連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第125回/最終回・2022/9/30) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第125回/最終回〔全125回〕/第25週/最終週『やんばる!ちむどんどん!』の感想。
※ 本作は、2022年8月31日、NHK東京放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
暢子(黒島結菜)の新しい店『やんばるちむどんどん』の初日は、みんなの協力のおかげで大盛況だった。しかしその日、歌子(上白石萌歌)が熱を出し倒れてしまう。高熱はなかなか下がらず暢子、優子(仲間由紀恵)、良子(川口春奈)たちは心を痛め、千葉から賢秀(竜星涼)も駆けつける。歌子の無事を祈る暢子は、賢秀と良子とともに、とある場所へ向かう…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18,22,最終週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17,19,24週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16,20,23週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11,21週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17,19週
内田貴史(過去作/「なつぞら」助監督) 第22週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。
最後の最後まで、僅かな期待すら裏切られました…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
見ていない読者様はわからないと思いますが、昨夜は夜ドラ『あなたのブツが、ここに』の最終回で、あまりにも内容が秀逸過ぎて、朝から5回も録画を見直して感想を書いたので、こっちの感想が遅れてしまいました。
というわけで、「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味の、☆⌒★ちむどんどん さしみてぃくぃみそ~れ~★⌒☆ も無残に裏切られた失意の中、頑張って感想を書きますよ。
もちろん、いつも以上に「粗探し」、「重隅突き」は抜きで…
完全に最終回は評価にすら値しない
まず、本編の感想に入る前に、これだけは言っておきたい。
常々、私は、創作物の中で “人の死” を扱う時は、絶対的な必要性があることと、最大限の配慮をするべきだと主張している。
その一点だけでも、(一応)歌子(上白石萌歌)が死ぬように見せかけて、数分後には元気で歌って踊っている時点で、完全に最終回は評価にすら値しない。
だから、申し訳ないが感想は冷静、且つ辛らつに書く。
僅かな期待すら木っ端微塵の"ちむどんどん品質"の破壊力!
とにかく、最終回を途中で見るのをやめようかと思った朝ドラは “初” である。
もう、1分、1秒、1コマ(1/30秒)すら、まともな部分がない! と、言いたいくらいだ。
おそるべし “ちむどんどん品質” である。
人が死にそうになろうが、元気になろうが、家族が集結しようが、未来が描かれようが、失笑する展開しかない!
いやあ、ここまで僅かな期待すら木っ端みじんに破壊しつくす “ちむどんどん品質” は後世に語り継がれると間違いないだろう。
父・賢三への"苦しい時の神頼み"も、今さら? って感じ
さて「本編を掘り下げよう」と、言ったところで、公園の砂場より浅い内容だから、力強く掘り進めると突き指しそうだから、やんわりとやっていくが(笑)
きっと、きっと、きっと、作り手たちにとっては当然の “伝家の宝刀” のつもりで、主人公たちにとっては “苦しい時の神頼み” のつもりなのだろう。
しかし、これも今さら?でしかない。
なぜなら、父・賢三(大森南朋)が無くなった直後の幼少期から、仏壇の遺影に手を合わせている印象はほぼないし、せっかく沖縄ロケをしているのに墓参りのシーンだってほぼ印象にないからだ。
わたくし事だが、私は毎朝のウォーキングのあとは自宅の前でお天道様に向かって手を合わせ「南無阿弥陀仏」のお念仏を唱えている。
最初に妻が私のその姿を見つけたときは「何やってんの?」と聞くから、「母親の納骨の翌日からずっとお念仏を唱えてる」と。
別に何があるわけでもないが、今は亡き人とつながるというのは “いつも思うこと” だと住職が教えてくれたから。
だから、比嘉家にとって父・賢三は都合の良い時だけ頼める程度の “よりどころ” でしかないってことだと思う。
もちろん、やりようによっては、「まだ今よりはマシだったころ」に描かれた “ニライ・カナイ=祖先神のいる理想郷” に繋げて、沖縄文化を伝える最後のチャンスになったと思うが、沖縄戦すらまともに描き切れなかった今作では無理だったようだ。
なぜ智の会社と実家、ちむどんどん杉並は描かない?
気になることは、いくつもある。
老けメイクだとか、高齢者の誕生祝いに全員でクラッカー爆発とか、全出演者終結など。
でも、関心も興味もないから、ツッコミも入れない。
しかし、気になったのは、あれだけ多くの登場人物たちの “その後” を描いた割に…
●智(前田公輝)が経営するスナガワフーズと実家の豆腐店「とうふ砂川」
●矢作(井之脇海)夫婦が押し付けられた「ちむどんどん杉並」
が登場しなかったことだ。
今回が今作の集大成的な位置づけなら、それこそ「フォンターナ」「あまゆ」などを含めて写真とナレーションだけでいいから、まるっとスリっとゴリっとエブリシングな “その後” を盛り込めば “やり切った感” だけは創出できたのに…
騒動が起きてピンチなって即解決。これの繰り返しだけ…
最終回だから総括を。
えっ? もう終わり?
だって、書くことが無いのだ。
とにかく、口がすっぱくなるくらいに言い続けた「騒動至上主義」に終始した今作。
騒動が起きて、ピンチなって、すぐに解決。
これの繰り返しだけ。
確かに、主人公に騒動が降りかかりピンチになってもくじけずに前進するのは、ドラマチックに見える。
ただ、全編がそれの繰り返しでは単純に飽きてしまう。
では、ドラマチックな展開がないと、“ドラマ” として面白くないのか? といえば、放送期間は「全125回」と「全24回」と1/5 程度であるが、同時期に放送されていた前述の夜ドラ『あなたのブツが、ここに』を見れば、地味な色の下線“日常に起こること” を “普通” に描いても面白い ことは明らか。
やはり、主要スタッフである “中年男性トリオ” があれこれこねくり回したために、何を描き何を視聴者に伝えたいのかを見失ったまま、その日暮らし的に撮影と放送を続けたのが元凶だと思う。
「三人寄れば文殊の知恵」というが、誰が集まっても知恵が集結するものではないってことだ。
あとがき(その1)
この最終回を見て思ったこと…
これの、どこを “結末” に設定して、なにをどう “逆算” したんでしょう?
そして、これが「沖縄本土復帰からの歩みを描く 笑って泣ける朗らかな、50年の物語」?(苦笑)
あとがき(その2)
最後の最後まで、ヒロインが料理が好きなようにも料理が得意には見えませんでしたし。
四兄妹の “家族とふるさと” の物語のはずなのに、4人はバラバラですし。
なにより、沖縄への興味が見る見るうちに減っていったのが残念です…
あとがき(その3)
明日は「土曜日版」がありますが、むしろ第1週と最終週の「土曜日版」だけ見た方が良いかも(失笑)
我が家には録画があるのでやってみます。
あとがき(その4)
最後に。
最終回まで感想にお付き合いくださって、ありがとうございます。
やっと、やっと、やっと、終わりましたね。
こんな駄作はめったにないと思うので、歴史の証言者になれたと思って、次作『舞い上がれ!』に頭を切り替えていきましょう!
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
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第2週『別れの沖縄そば』
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第3週『悩めるサーターアンダギー』
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第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
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第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 土
第13週『黒砂糖のキッス』
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第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 土
第15週『ウークイの夜』
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第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
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第17週『あのとき食べたラフテーの』
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第18週『しあわせのアンダンスー』
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第19週『愛と旅立ちのモーウイ』
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第20週『青いパパイアを探しに』
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第21週『君と僕のイナムドゥチ』
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第22週『豚とニガナは海を越えて』
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第23週『にんじんしりしりーは突然に』
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第24週『ゆし豆腐のセレナーデ』
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第25週/最終週『やんばる!ちむどんどん!』
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