連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第123回・2022/9/28) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第123回〔全125回〕/第25週/最終週『やんばる!ちむどんどん!』の感想。
※ 本作は、2022年8月31日、NHK東京放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
暢子(黒島結菜)がやんばるで食堂を始める決意をしてから季節が過ぎ。村の人たちの助けも借りて、改装も無事に完了。地元の野菜を取り入れる工夫も重ねて、とうとう新しい店『やんばるちむどんどん』の開店日が決まる。そしてその日には、懐かしい人たちがやってくることも判明。わくわくして準備を進める暢子だったが、開店前日に思わぬ事件が起こる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18,22,最終週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17,19,24週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16,20,23週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11,21週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17,19週
内田貴史(過去作/「なつぞら」助監督) 第22週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。
ラスト3回でも、安定の "ちむどんどん品質" が提供された
せめて、徹夜での麺づくり中に歌子(上白石萌歌)が病弱で倒れたら、“連ドラ” として筋が通るのですが。
ラスト3回でも、安定の “ちむどんどん品質” が提供されました。
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
今さら「うちの原点でもある そば」と言われても困る
もう、どこからツッコんだら良いのか、はたまた「こうしたらよかったのに…」と提案すべきか完全にわからない。
その元凶は、次の暢子(黒島結菜)の一言に尽きる。
暢子「うちの原点でもある そば」
だ、そうだ。
その割に、なぜか今回の「沖縄そば」づくりの過程に “製麺所” を盛り込んできた。
これ、9月14日放送の第113回で、すでに私が言及したから、今さらもう一度書くのは “麺” だけに面倒なのだが(笑)
その時、次のように書いた。
せっかく、父・賢三(大森南朋)に教わった手打ち麺のエピソードがあるのだから、麺については暢子が矢作(井之脇海)に徹底的に教え込むシーンがあっても良かったと思う。
そう、東京では “自家製麺” のような描写になっていたのだ。
あの「大都会」の東京では “自家製麺” なのに…
この「人口の少ない村」のやんばるでは “製麺所” へ発注?
それも「沖縄そば専門店」ではなく、「沖縄料理店」なのに??
暢子が製麺しないのなら、暢子は何をやるの?
まあ、百歩譲って「カラキ麺」を作るのが大変だとしても、結果的に100食分なら一晩で素人集団でも作れちゃうわけで。
これ、「料理を描くドラマ」、「料理人を描くドラマ」なら、主人公が試行錯誤して「カラキ麺」にたどり着き、「麺だけは、うちが作る!」と言い出して聞かないが、結果オーライ… が、普通の展開では?
いや、逆に暢子が製麺しないのなら、 “メインにしたい定食” である「沖縄そば」に関して暢子は何をやるの? ってこと。
豚肉を煮込んで、出汁を作るだけ???
これ、「うちの原点でもある そば」と明言させたのなら、父親譲りの “製麺” で勝負しないと、これまで描いて来たことが、ほぼ無意味になるのだが。
まあ、これこそが “ちむどんどん品質” だが(苦笑)
暢子は観光地の那覇で観光客相手に店を開けば良かった
「100食」という見込み数字もよくわからない。
だから、先日言及したように、暢子は観光地の那覇で観光客相手に店を開けば良かったのだ。
そして、ベーシックな沖縄そばとは違う、奇をてらったオリジナル麺「カラキ麺」をメイン定食にするだけで良かったと思う。
演出家は、一体何のために暢子にゴーヤーを切らせたの?
さて、一つ粗探し、重隅突きをしておく。
それは、アバンタイトル。
なぜ、暢子が素人丸出しの包丁さばきで “ゴーヤー” を切った直後に、バスを追いかけて、その直後に沖縄そばの試食会にしたのか???
脚本家も演出家も “時間経過” をしたつもりなのだ。
しかし、ここで “時間経過” が必要だろうか?
むしろ、房子(原田美枝子)との別れがつらいから “涙をこらえて” 試食会用の沖縄そばを作ることに専念しているところに、母・優子(仲間由紀恵)が「お別れを言わないの?」と言ってきて、ふと我に気づいた暢子がバスを追いかけて行き、気分を切り替えて沖縄そば作りに戻り、ご近所さんたちが集まってくる… で、良くないか?
こんな描写に変えるだけで、暢子の房子への気持ちも描けるし、今の暢子にとって一番大切なものも同時に描けると思う。
その意味でも、お得意の「騒動至上主義」のためとはいえ、「自家製麺」でなく「製麺所に依頼」したのは失敗だと思う。
あとがき(その1)
演出の気遣いの無さが気になりました。
暢子は、フォンターナと「ちむどんどん東京」を合わせて、10年以上はプロの料理人をやっていた設定です。
だから、映像的には、特に包丁さばきについては、それなりに上手くないとフィクションとはいえ醒めちゃいます。
でも、黒島結菜さんを責めるつもりはありません。
彼女も事前に訓練したでしょうし、撮影現場でも料理監修が手ほどきはしたはずです。
でも、演技以前の問題として、包丁さばきとか箸使いとか、できない人はできないです。
それを、うまくごまかすのも演出の仕事です。
今回だって、まな板をじっと見てゴーヤーを切らせたからダメなんです。
さっき書いたように、「房子を思って涙を拭きながら」とか「遠くを見て手を休めてしまう」とか、そういう芝居をさせて “引きの画” は黒島さんで、“手のアップ” をプロに差し替えれば良いのです。
それをやらないで「ゴーヤー → バス → 試食会」だけを描けば良いと短絡的な発想で演出するから “繋がらない” のです。
今さらですけど…
あとがき(その2)
ついでに…
こんな展開になるなら、もっと「あまゆ」でも「フォンターナ」でも「ちむどんどん東京」でも、「うちの原点でもある そば」を描いて欲しかったです。
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 土
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 土
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 土
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 土
第15週『ウークイの夜』
71 72 73 74 75 土
第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
76 77 78 79 80 土
第17週『あのとき食べたラフテーの』
81 82 83 84 85 土
第18週『しあわせのアンダンスー』
86 87 88 89 90 土
第19週『愛と旅立ちのモーウイ』
91 92 93 94 95 土
第20週『青いパパイアを探しに』
96 97 98 99 100 土
第21週『君と僕のイナムドゥチ』
101 102 103 104 105
第22週『豚とニガナは海を越えて』
106 107 108 109 110 土
第23週『にんじんしりしりーは突然に』
111 112 113 114 115 土
第24週『ゆし豆腐のセレナーデ』
116 117 118 119 120 土
第25週/最終週『やんばる!ちむどんどん!』
121 122
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