夜ドラ「あなたのブツが、ここに」〔全24回〕 (第10回・2022/9/6) 感想

NHK総合・夜ドラ『あなたのブツが、ここに シングルマザーのキャバ嬢、宅配ドライバーになる』
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第10回〔全24回〕の感想。
亜子(仁村紗和)は、里奈(高橋真彩)を病院に連れていき、診察後に家まで送り届けた。いつもきれいに着飾っていた里奈だったが、家の中に入るとゴミが散乱していて母親は長らく帰ってきていないとのことだった。亜子は里奈の状況が自分と咲妃(毎田暖乃)の状況と重なりより心配になっていた。ある日、里奈の母親がマルカ運輸の事務所に怒鳴(どな)り込んできた。感情移入してしまった亜子は、里奈の母親に強く言い返してしまう
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作:なし
脚本:櫻井剛(過去作/表参道高校合唱部!、4分間のマリーゴールド)
演出:盆子原誠(過去作/カーネーション、とと姉ちゃん、おちょやん) 第1週
梛川義郎(過去作/純と愛、べっぴんさん、おちょやん) 第2週
佐原裕貴(過去作/おちょやん) 第3週
音楽:森優太(過去作/ホリミヤ)
制作統括:櫻井壮一(過去作/西郷どん、おちょやん、阿佐ヶ谷姉妹の~)
※敬称略
注目すべき演出では、2か所あった "遠景の使い方"
今回は、ちょっとだけ演出に触れてみようと思う。
今回の演出で注目すべきは、2か所あった “遠景の使い方” だ。
1つ目は、メインタイトル直後の「朝~午後~夕方~夜」のカット繋ぎの町の遠景の4カット。
ここは、あくまでも「これから、映像の中の一戸一戸の出来事を描きますよ」的な紹介風のアプローチのため、パタパタ紙芝居風の効果を利用して、深い意味を持たせないような工夫が施されている。
もう1つは、6分半頃の里奈の母親がマルカ運輸の事務所に怒鳴(どな)り込んで来る直前の「暗転~フェードインして~昼間の町の遠景」の部分。
こちらは、1つ目と違って、遠景の町中に “影” がない。1つ目は一戸一戸に明るい所も暗い所もある… という演出で “長い影” を街並みに落としている遠景を採用しているが、こちらの日差しはベタっとした曇天。
そして、その後のまさしく “暗雲立ち込める雰囲気” へアプローチしている。 画角(サイズ)、日差しの使い方、編集など、かなりち密に行われているのが印象的だ。
登場人物たちの心情描写が丁寧で、しっかり伝わってくる…
内容については、わざわざ書く必要はないだろう。
いわゆる夜の街関連から宅配業に転職したシングルマザーが主人公のドラマでなくては描けない内容だ。
主人公や娘の気持ちだけでなく、里奈や里奈の母親の気持ちまで、しっかりと伝わって来た。
終盤ではモノローグが多用されているが、正に “相手に聞かせたくない心の声” であって必然性もある。
ちょっと重たい内容ではあるが、ヒューマンドラマとしてはかなりよく出来ている。
深夜ドラマで、これくらい丁寧に、しっかりと作りこまれているなら、もっと多くの人に見てもらいたいものだが…
あとがき
比べるのもなんですけど、『ちむどんどん』の感想を長々と書くのが馬鹿馬鹿しくなるくらい、こっちの方が良いです。
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