連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第106回・2022/9/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第106回〔全125回〕/第22週『豚とニガナは海を越えて』の感想。
※ 本作は、2022年8月31日、NHK東京放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
暢子(黒島結菜)の沖縄料理店『ちむどんどん』がオープンして3か月。開店当初は顔なじみが押しかけて大盛況だったが、その後は客が減る一方に。なんとか客を呼び込もうと、暢子はチラシを配ったり、二ツ橋(髙嶋政伸)に相談したりするのだが…。その頃、賢秀(竜星涼)が働く千葉の養豚場には、清恵(佐津川愛美)の過去を知る男が現れ、清恵の秘密が暴かれる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18,22週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17,19週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16,20週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11,21週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17,19週
内田貴史(過去作/「なつぞら」助監督) 第22週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。
15分間、何一つ褒めるところが無い!
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
週の始まりの月曜日なのに、アバンタイトルからほとほと困ってしまった。
何せ、15分間、何一つ褒めるところが無いのだから。
先週末の「土曜日版」なんて、微塵もいいところが無いから感想の投稿をやめたくらいだ。
今回も、それと同等か、更に本編だけにたちが悪い。
ビラ配り、通行人など、先週と違い過ぎる!
とにかく、困ってしまったのは、店の客が減ってから、主人公がビラ配りをやったこと。
これで、開業前の主人公が広報活動をしなったことが “偉そう” に感じてしまったし、「客が来なくなった途端にビラ配りって?」になってしまう。
こういうことをやるから「店主の自業自得で客足が遠退いただけ」の印象が強まるのだ。
更に困ったのは、先週は少なかった通行人まで増やしたこと。
だから、先週の感想に書いたのだ。
きちんと、「ちむどんどん」がある商店街の状況を描かないと、繁盛したことも人気が無くなったこともわかりにくいと。
演出の影響で「今さら感」が強まったこと…
今週の演出担当は木村隆文氏と内田貴史氏の二人体制だ。
木村氏は今作のメイン監督で、内田氏はプライムタイムの連ドラ初演出。
想像の域を出ないが、新人さんの練習にベテランが指導についたってことだと思う。
だから、困るのだ。
メイン監督が、全部の週の演出方針を統一していないことが明らかになり、更に若手にもそれを許していることまでわかってしまったから。
で、先週と違うのは、まず矢作(井之脇海)。
先週 “だけ” は、ちょっと温厚なキャラクターになったのに、今週の矢作は再び “ならず者” 的に逆戻り。
その上、今さら「身重が」とか「大したもんだ」とか突然に暢子(黒島結菜)を庇う様子まで…
困る点は、まだまだある。
もう一つの “今さら” として、暢子が店の現状を “今さら” 和彦(宮沢氷魚)と智(前田公輝)に相談。
いやもう一つ、 飲食店経営の経験者である二ツ橋(髙嶋政伸)に “今さら” 相談だ。
いくら自己チューの暢子でも、やるべきことをやらな過ぎる
これ、別の意味での “今さら” として、脚本が崩壊しているのを “今さら” 指摘しても意味はないが。
私の勝手な思い入れとしては…
いくら自分勝手で人に耳を貸さない暢子でも、やるべきことをやらな過ぎると思う。
だって、“身重” で “200万円が無くなって” って状況なのだから、“夫” である和彦と、“仕入先” である智には、客足が減る前から、個人的に「料理人以外に人は雇えないし、宣伝費も潤沢ではない」と相談すべき(相談しているシーンを入れるべき)だったと思う。
ご都合主義にはなってしまうが、きれいにまとめるために背に腹は代えられないから、“何とか店を軌道に乗せたい一心” と “妊娠した” から暢子は “耳を貸す人” になったことにして(笑)
開店準備段階から、和彦と智には相談していることにするべきだったのだ。
だって、この二人はある意味で “因縁の仲” であり、数少ない “暢子の本性を知る男” なのだから、何を言われったって微動だにしないし、こう言っちゃなんだが和彦も智も、「ちむどんどん」がどうなろうと本来的には関係ないのだ。
なぜなら、和彦は信用金庫等からの融資の保証人にはなっていない(駆け出しのフリーランスだから無理)し、智だって商売面で考えれば数ある取引先の一つだから、支払いが滞れば卸さないだけの話だからだ。
だから、恐らく保証人になっているであろう三郎(片岡鶴太郎)や、「あまゆ」の順次(志ぃさー)を含めて、「損得勘定抜きの仏のような暢子の応援団」に最初から相談するように描けば良かった… ただ、それだけのこと。
こんな簡単なことすら、脚本家とメイン監督と制作統括の主要制作陣3人が集結しても気づかないとは、天下のNHKもお寒い限りだ。
演出家が交代すると、キャラや雰囲気が変わってしまう作品
ちょっとクドくなるが、少しだけ書いてみる。
今作に限らず、最近の連ドラは週毎に雰囲気が異なる作品が増えているのにお気づきだろうか?
それは、以前は複数の演出家で「演出部」が構成され、そこのトップ、チーフ監督が他の演出家に指示を出して、作品の統一感を図るのが普通だった。
しかし最近は “パワハラ” や “個人尊重” が重視されて、“トップが配下を統一させること” が少なくなっているのだ。
従って、演出家が交代すると、キャラや雰囲気が変わってしまう作品が多くなってきた… っとこと。
今作も、例に漏れないのは言うまでもない。
料理を好きな女性を加えていたら、作風はだいぶ違ったか…
更に演出家を掘り下げると、わかることがある。
感想の上部に書いた「脚本家、演出家、制作統括の過去の担当作品群」を見て欲しい。
一部該当しない作品はあるが、多くの朝ドラは “現代” “夫婦モノ” が多く、朝ドラお約束のベタな “女一代記” 風を作り、成功させたことが無い人たちなのだ。
そんな “男性3人” が集まって、“四兄妹” で “料理がテーマ” の朝ドラを作ること自体が失敗の確率が高い冒険だったのだ。
せめて、料理を好きな女性を加えていたら、作風はだいぶ違ったと思う。
これ、男女差別や男尊女卑をしているつもりはなくて、あくまでも多種多様な人を集めて作った方が、今作のようなドラマは良いと思う… ただそれだけのこと。
ホント、“今さら” この上ないが…(苦笑)
あとがき
もう、本筋から外れまくっていますね。
今作は “料理” を描くべきなのに、料理を提供する店の経営の話に終始してますから。
もはや、 “料理” はストーリーを進めるための都合の良い道具になってます。 だから、簡単にメニューも出来ちゃうし(笑)
それでもって、経営の話ならそれで、もっと事前準備で魅せれば良かったのに、そこはすっ飛ばして。
やはり、『沖縄料理に夢を懸けるヒロインと強い絆で結ばれた4兄妹の笑いと涙の「家族」と「ふるさと」の物語』(事前アナウンス)ではなくなっていると思います、残念ですが…
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 土
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 土
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 土
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 土
第15週『ウークイの夜』
71 72 73 74 75 土
第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
76 77 78 79 80 土
第17週『あのとき食べたラフテーの』
81 82 83 84 85 土
第18週『しあわせのアンダンスー』
86 87 88 89 90 土
第19週『愛と旅立ちのモーウイ』
91 92 93 94 95 土
第20週『青いパパイアを探しに』
96 97 98 99 100 土
第21週『君と僕のイナムドゥチ』
101 102 103 104 105
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