんどん』を担当した声優の山崎健太郎氏。
さすがの安定感と聞きやすい声。
当然、副音声もナレーション原稿はあるだろうが、微妙なニュアンスなどまで細やか演出はできないだろうから、NHK内でもテクニックが評価されていると思う。
いや、上から目線になって申し訳ないが、私のつたないディレクター経験によると…
私も企業向けの映像制作においてプロの声優さんやアナウンサーにナレーションを依頼する機会は多い。
ある企業のワインイベントの映像で、クライアントから「カーグラフィックTV風にしてほしい」との依頼があり、私は、本家「カーグラフィックTV」の制作会社にフランスのブルゴーニュ地方での海外取材を委託した際、ナレーションをあの名優 “神谷 明” 氏に依頼をした。
神谷氏は私なんぞが足元にも及ばない経験をされているのに、実際に録音が始まるととても私のディレクションに次々と対応していきながら、長年の経験をもとにした「こうした方が良いかもしれません。一度やってみて良いですか?」と言って、自身のアイデアを盛り込んだナレーションを披露してくださった。
結果、クライアントはもちろん、ホテルに集まった1000人近いゲストも大変喜んでいただけたようで、やはり、ちょっとした聞き手の心をつかむ技は、喋り手にしかわからないのかも知れない。
山崎氏の毎度の朝ドラの副音声を聞くたびに思い出すことである…
若干淡い色合いのビビッドカラーが採用されているのが良い
では、本編について。
第1回の感想にも書いた通り、今回も随所に “青色” が効果的に使われていた。 また、同じ “青色” でも濃淡が違うため、何となくリズミカルな感じがして、私には楽しい。
また、今は少し落ち着いてきたが、90年代は子ども服や小物に “ビビッドなパステルカラー” が好まれて使用されていたことも、時代の表現として良い感じだ。
ちなみにお節介をすると、子どものころから視角に発色が強めの色を入れると、脳が強い色しか好まなくなり、淡い色に反応しづらくなるとの研究があって、最近は少なくなってきたが。
そんなわけで、今作は若干淡い色合いのビビッドカラーが採用されているように思う。
舞と母・めぐみの "暖色系の衣装" にも注目
色に関する気づきでいうなら、舞(浅田芭路)と母・めぐみ(永作博美)の暖色系の衣装にも注目だ。
舞は基本的に薄い “ピンク系” で「幸福感・安らぎ・ときめき・ロマンチック」でありつつも「甘えん坊、自己犠牲」という一面があり、今のところの舞のキャラと合っている。
また、母のめぐみは “ピンクとオレンジ色の中間色” で「元気・活発・冒険心・陽気・社交的・ぬくもり」がある一方で「頑張り過ぎ・情に厚い・表情に出やすい」 などのイメージがあるから、こちらも恵みのキャラと合っていると思う。
今後も、キャラクターと色については、時々触れようと思う。
めぐみの実家の "布カバー付きの赤いプッシュホン" に注目
「ある時代」を表現する演出に、固定電話がある。
前作でも幾度か登場したが、前作では慌ただしくて触れる暇もなかったから、今作で書いてみる。
今回、めぐみとめぐみの母・祥子(高畑淳子)での固定電話を介した会話劇があった。
そこで印象的だったのが、祥子の家の固定電話が “赤いプッシュホン” だったこと。
めぐみと祥子の間にどんなことがあったのは分からないが、私は祥子がめぐみと選んだ “赤いプッシュホン” を、カバーを掛けて今でも大切に使っているように見えた。
そして、今ならメールやLINEの画面で済ませそうだが、時代を考えるとまだまだ固定電話。
で、私は固定電話の受話器を握りしめる動作や、受話器を本体へ戻す動作の演技が好きだ。
なんとなく、受話器を電話の相手の腕や手に見立てた感じで感情を表現する芝居のことだが、今回も高畑さんの受話器を置く手のアップだけで、娘からの突然の電話に対する祥子の動揺が見えてくる。
このようなさり気ない演出や芝居が見られるだけで、第2回は満足だ。
あとがき(その1)
とにかく、“普通のトーンでの会話” が丁寧につながっている印象です。
怒鳴るわけでもなく、騒ぐわけでもなく、とにかく普通の会話。
きっと、大げさな芝居でやる方が簡単なところを、始まったばかりなのでじわじわと描いているのかも知れません。
あとがき(その2)
子どもの体調を心配する両親…
兄と妹を分け隔てなく育てようと頑張る父と母…
手紙付きの紙飛行機も今後の展開を暗示させながら、これまた窓から窓へのアナログでほっこり
意外と五島列島に行くのが早いなと思いますが、とにかく過度な期待せずにじっくりと見ます…
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