新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~ (第5話・2022/8/21) 感想

日本テレビ系・日曜ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』
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第5話・hulu『信じたもん勝ち』、Tver『完全決着! 桶狭間の戦い』の感想。
裏切り者を見つけ出す為に動き出した織田信長(永瀬廉)、日下部みやび(山田杏奈)、黒田官兵衛(濱田岳)の三人。黒田は、裏切り者の一人である井伊直政(駿河太郎)に声をかける。そこに、今川義元(松大航也)や、真田幸村(田野倉雄太)、竹中重治(柳俊太郎)も現れて…。さらに黒田は、教室で「俺は裏切り者だ。皆を欺いていた」と告白。そして徳川家康(小澤征悦)派との壮絶な桶狭間の戦いが開戦…!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・甲斐谷忍「新・信長公記~ノブナガくんと私~」
脚本:金沢知樹(過去作/半沢直樹[2020]) 第1,2,3,4話
萩森淳(映画「サバカン SABAKAN」2022年8月19日公開) 第1,2,3,4話
伊達さん[大人のカフェ](過去作/推しの王子様) 第5話
演出:中島悟(過去作/デカワンコ、世界一難しい恋、俺の話は長い、真犯人フラグ) 第1,2,3話
豊島圭介(過去作/妖怪シェアハウス1,2、マジすか学園シリーズ、特捜9#S2) 第4,5話
音楽:林ゆうき(過去作/DOCTORS、緊急取調室シリーズ、あさが来た、未来への10カウント)
主題歌:King & Prince「TraceTrace」
大袈裟に言ってしまえば、心配に及ばず…
連ドラとしての “第5話” は “折り返し” として、とても重要な回だから何とか今までの混迷状態から抜け出して欲しいと願って見始めたのだが…
大袈裟に言ってしまえば、心配に及ばず… という感じだった。
冒頭の前回までの振り返りの編集が良かった
まず、冒頭の前回までの振り返りの編集が良かった。
これまでは、今一つ “前回のおさらい” で終わっていた感じだが…
今回は “これまでのおさらい” 風を1分弱にまとめ、更に “おさらい” から “本編” へシームレス(つなぎ目がない)になったため、わかりやすさと壮大なストーリー感を創出することに成功したと思う。
"コミカルさ"が減少した分"シリアス"に傾いたのが良かった
その後も、第4話までにあった劇中の登場人物たちと歴史上の人物たちの共通部分のわかり難さが、今回はそれぞれの登場人物の “特徴や特性” を史実の人物に “律義&単刀直入” に重ねて描くことで、かなりわかりやすくなった。
そのために、フィクションならではの “コミカルさ” は減り、その分 “シリアス” に傾いたが、日本史をお勉強中のオジサンにとっては、更に「歴史の参考書代わりに今作で楽しみつつ学びましょう!」という雰囲気が強まって、ある意味 “ドラマの方向性” が漸く定まった気さえする。
明らかに第4話までと違う原因は、脚本にあった
この路線変更、軌道修正、最初から予定通りなのかは知らないが、明らかに第4話までと違う原因は、脚本にあった。
クレジットを見ると、第1~4話までは金沢知樹氏と萩森淳氏の二人体制だったが、今回は伊達さん[大人のカフェ]氏の一人体制になった。
個人的に脚本を書くのは、特にストーリーや構成を考えるのは(台詞は別にして)一人体制の方が良いと思っているが…
今回の雰囲気の変化は、恐らく第4話までは一気に書いて、第5話から折り返す… という全体の計画によって、生まれたと勝手に想像している。
いわば、第4話までがどんな感じで描かれるのかを想像しながら、第5話の脚本を書いたと思う。
というのも、最近の連ドラの撮影・編集のスケジュールは忙しいから、撮影の直前にしか撮影分の脚本が完成しないケースが多く、それでどうしても複数名体制だと “繋がり” に異常をきたすことが多いから…
もし第4話までを二人で一気に書いたとしたら、今回の良い意味での “イメチェン” は計算通りということになる。
巧みな手法で、信長くんに視聴者たちを共感させようとした
とまあ、小難し話はこれ位にして。
今回は、いよいよ主人公・織田信長(永瀬廉)を前面に押し出して、信長くんに視聴者たちを共感させようとしたのだろう。
そこで、 上手く利用したのが、幼馴染みの黒田官兵衛と竹中重治の幼少期時代のテストのカンニングの濡れ衣騒動の使い方。
子役と大人の俳優の外見を似せることで見た目で判別しやすくした上に、黒田と竹中の個性の違いを端的に表現したことで、意外と複雑な “策士家” 同士のやり取りをわかりやすく表現もした。
ここが、今回のポイントだったと思う。
黒田と竹中の個性の違いを上手く表現できれば、比較的にキャラがわかりやすい裏切り者の一人である井伊直政(駿河太郎)を始め、徳川家康(小澤征悦)などの動きも納得できるし。
とにかく、黒田と竹中の子ども時代のエピソードの描き方も使い方も秀逸だったから、信長くんが「黒田をどう見て、全体をどう考え、どう動いたのか」について説得力があったし、彼の行動への共感もできたと思う。
あとがき
桶狭間の戦いが、こんなに “胸熱” に描かれるとは思いませんでした。
今作の面白さ、特に実写版ドラマとして、俳優さんが演じる醍醐味を味わえたような気がします。
次回にも期待します。
演出の中島悟さん、頑張ってください!
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