50代おじさんの大腸内視鏡検査レポ「意外と痛くない!」

今年9月12日(月)に私が経験した大腸内視鏡検査のレポート
こんにちは、管理人の みっきーです。
読者の皆様、健康ですか?
「100%健康です!」なんて人はいないと思いますが、
今回は、2022年9月12日(月)に私が経験した「大腸内視鏡検査」のレポートをしようと思います。
トイレレットペーパーに血が付いている!?
こんな? 偉そうな物言いの私ですが、病気については結構な臆病者で、ちょっとした違和感でも気になるタイプです。
なので、当然毎年健康診断やがん検診は受けており、「要精密検査」なんて診断が出ると大騒ぎをした通りです。
そして、今年(2022年)5月末に「トイレットペーパーに血が付いている」ことに気づきまして。
まあ、それも目を近づけないとわからないくらいの「1滴」までいかない「1点」ですし、「血便が出た」「便に血が付いている」という状況ではありませんでした。
私としては “発見” の翌日に病院へ行くつもりで看護師の妻に相談したら…
「数か月くらい様子を見てからで良いよ。毎年 “便潜血検査” をやって “異常なし” 異常だから慌てることはない。それに今やたらと病院に行くのはコロナ感染のリスクが高いからやめた方が良い」
と、いつも通りの「騒ぎなさんな…」的な助言(トホホ)
コロナ感染第7波で、最初の検査が1か月後に延期
で、しばらく何の症状もなかったのですが、3週間後の6月中旬にまたトイレットペーパーに “1滴” 血が付いており、妻の制止を振り切って独断で肛門科もある「かかりつけ医」を受診。
早速「触診」てくれて、「たまたま力んだ時にポリープが傷ついて出血したのかも?」と痔疾治療剤「ヘモポリゾン軟膏 28g」を処方してくれまて「1か月様子見を見ましょう」ってことで、7月上旬に定期診察。
その時は既に「出血症状」はありませんでしたが、院長先生が次のようにおっしゃったので「はい、はい」と二つ返事で了承。
「50歳以上の男性で大腸ポリープの疑いのある人は、大腸内視鏡検査を受診するのをおすすめしてるけど、受けてみる?」

でも、あいにく検査予定日(8月3日)の直前に院長先生から「今、院内がコロナ患者さんでいっぱいだから、検査で感染したら元も子もないから、延ばしませんか? もちろん、急ぐなら大学病院を紹介するけど?」と連絡が。
で、その場にいた “その大学病院” に勤める妻に相談したら、「うちの病院の方が “無症状” と “隠れ陽性” で満杯だよ。延ばせ、延ばせ!」と即決。
ということで、長くなりましたが、「9月12日」に大腸内視鏡検査を受けることになったわけです。
大腸内視鏡検査とは?
さて、大腸内視鏡検査とは、簡単に言うと「肛門から内視鏡を入れて大腸の中を直接診てもらう検査」のことです。
この検査が「胃カメラ」などと一番違うのは「検査を受ける前に、腸の中をきれいにすること」です。
そのために次の前処理をちゃんとしなければいけない上に、多くの病院では前処理を “自宅で” かつ “自分で” やる必要があるのが、ちょっとハードルが高いです。
その前処理の “2大ハードル” が、これ。
●検査前日の食事は「消化にいいもの」しか食べてはいけない。
●腸管洗浄液(下剤)の水溶液(原液を水で希釈したもの)を “2リットルを 2時間で” 飲み干す。
検査前日の食事
当記事を読んでくださっている読者様の多くが、ネットで「大腸 内視鏡検査 下剤 量 時間」あたりでキーワード検索してヒットしてたどり着いた方だと思うので、その部分を中心にレポートしたいと思います。
前述したように、検査当日は「腸の中をきれいにしておく」必要があるため、検査前日はできるだけ「消化のいいもの」を食べて、検査当日に下剤を飲んだ時に異物が残らないようにする必要があります。
そこで検査前日の食事ですが、私が検査を受けた病院では、下記の指定だけでした。
パン、うどん、おかゆ(具、おかずなし)+水
※ヨーグルトなどの乳製品は×
自身も数年前に大腸内視鏡検査の経験者で、日ごろ患者さんに検査の説明指導もしている大学病院に勤務する看護師の妻に聞くと…
「院外薬局や通販で売っている “キューピー ジャネフ クリアスルー3食セット(大腸内視鏡専用検査食)” 」を勧めている」
調べてみると、多くの病院で上記のような市販の「大腸内視鏡専用検査食」を購入するように指示、提案されるようです。
私は「かかりつけ薬局」で売っていなかったので、Amazonサイトで購入しました 。
ちなみに他に注意すべきは…
●食パンやロールパンはOKですが、バターやジャムはダメ
●食物繊維や種を含むものは食べない ※少量でもダメ
・豆類(納豆、ナッツなど)
・野菜、海藻、キノコ類、ゴマなどの種子
●脂肪肪分が多いものは食べない
・脂質が多いバラ肉や皮
・ソーセージなんどの加工肉
●食べ過ぎない
・普段より食べ過ぎると消化に時間がかかるので、いつも通り “腹八分目” で
腸管洗浄液(下剤)の飲み方
私が処方された腸管洗浄液(下剤)は「ムーベン配合内服液(500ml)」で、付属カップによると「45mlの下剤(原液を水でうすめて180mlにして飲む」と書いてあります。
簡単に言うと「1本500mlの下剤(原液)を、2Lの “4倍に希釈” して “2時間” かけて飲む…」です。

私は “几帳面とめんどくさがり屋の二重人格” なので、2リットルのペットボトルに下剤(原液)を入れて水道水で満たして準備しました。
ちなみに、医師や看護師(妻)の話では、希釈液の温度は腸内の洗浄力に影響はないため、うすめるのは「冷水」や「白湯」でも良いとのこと。
季節やお好みで “飲みやすい温度” にしたら良いと思います。
オンラインタイマーアプリを利用して下剤の飲む時間を管理
私の場合は、検査開始が「15時から」で、検査当日の下剤との戦いは「朝6時30分」から始まりました。
病院によっては、「飲んだ時間」と「飲み忘れ防止」のチェックシートをくれるそうですが、私の病院はなかったので、2Lのペットボトルから付属のカップ(180ml)に注いで、10分間隔で12回で飲み終わる計算でスタート。
私は、時間管理のために、一定時間ごとに連続でアラーム音を鳴らしてくれる無料で使えるオンラインアプリの「繰り返しタイマー(リピートタイマー)」を使いました。
使い方は簡単で、画面中央の「人気の繰り返しタイマー」から「10分」をタップして、あとは「▶」をタップしてスタートするだけ。
音を変えたりしたければ「歯車マーク(設定)」から変更できます。
スマホ、パソコン、どちらでも使用できます。
「およそ2時間」ですから、飲むのに時間がかかってしまったら「■」ボタンをタップして、ちょっと一時停止させれば問題ありません。
腸管洗浄液(下剤)による便の様子と色の変化
味は甘さはなく少ししょっぱくて、匂いはスポーツドリンク風。
おいしい飲み物ではないですが、経口補水液を薄めた感じで、経口補水液よりは飲みやすい。
「腸内を洗浄するのだから体を動かした方が良い」などと言われますが、最初の数10分間の「やわらかい便」の時は良いですが、45分くらい過ぎて「固形物を含む泥状の便」になるとしょっちゅう “お腹がグルグルと鳴って” トイレが近くなるので、運動どころではありません。

妻のアドバイスでは…
「いつでもトイレに行けるようにスタンバイしつつ、飲むことに集中すると飲みづらいから、スマホやパソコンで好きなことをやりがから過ごすのが良い」
まあ、実際に飲んで出してみると「水のような泥のような便」が出始めた “飲み始めから約1時間” あたりから、下剤が効いているのが自分でもわかるので…
「出てるから飲める」という意識に変わり、あとはルーティン作業をやっているうちに「固形物を含まない水状の便」から、ラスト3回のころには「薄黄色の透明な液」になって終了。
また、朝から「2リットルの水分」を摂取するので、季節としては “冬より夏” の方が飲みやすいかもしれません(勝手な想像ですが)
検査当日「検査直前」 ※鎮痙剤の静脈注射のみ
病院によっては検査前に「全身麻酔」や「鎮痛剤の投与」を行うことがあります。
でも、私のかかりつけ医では「全身麻酔」や「鎮痛剤の投与」は行わず、「ブスコパン注」という消化管の動きを抑える薬「鎮痙剤(ちんけいざい)」を静脈注射するだけとの事前説明がありました。
その理由…
「全身麻酔や鎮痛剤の投与を行うと、検査後も意識がもうろうした状態が続き、覚醒して意識がはっきりするまで院内で数時間かかるし、以下のことができないから」
●検査が終わったらすぐに帰れる
●自分で自動車・バイク・自転車に乗って帰れる
●自分の腸の中をリアルタイムで見られる
●内視鏡の挿入時中の痛みによって合併症を察知できる
●麻酔の過料投与による死亡事故や後遺症を避けられる
なるほど… ですよね。
レントゲン・内視鏡室のこと
ということで、私が検査をしていただいた病院は小さな町のクリニックなので、レントゲン・内視鏡室併用で、まずは前室(内視鏡室とドア一枚でつながっている)に通されて、検査着に着替えます。
検査着といっても、お尻の部分に直径20センチの穴が開いた膝丈50センチくらいの不織布ハーフ丈パンツです。
パンツを履き替えたら、ドアを開けて内視鏡室に移動。※廊下を通らないので、穴あきパンツでも平気です。
そのまま診察台に乗って、左側を下にして横向きで寝て、そのまま左腕に前述の「鎮痙剤」を注射して、しばらく待っていると院長先生が登場。
「一体、どんな感じなんだろう?」と少し怖かったですが、内視鏡を挿入する時も、入れている間も、時々お腹に圧迫感やチクッとする痛みはありましたが、歯医者さんで歯石をガ~って取ってもらう方が気になるくらいの痛みでした(個人差はあると思います)
先生がリアルタイムで内視鏡が映している映像の解説をしながら「膝を立てて」とか「横向いて」とか指示が出るので、私も指示に従って動きながら、テンポ良く検査は進みます。
途中、先生が「ああ、このポリープが出血の原因みたいだね。がんではないけど、取っておくよ」とおっしゃったと思ったら、モニター画面に内視鏡の先端部にある鉗子口から処置具が出てきて、パカッと開いて切除したのが見えました。
あとで伺ったら、「ホットバイオプシー」と呼ばれる高周波が流れる生検鉗子で小さなポリープなどをつまんで焼き切る方法だそう。
正味20分間ほどの検査が終わって、すぐに診察室に呼ばれて、検査結果の説明を受けます。
幸いなことに “がん” はなく、“非腫瘍性の大腸ポリープ” があったので出血原因だろうし、万が一のためにがん化する可能性もあるから切除したから問題なしとことでした。

※少しグロいのでモザイク処理してあります。
結論 想像よりも余裕のヨッちゃんでした!(古っ)
私の場合は、偶然にも今の住居に引っ越してから 16年間、月1回通っている “かかりつけ医” が「内科」「外科」のほかに「胃腸科」「肛門科」が診療科目だったので、“いつもの院長先生” が診てくださったので安心感があった のも、余裕のヨッちゃんの要因だったかもしれません。
ただ、どうしても「負の経験」の方が強く印象に残るので、ネット上の情報や直接に耳にする体験談では「痛かった」「つらかった」「下剤が最悪」などの情報が目や耳に入りやすいかもしれません。
また、看護師の妻が言うには「痛いも痛くないも、結局は機器の扱いだけでなく、患者さん自身の痛みの閾値(感じやすさ)を含めた全身管理を上手くやれるかどうかの、医師の腕次第だよ」だそう(笑)
ドラッグストアで痔の薬を買う前に肛門科の診察をおすすめ
というわけで、検査を受けることで安心を得られますから、あとあと後悔しないようにいろいろ調べて、信頼できそうな医師のもとで大腸内視鏡検査を受けていただきたいです。
そして、あなたやパートナーが “50歳以上の男性” なら「トイレットペーパーに血が付いている」「便に血が付いている」「血便が出た」のを発見したら、「痔だろうな」とドラッグストアで “痔の薬” を買いに行かず、面倒でもまずは近所の「肛門科」を受診して “触診” だけでも受けて欲しいです。
あとがき
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」のことわざがありますが、「お尻を見せるのは一時の恥、見せぬは一生の後悔」となる可能性もありますから、せっかく昭和、平成、令和と3つも時代を乗り越えている中年世代、自分の命は自分で守りましょう。
※この投稿は、看護師である妻の査読を受けています。
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