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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第124回・2022/9/29) 感想

不連続テレビ小説「ちむわじわじー」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第124回〔全125回〕第25週/最終週『やんばる!ちむどんどん!』の感想。

 
 

 本作は、2022年8月31日、NHK東京放送局で撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。


暢子(黒島結菜)の新しい店『やんばるちむどんどん』の開店前日、看板メニューの特製麺の納品が来ない、という騒動に見舞われ、一同は途方に暮れる。だが、暢子は、良子(川口春奈)や歌子(上白石萌歌)、やんばるのみんなの協力を得て自分たちで麺を作ることで乗り切ろうとする。迎えた開店初日。店には三姉妹にとってそれぞれに懐かしい人々がやってくる。そして、歌子の体調に異変が起きて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18,22,最終
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17,19,24
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16,20,23
   大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9
   田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11,21
   寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17,19
   内田貴史(過去作/「なつぞら」助監督) 第22
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略



この投稿の趣旨について
この投稿は、私が今作を “今一つ” だと感じる原因を追究することで、今作だけでなく広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。

作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。


久しぶりにコメント欄を開放します。しかし…

ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!

残り2回となりましたので、コメント欄を開放します。

但し、今日は午後から予定があるため、コメント対応をしている時間がないので、そのところはご理解を。

更に、今回は愚作の今作史上に残るほどに「15分間の全編がツッコミどころ」、「不自然の極み」のため、粗探しや重隅突きの指摘の類はご遠慮ください

開店初日なのに"暢子が料理をしているカット"がほぼ無い!?

さて、冒頭で書いたように「15分間の全編がツッコミどころ」、「不自然の極み」だ。

粗探しも重箱の隅を楊枝でほじくることもするつもりはないが、少しは書かないと感想にならん(困)

というわけで、まずは、料理人としての暢子(黒島結菜)の描写について一言。

早苗「暢子は あのころと ちっとも変わらんね」
正男「暢子は いくつになっても暢子のままさぁ」


まあ、暢子の中の人が演技力の乏しさで年齢を感じにくいとか、演出家の演技指導が適切でないとの理由はあろうが。

ここで注目すべきは、開店当日でそれなりに盛況なのに、料理人である暢子がシークアーサーを切って種を取っているくらいしか料理をやっている描写がないことだ。

ただ、好き勝手喋っているだけだから、早苗(高田夏帆)の目には「あのころと ちっとも変わらんね」と映ったのも当然のこと、

前回の感想で「できない人はできない」と書いたが、それでも…

 ●あれこれ忙しそうに店内を動き回る…
 ●鍋皿を洗う…
 ●倉庫や冷蔵庫から食材を出してくる…
 ●包丁を片付けて次の料理器具を手にする…

…などの、いわゆる「料理をしているように見える」仕草はいろいろあるわけで、そこを描かない時点で「料理を描くドラマ」、「料理人を描くドラマ」としてダメなのだ。

暢子がやんばるの実家をレストランにしたのが最大の不自然

さて、更に深掘りしていく。

きっと作り手たちは、どれもが “ドラマ” ならではの展開だと思い込んでやっているに違いない。

しかし、冷静に見れば、何もかもが “不自然の極み” である。

そこを、一つひとつツッコむつもりはない。

ただ、今回の「開店初日のエピソード」として最も “不自然” なのは、「客が来ないと店が潰れる」ことを身に染みているはずに主人公が、人の少ない村で実家を改造して製麺所に麺を依頼して100食も売ろうと意気込んでいることに他ならない。

こんな “不自然の極み” だって、次のワードを加えればいとも簡単に解決するのだ。

そう…  ●レストランは那覇  ●観光客相手の商売
たったこれだけだ。

だって、今作は劇中のちょうど20年前の1964年(昭和39年)に、那覇のレストランで西洋料理を初めて食べたと描いているのだ。

だから、“連ドラ” であるなら、あの時の衝撃を受けた “西洋料理” に思いをはせ続けて、20年後に那覇で「暢子の沖縄料理」を提供するレストランを開業する方が、ず~っと “伏線と回収” として成立したのだ。

むしろ、やんばるで地元の人相手の「沖縄そば店」を開業することの方が、全く筋が通っていない。

最大の問題は、このことに作り手たちが気づいていないことだが…

だから、最初から「那覇で暢子の沖縄料理を味わえるレストラン」にしておけば、最初は観光客が来なくて、身内のような人ばかりが参集したって違和感はないし、むしろ微笑ましくもあり… と、なったと思う。

それこそ、予算的に新しいレストランを作ることができなかった可能性はあるが(失笑)

「いつも こうなってしまう」のは"騒動至上主義"だから!

脚本家の自虐ネタ? かと思ってしまったのが次の台詞だ。

良子「何で いつも こうなってしまうわけ?」


一言、「騒動至上主義だから」である

「騒動至上主義」だから、不自然だろうがご都合主義だろうが、次々と騒動を起こす。

だから、「いつも こうなってしまう」の当然のことなのだ。

そして、ドラマの内容に合わせていうなら、一応幼少期から病弱設定の脇役なのに、徹夜で麺打ちをやって、そのまま営業してホールを手伝い、緊張の中大衆の面前で歌まで披露させること自体が、今どきの例えなら “ブラックな仕事” だ。

だから、むしろ「何で いつも こうなってしまうわけ?」ではなく、「ブラックだから、こうなっちゃった!」なのである(苦笑)

「開店初日エピソード」で最大の間違い、失敗は?

最後に、「開店初日エピソード」で最大の間違い、失敗に触れておく。

それは、開店初日を何曜日なのか強調しなかったこと。

少なくとも良子(川口春奈)と博夫(山田裕貴)が丸一日手伝っているのだから平日の可能性は少ない。

更に、次々と懐かしい面々がやって来たのだから、普通に考えて休日だ。 そこで、「1984年11月24日」をカレンダーで調べてみると、「三連休の中日の土曜日で大安吉日」に当たる。


まあ、以前にも書いたように、小学校教諭が第4土曜日が休みになるのは、文科省が1995年(令和4年)に決めてからだが、それでも三連休を強調すれば、フィクションの世界なら納得がいく。

だったら、リアルと同じにする必要はないにしても、普通に暢子が「開店日は三連休の真ん中の土曜日にしたい。お休みの日ならたくさんの人が来てくれるだろうし、大安吉日で演技もいいしね」と、いつも通りにわがままを通せばよかったのだ。

とはいえ、初日は “初日のご祝儀的な賑わい” のはずで、何とも頼りない経営者である…(呆)

とにかく褒められる点は、ただ一つ、「今日も安定の “ちむどんどん品質” だった…」ってことだけ。

それこそ、暢子が知り合い一人ひとりに手書きで「開店案内状」を書くシーンをつくるとか、ご近所さんにビラを配るとか、そういうのがあって、開店初日に “応援団” が次々を現れて開店祝いの祝儀袋を手渡して「おいしい!」じゃないのか!?

そんなのが一切なくて、ご都合主義で順番待ちをしているように整然と “応援団” が来訪して、ブラックだから歌子が倒れて、さあ一大事だ! と描かれたところで、最終回に向けてこれっぽちも “ちむどんどん” せず、むしろ加速度的に “ちむわじわじー” するだけなのだが…

あとがき(その1)

いやぁ、凄いですよ、 “ちむどんどん品質” の破壊力は。

何一つ合理性がなくて、ただただ何もしない主人公をアゲまくって、もう一段アゲるために脇役を病の床に伏せさせちゃうんですから。

あとがき(その2)

それにしても、歌子の夫・智(前田公輝)もちょっと前に車にはねられて病院のベッドで寝てましたが、あの時はケロッとしてふっかつしました。
今回の歌子も不死身なのか…

最終回は “沖縄の精霊” “理想郷” と “歌子の歌” 三昧で涙なみだのエンディング…?

あとがき(その3)

さあ、いよいよ苦行? も明日で終わります。

でも、今作のおかげで、ドラマ、連ドラにとって、どれほど脚本の全体の構成力が要求されるか、演出という仕事は映像を撮影編集するだけでないことや、美術スタッフのセンスの重要性などが良くわかりましたよね。

見ていない人たちにはわかりませんが、何事も最後までやり切れば「転んでもただは起きぬ」になると信じます…(笑)


☆⌒★ちむどんどん さしみてぃくぃみそ~れ~★⌒☆
「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


しばらくの間、今作のコメント欄は閉鎖します
いつも読んでいただいた上に、コメントを投稿してくださり、ありがとうございます。
この度、今作への熱意のあるコメントへの返信は難しいことが多いため、通常のコメント欄では納得できるお返事ができないので閉鎖させていただきます。

また、頂戴したコメントによってはお返事できない場合がありますが、貴重なものとして読ませていただきます。
状況が変わりましたらコメント欄を復活させるつもりですので、しばしご協力お願いいたします。



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【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22 23 24 25 
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 
第15週『ウークイの夜』
71 72 73 74 75 
第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
76 77 78 79 80 
第17週『あのとき食べたラフテーの』
81 82 83 84 85 
第18週『しあわせのアンダンスー』
86 87 88 89 90 
第19週『愛と旅立ちのモーウイ』
91 92 93 94 95 
第20週『青いパパイアを探しに』
96 97 98 99 100 
第21週『君と僕のイナムドゥチ』
101 102 103 104 105
第22週『豚とニガナは海を越えて』
106 107 108 109 110 
第23週『にんじんしりしりーは突然に』
111 112 113 114 115 
第24週『ゆし豆腐のセレナーデ』
116 117 118 119 120 
第25週/最終週『やんばる!ちむどんどん!』
121 122 123

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連続テレビ小説『ちむどんどん』第124回

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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