連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第119回・2022/9/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第119回〔全125回〕/第24週『ゆし豆腐のセレナーデ』の感想。
※ 本作は、2022年8月31日、NHK東京放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
暢子(黒島結菜)たちが里帰りしている比嘉家で、宴会が開かれた。健彦(三田一颯)のリクエストで歌子(上白石萌歌)が歌おうとすると、そこへ智(前田公輝)が現れる。歌子と智のお互いへの思いがどうなるのか、優子(仲間由紀恵)や暢子たち、みんなが見つめる中、ふたりは…。そして、暢子たちが東京へ戻る前日。暢子がやんばるへの思いを和彦(宮沢氷魚)に伝えると、和彦から思わぬ提案が…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18,22週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17,19,24週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16,20,23週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11,21週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17,19週
内田貴史(過去作/「なつぞら」助監督) 第22週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。
今週のプロポーズのくだりは "後付け" で加えたと思う…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
おおよその予想は次の通りです。
今作の “中年男性トリオ” は、当初、結末から逆算して全体の構成を考えた。
しかし、一部の報道によると、最初の本読み(リハーサル)で、“中年男性トリオ” の一人であるメイン監督・木村隆文氏が上白石萌歌さんの歌声を聞いて、歌子の場面を増やしたとされています。
だから、今週のプロポーズのくだりは “後付け” で加えたものだと思います。
最も気になったのは、前回の “宴会” は何だったのか?
さて、今回の展開を見て、最も気になったのは、前回の “宴会” は何だったのか?
超好意的に解釈しても、「優子が作った野菜をみんなで食べる会」か…
いや、それならそれで、もっと有効に活用すべきだったし、もっと “ドラマ” や “連ドラ” として重要な “意味づけ” をしなければ、描く必然性がないと思う。
まあ、今作には “話の繋がり” や “エピソードの相互関係” がほぼ無いから、まともに言及しても意味はないが。
"優子の野菜"が暢子に"決意"をさせる展開にすべきだった…
今回のラストの “暢子の決断” を “ドラマ” や “連ドラ” として “意味あるもの” にするには…
唯一の方法として、母・優子(仲間由紀恵)が手塩にかけて作った “優子の野菜” が暢子(黒島結菜)に “決意” をさせる… という流れにすべきだったと思う。
そう、「優子の野菜=やんばるの味=やんばるの良さ」ってこと。
この式でしか、暢子が沖縄に戻ってくる理由を、ドラマ” や “連ドラ” として “意味あるもの” にはできない。
下記のような"ち密な逆算による構成"が必要だったと思う…
しかし、この “結末” にするには、ご存じの通りち密な逆算による構成が必要だ。
まず、やっておきべきだったのは、最初から優子の主たる仕事を “農作業” にしておくこと。
今となっては、「遺骨収集」とか「共同売店でパート」とか、やってる場合ではなかったのだ。
賢三(大森南朋)の生前も死後も、優子はコツコツと野菜を作って、子どもたちを養い、子どもたちも “母の味”、“ふるさとの味” として優子の野菜をリスペクトする設定にすべきだった。
そうすれば、良子(川口春奈)の “うまんちゅ給食” だって、自然な流れになったはず。
「優子の野菜を味わう会」にしたら良かったのでは?
上記の “仕込み” をちゃんとした上で、前回の宴会をやるなら、更に前回と今回で描くべき内容は自然と決まってくる。
そう、優子の野菜、地元の農家が作った野菜を、「みんなで改めて味わう会」に見せること。
そうなれば、前回の感想に書いたように、暢子は “優子やご近所さんが作った野菜” でお得意のイタリア料理を作って「やんばるの野菜で作るイタリアンは最高やさ~!」にするべきだったし…
恐らく"この宴会"が今作が巻き返せた最後のチャンスだった
更に理想を言えば、比嘉家の台所で、賢三の遺影の前で、良子の娘や暢子の息子に料理を手伝わせて、そこで幼少期の暢子が父と一緒に料理を作った回想シーンと重ねれば良かったと思う。
そして、もっと欲を言えば、子どもたちも「大人になったら、シェフになりたい!」くらいの大団円にしても良かったくらいだ。
もちろん、「ちむどんどん」で手伝いをしていた歌子(上白石萌歌)が智(前田公輝)が持って来た「ゆし豆腐」で料理しながらイチャイチャしたって良いくらいだ。
こう言う展開こそが、連ドラの積み上げがあってこその “総括的な結末” であり、“回収” でもあり、未来への “伏線” になると思う。
こうやって考えると、恐らく “この度の宴会” が今作が巻き返せた最後のチャンスだったのに、それをも逃した… と思う。
ナレーションでうまくごまかせた可能性はある…
これ、流石に全部をやり直せなんて、無謀なことは言わない。
せめて、ナレーションで「優子の野菜、地元の農家が作った野菜をみんなで改めて味わう会」を強調してごまかせることはできたと思う。
それこそ、 優子の野菜が歌子と智の仲を取り持ったくらいでも良いくらい。
こういう展開こそが、「沖縄」「料理」「家族」「四きょうだい」をテーマにした “ドラマ” だと思う。
あとがき
この展開では、暢子が東京で沖縄料理の店を開いた意味がほぼ無いですね。
ここへきて「ちむどんどん」「まくとぅそーけー なんくるないさー」が劇中を飛び交っていますが、この単語が出てくる度に「今さら、沖縄推し?」とちょっと不愉快です。
最初から、「沖縄の野菜や果物に魅せられたヒロインの話」で良かったと思います。
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 土
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 土
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 土
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 土
第15週『ウークイの夜』
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第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
76 77 78 79 80 土
第17週『あのとき食べたラフテーの』
81 82 83 84 85 土
第18週『しあわせのアンダンスー』
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第19週『愛と旅立ちのモーウイ』
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第20週『青いパパイアを探しに』
96 97 98 99 100 土
第21週『君と僕のイナムドゥチ』
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第22週『豚とニガナは海を越えて』
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第23週『にんじんしりしりーは突然に』
111 112 113 114 115 土
第24週『ゆし豆腐のセレナーデ』
116 117 118
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