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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第116回・2022/9/19) 感想

不連続テレビ小説「ちむわじわじー」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第116回〔全125回〕第24週『ゆし豆腐のセレナーデ』の感想。

 
 

 本作は、2022年8月31日、NHK東京放送局で撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。


暢子(黒島結菜)は無事に男の子を出産した。和彦(宮沢氷魚)とふたりで、健やかに育つようにと「健彦(たけひこ)」と名付けた。時は流れて…1984年4月。暢子の店、『沖縄料理ちむどんどん』は多くの客でにぎわい、健彦は名前の通りすくすく元気に成長していた。一方、和彦(宮沢氷魚)は仕事で少し不満があるようで…。そんな中、連休を使って暢子たちは沖縄やんばるに里帰りすることに。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18,22
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17,19,24
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16,20,23
   大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9
   田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11,21
   寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17,19
   内田貴史(過去作/「なつぞら」助監督) 第22
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略



この投稿の趣旨について
この投稿は、私が今作を “今一つ” だと感じる原因を追究することで、今作だけでなく広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。

作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。


ドラマの内容が雑だから、近況報告だけでも丁寧に書きます

この度の台風14号で被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。

そして、読者の皆様、三連休はいかがお過ごしでしょうか?

私は、土曜日は妻の実家へ介護、日曜日は台風接近の中ホテルで仕事(珍)があり、報道されていたように地下鉄・東西線が大雨で水没したため、やっとのことで帰宅。

そして、今朝の千葉県北西部は快晴でいつもより長め(約1時間)の朝散歩。

次に、昨夜放送の日本テレビ系・日曜ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』の感想を書いて。

更に、今作の先週分を Blu-rayディスクに記録して、気合を入れるために第1週『シークワーサーの少女』を見て “ほのぼの” した次第です…

ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!

ちょっと “まくら” が長くなってごめんなさい(謝)

いや、私の感想の冒頭に書いている恒例? の “日々の報告” くらいは、過程や経過を丁寧に書かないと今日はツッコめない… なと。

カーナビが壊れて迷走中のタイムマシン「ちむどんどん号」

とにかく、アバンタイトルだけで、サクッと1年経過して「1981年(昭和56年)冬」に時間経過しただけでも、先週分からの繋がりを脳内保管するのに必死なのに…

主題歌明けにはまるで映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)に例えれば、「ゴー・トゥ・ザ・フューチャー(未来へゴー!)」だ。

ちなみに、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は “未来がふりだし” という意味。

というわけで、『バック・トゥ・ザ・オキナワ』は “沖縄がふりだし” という感じの最終週直前の一週間のようだ。

どうか、カーナビが壊れて迷走中のタイムマシン「ちむどんどん号」から振り落とされないように頑張って見ていこう!

冒頭のナレーションから"大きなミス"を…

冒頭から、開いた口が塞がらない。
ポカ~~~ンである。

N「暢子は お店と子育てで 忙しいながらも
  充実した日々を送っていました」


最終週の直前だから、演出はメイン監督だと予想していたが、なんと第19週『愛と旅立ちのモーウイ』で、劇中の 1980年前後の賃貸物件ではほぼ無かったディンプルキーを平然と放送した松園武大氏の担当だから、期待しても無駄なのはわかりきったことだが。

それでも、流石に上記のナレーションは脚本家を含めた “大きなミス” の一つだったと思う。

冒頭から「お店と子育てで」「充実した毎日」と言われても困る

15分間を見れば、これ見よがしに “残り物エピソード” 的な歌子(上白石萌歌)と智(前田公輝)の恋バナを描いて両者をくっつけたいために、とんとん拍子に4年も時間経過させたのだろう。

“ドラマ” だし “連ドラ” だし “次週がラスト” だから、とにかくきれい事だとかご都合主義と言われようとも、「こうなりました」と開き直るしかなかったのは理解する。

ただ、アバンから「お店と子育てで」「充実した毎日」を、分娩室シーンに直結した雪景色で押し付けられても、それこそ受け入れるのに1年はかかる所業(好ましくない振る舞い)だと思う。

そもそも、主人公は房子(原田美枝子)に次のように啖呵を切ったのだ。

暢子「お店をオープンして半年ぐらいでお母さんになりますが、仕事も育児も両立して頑張ります」


更に、母・優子(仲間由紀恵)に電話で…

暢子「実はフォンターナのオーナーが、妊娠したなら独立開店は許さないって。お医者さんは今のところ十分に気を付ければ問題ないって言ってくれているから、うちはお店を諦めたくない。両方やりたい。頑張りたいと思ってる」


更にそもそもの話をすれば、暢子に無茶をするなと言った房子だって “略奪愛” のくだりでは、次のように言って暢子の背中を押した人なのだ。

房子「両方つかみなさい。仕事も結婚も」


まあ、房子も房子で、けしかけるだけけしかけて、いざとなったら「待ちなさい」なのも、無責任であり教育がなってないと思うが。

とはいえ、とにかく暢子は “お店と子育て” を “両方” を “両立” すると息巻いて、勝手に行動したのだ。

"認識する世界の狭さ" を自覚していないから、わじわじー

ここから、ちょっと小難しいことを書くが、ぜひともついてきてほしい。
また、そもそもの話で恐縮だが…

今作、今作のヒロインが、世間で評判がよろしくなくて、不人気であることは読者の皆様も疑わないところだと思う。

その原因だが、私は、暢子の “頑張っている” つもりの言動(脚本、演出、演技)が、全部裏目に出て “意地を張っている” や “我を貫きたい” ようにしか見えないことだと思っている。

思い返せばわかると思うが、暢子は(家族の意見は聞くが)基本的に周囲の声に耳を傾けないし、それ以前にわからないことを先達者たちに聞こうともしない。

更に前述の房子の件でもそうだが、せっかくの先達者からのアドバイスに対しては「ありがとうございます。わかりました」とは答えずに、「わかっています」「知ってます」と答えている印象が強いのだ。

これは、心理学的には努力家や能力のある人が自分のやり方を正当化する時に、ついつい使ってしまう言葉だ。

で、この「わかっています」「知ってます」の危ういのは、“自分が認識している世界の狭さ” を自覚していないことがあること。

要するに「無知の知」をわきまえていないってこと。

こちらは相手のことを思って進言したのに「わかっています」「知ってます」と即答されたら、誰でもいい思いはしないはず。
だから、多くの人が「ちむわじわじー(心がイライラする)」のだと思う。

これを、ほぼ毎日繰り返しているのが、今作に登場する父・賢三(大森南朋)を筆頭にした比嘉家の家族であり、群を抜いた自己チューキャラが主人公・暢子なのだ。

「充実した日々を送っていました」だけではポカ~ンなのだ

だから、だから、だから…

最終週のためにどうしても “時間経過” をするなら、暢子が “暢子の応援団” に頼りまくって…

“店の経営” なら房子や「あまゆ」の順次(志ぃさー)

“味” のことなら三郎(片岡鶴太郎)の妻・多江(長野里美)や義母・重子(鈴木保奈美)、何なら久しぶりに演劇評論家でグルメの淀川晴夫(本田博太郎)だって…

“子育て” なら優子と重子と多江だけでなく、お産婆さんの新垣カメ(きゃんひとみ)、それこそ、早苗(高田夏帆)が妊娠出産している設定にして “電話でママ友” だって…

…でも良いではないか?

視聴者の誰にとっても、暢子が出産直後からず~っと “両方” を “両立” しようとしてきたことを描くべきだった)と思う。

そんな描写がなくて、「充実した日々を送っていました」と結末だけを見せられても、ポカ~ンなのである。

脚本家(57)とメイン監督(58)と制作統括(49)の中年男性3名

言っちゃ悪いし、人格否定になるかぎりぎりのところだと思うが…

繰り返して書いている通り、今作は結末ありきで、脚本家(57)とメイン監督(58)と制作統括(49)が展開や台詞を考えて作っている。

私もほぼ同い年だから敢えて言うが。

今作のメインスタッフである “中年男性3名” の「女性の仕事と育児の両立」の認識が低すぎるから、こんな描写になるのではないだろうか?

更に、“中年男性3名” の「飲食店経営者、料理人、食に携わるすべての人たちへのリスペクト」や「沖縄、沖縄県人、沖縄戦、戦没者への思い」が不足しすぎているから、こんな描写を平気で放送できるのではないだろうか?

やはり、やるならやるで、多種多様な人材を集めて喧々諤々話し合うべきだったと思う。

次のやり取りで、暢子が"両立"しているようには思えない

話を本編の感想に戻そう。
以上のことを踏まえると、次の描写が以下に雑で適当であるかはおわかりだと思う。

暢子「多江さん いつも ありがとうございます」
重子「今日は 私が子守当番の日でしょ」
暢子(M)「重子さんと多江さんのおかげで 健やかに育っています」


これ良く聞けばわかるが、どう好意的に解釈しようとも “両方を両立” しているようには思えない

これ、このやり取りの前に、暢子が一人で(夫と一緒でも良いが)“両方を両立” しようと頑張っている姿がしっかりと描かれた上で…

更に重子と多江が意地を張って孤軍奮闘している姿を見るに見かねて暢子の店に何度か押しかけて、暢子の長男・健彦(三田一颯)の世話を手伝う様子が描かれた上で…

「今日は 私が子守当番の日でしょ」だし、「重子さんと多江さんのおかげで」だと思うが。

やはり、今作に根深く存在する「女性の仕事と育児の両立」と「飲食店経営者、料理人、食に携わるすべての人たちへのリスペクト」がほぼ無いことが、主人公が “両方を両立” 以前の問題として、“料理人” としては “仕事” を、“母親” としては “育児” を、まともにやっているように見えなくさせていると思う。

あとがき

結局、沖縄のことを何一つまともに描かずに、最初から「沖縄=シークアーサーの実がなる、のんきな人たちが暮らす南国の島」の設定だけで “ドラマ” を作る気しかないから…

平気で『バック・トゥ・ザ・オキナワ=沖縄がふりだし』みたいな、過去の115回分が無くても書けちゃうエピソードを、ラスト2週に持って来れるのですよ。

何のための、鶴見、銀座、杉並だったのか???
呆れる限りです…


☆⌒★ちむどんどん さしみてぃくぃみそ~れ~★⌒☆
「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


しばらくの間、今作のコメント欄は閉鎖します
いつも読んでいただいた上に、コメントを投稿してくださり、ありがとうございます。
この度、今作への熱意のあるコメントへの返信は難しいことが多いため、通常のコメント欄では納得できるお返事ができないので閉鎖させていただきます。

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【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22 23 24 25 
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 
第15週『ウークイの夜』
71 72 73 74 75 
第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
76 77 78 79 80 
第17週『あのとき食べたラフテーの』
81 82 83 84 85 
第18週『しあわせのアンダンスー』
86 87 88 89 90 
第19週『愛と旅立ちのモーウイ』
91 92 93 94 95 
第20週『青いパパイアを探しに』
96 97 98 99 100 
第21週『君と僕のイナムドゥチ』
101 102 103 104 105
第22週『豚とニガナは海を越えて』
106 107 108 109 110 
第23週『にんじんしりしりーは突然に』
111 112 113 114 115 
第24週『ゆし豆腐のセレナーデ』

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「ゆし豆腐のセレナーデ」内容無事に、男の子を産んだ暢子(黒島結菜)和彦(宮沢氷魚)と。。健彦と名付けた。そして。。。4年後。多くの人で賑わう“ちむどんどん”暢子、和彦は、休みを利用して、健彦を連れ。。。沖縄へ。。。敬称略作、羽原大介さん脚本協力、新井静流さん演出、松園武大さんえ!?えっと。。。次週がラストだよね?う~~ん。。。。。。。メイン演出じゃないんだ。。。。そこはともかく。本格的に、酷...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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