連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第95回・2022/8/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第95回〔全125回〕/第19週『愛と旅立ちのモーウイ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は良子(川口春奈)と石川(山田裕貴)からの援助のお陰で、房子(原田美枝子)の許しのもと、予定通りフォンターナを退職。本格的に自らの店の準備にはいることに。まずお店の名前を決めなくてはならず。暢子が思いついた店名は…。暢子と和彦は店の二階に住むことになり、あまゆで送別会が開かれる中、一本の電話が…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17,19週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17,19週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。
ネットニュースも、上げたり下げたり忙しいようで…
8月17日(水)に “ルールー” さんからの情報で、下記を教えていただきまして…
「ちむどんどん」制作チームが社内表彰「ドラマで初の試み」でネット視聴者増加に貢献…出演者も喜び : スポーツ報知
自画自賛するのは勝手ですが、むしろ、賢秀たちを騙した奴らより、やはり NHKの方が “ヤバい組織” だなぁなんて。
もう一つは、見たくないのに、つい目に入ってきたニュースで…
『ちむどんどん』暢子が開業資金200万円失って非難轟々…ついに脚本家のTwitterに苦言を呈する人も「こんな不愉快な朝ドラは初めて」 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
世間の批判の声を掲載しつつ、もがきながら必死に擁護している “プロの記者” が痛々しいというか。
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
前回は「重箱の隅を楊枝でほじくる」を超えて「重箱の真ん中をカレースプーンですくい上げた」から、今回は冷静に書こうと思いま~す。
今回のワンカット目の「鍵開けシーン」から頭が痛い…
冒頭から頭が痛い(頭痛ではない… 苦笑)
重隅を突きたくないが、美術スタッフを始め、カメラマン、演出家も時代考証がメチャクチャ。
ワンカット目で暢子(黒島結菜)が賃貸物件のカギを開けた時、手にしていたのがディンプルキーだった。
いわゆる、1990年以降に空き巣による「ピッキング被害」が流行した頃に、警察などがピッキング対策に交換すべきと宣伝したカギだ。
これ、全部が全部と言わないが、1980年前後の賃貸物件でディンプルキーはほぼ無かったはず。
私は 1990年に東京都内に分譲マンションを購入したが、その頃だって 4000万前後の物件だって、まだディンプルキーでなく…
入居の翌年に私が管理組合の副理事長になって全戸のディンプルキー化を宣言したから覚えている。
だから、木戸の開き戸の賃貸店舗兼住協物件で、この描写はかなり怪しいと思う…
いいや、木戸にどんな頑丈なカギをつけても、二重ロックにしても、ゲンコツで強く叩くか、足で蹴れば終わりだから(失笑)
劇中の台詞に作品名を入れる脚本家は "野暮" だと思う
さて、本題。
和彦「どんなお店にしたいか 何を伝えたいか…」
暢子「ちむどんどん」
店名が何なろうと、知ったこっちゃない。私にゃ、どうでも良いことだ。
でも、序盤も序盤、最初の 1分間でこんなに不可思議なことばかりだと先に進めない。
まず、当ブログの常連さんならお気づきだと思うが、私は劇中の台詞に作品名を入れる脚本家は “野暮” だと思っている。
クズとか下手とか言わない。あくまでも「“野暮” なことはしなさんな…」と、言いたいのだ。
だって、最も安直で手抜きな脚本として読めるから。
そう、脚本が読めちゃうの、本当は読んでないだけど…
そして「そうだ、主人公の店の名前をタイトルにしゃえ!」って魂胆が透けて見えちゃう…
だから、ハッキリ言うが、私と羽原大介氏はウマが合わないのは当然だったわけだ ||ШC||ω`)ゞ スッキリ♪
店名が「ちむどんどん」になって、益々視聴者と隔たりが…
さて、店名を「ちむどんどん」に決めたことで、またまた、いろいろな作り手たちとの乖離が見えちゃった。
再確認しておこう、「ちむ」はうちなーぐちで「肝(心)」を表し、「どんどん」は胸がドキドキ・ワクワクする様子を表し、合わせて「胸がワクワクする気持ち」を表している。
一つ目の乖離は、当ブログの読者さまたちは特にだと思うが、主人公が「独立開業」を決めたのは、先日の結婚披露宴の時だ。
まあ、暢子は自己満足の極みを堪能したのだから “浮かれる” のはわかるが、あんな披露宴の雰囲気で “ちむどんどん” するって、どんな神経なの? と思ってしまった。
いや、むしろ、前回にあった「知らない人たちで満席になっていく過程」を見て “ちむどんどん” なら理解するが、私には “自己満のわびしさ” や “埋めようのない空白感” や “他人行儀な薄ら寒さ” しか感じなかった披露宴で、“ちむどんどん” したのが信じられない。
もう一つの乖離は、先日の暢子が語った父・賢三(大森南朋)との思い出話と、前回のラスト数分間の房子(原田美枝子)と暢子の会話劇だけで、どうして暢子は “ちむどんどん” って心境にまで行っちゃうのかがわからない。
結局、もはや、いいや、脚本家は最初から “ちむどんどん” に「胸がワクワクする気持ち」なんて意味を乗せて描くつもりはなかったと思う。
ただ単純に、沖縄の方言で耳馴染みが良くて、「ん」が入る朝ドラはヒットするから、いい感じの言葉はないの? ってリサーチしただけだと。
だから、本来なら視聴者が最も興味を持つはずの主人公がオーナーになる店名に、適当に番組名をつけるべきでなかったのだ。
まあ、野暮なことをしたいのだから、その通りになってはいるが(苦笑)
まさかや~、三郎は和彦が○○されることを知っていた?
主題歌明けも、腑に落ちないことばかり。
三郎「若い2人の門出を祝って乾杯」
あの~~~ぉ、「2人の門出」って、暢子と和彦(宮沢氷魚)が二人で開業・開店するわけでもないのに。
おっと、まさかや~、三郎は和彦が○○されることを知っていたとか?
いや、“あまゆ” の関係者が週刊誌にネタを売ったとか? 今さら…
最初から「披露宴の二次会」にすれば良かったのでは???
いや、そもそもの話、今回の「送別会」を描きたいなら、最初から「披露宴の二次会」にすれば良かっただけの話では?
もちろん、三郎(片岡鶴太郎)が発起人になって、「フォンターナには大勢は入れなかったから、県人会のみんなで “あまゆ” でお祝いをやろう!」って。
それこそ、県人会主催で “あまゆ” の常連さんたちも呼んで、歌って踊っての沖縄三昧の二次会をやるだけで良かったと思う。
えっ? 「それだと、送別会にならない?」って。
おいおい、そもそもの話、「披露宴の二次会」はやらないのに「送別会」をやる方がおかしいのだ。
まあ、常連さんが実は暢子が “あまゆ” から居なくなるのが嬉しいなら別だが(笑)
結局、披露宴の席で独立宣言させちゃうからおかしくなったに違いない。
それこそ、“あまゆ” での「二次会」の席で、沖縄の人たちに囲まれ、沖縄料理を食べ、沖縄民謡を歌って踊る中でこそ、暢子が “ちむどんどん” してきて独立宣言した方が良かったと思う。
で、翌日に、酔っぱらって覚えていない暢子は、三郎からの知らせで初耳の房子や和彦の母・重子(鈴木保奈美)たちが一斉に「まさかや~」って驚くほうが、よほど開店準備がドタバタするのに不自然でないと思うが…
智が暢子は逃がして和彦は止めようとした理由も不明瞭に…
暢子「ニーニーと うちのせいで 大変なことに」
水曜日放送の第93回を見ればわかるが…
NHKじゃない方の “ヤバい組織” から暢子に電話がかかって来て、札束を持って “あまゆ” を一人で飛び出していくのを智(前田公輝)は「暢子 おい!」と制止しようとしたのに、振り切って出て行き、そのあとを和彦が追って、その和彦を智が追って、3人で “ヤバい組織” のアジトに行ったのだ。
あの時は、重隅突きなるから言及しなかったが、智は暢子はスルーしたのに、和彦は静止しに追い掛けたのは “BL” か? って(笑)
いや、そうじゃない、走って出て行った暢子を智が追い掛ける途中で和彦とぶつかって、「何かあった?」の和彦に智が足を止めて事情を説明して、二人で暢子を止めに行くが間に合わず、アジトに到着しちゃって、やるしかなくなって… で、良かったと思う。
これをやらないから、智が暢子は逃がして和彦は止めようとした理由も不明瞭になるのだ。
まあ、繰り返すが、賢秀が関わっているのが “ヤバい組織” なのを知っていて放置した和彦が自業自得なのだが…
今回も "重ねたつもり" が全く重なっていない…
それにしても、先日も脚本家の “重ねたつもり” があったが、今回もあった。
先日の房子と暢子との会話にあった…
房子「フォンターナとは関係もなくなるし
私とも関係がなくなる」
と、今回の田良島(山中崇)の…
田良島「関係ないなんて言うなよ」
を、“重ねたつもり” なのだ。
ただ、“重ねる” ことを最優先したために、“台詞” の数は多いが説得力がないし、何より聞いていて納得感がない。
やはり、田良島が和彦を大切な部下として一人前に育てようとした思いが潰(つい)えたわけだから、もっと無念の気持ちと応援する気持ちを乗せた “心からの言葉” を書くべきだったと思う。
どう考えても、「ごめんね ニーニーのせいで…」なのに…
なんだかんだ言っても、今回で最も意味不明で、呆れた台詞は次の暢子だ。
暢子「ごめんね うちのせいで…」
どう考えても、「ごめんね ニーニーのせいで…」である!
しかし、何度も書いている通り、今作には「暢子の言動を正義とする展開」が堂々とまかり通っているから、こんなチグハグな台詞を平気で書けるのだ。
要するに、来週のために「白紙状態」にするには、ここで暢子の環境をどん底まで落としたほうが簡単だから。
だって、ここで「ごめんね ニーニーのせいで…」と暢子が言ったら、賢秀の罰まで描ないのが不自然になる。
でも、物語は賢秀の罪は無かったことになって、養豚農家と前進させちゃってる。
だから、今さら「ごめんね ニーニーのせいで…」にはできないから、「ごめんね うちのせいで…」しか残っていないと言うわけだ。
とにかく、もう “ドラマ” とか “連ドラ” とか以前に、「前回と今回」、「前後のシーン」、「前後のカット」ですら繋がっていない。
いやいや、冒頭のカギの件を持ち出せば、ワンカットだって “まともじゃない” のだ。
あとがき(その1)
何度も愚作を見直したので、名作の台詞であとがきを始めましょう。
力石 徹「終わった…なにもかも…」
※名作「あしたのジョー」より
今日を見て、「ああ、もう期待しても無理かなぁ」と感じてしまいました。
おそらく、今週中には「クランクアップ(撮影終了)」のニュースが飛び込んでくるはず。
そうなると、普通なら編集に期待を持つのですが、今作の編集の腕は信用できませんので…
というわけで、こんな本編をどんな編集テクニックでまともに見せてくれるのか明日の「土曜日版」に最後の望みをかけてみましょう!
あとがき(その2)
それと、ラストシーンですが、暢子は私の予想通りに無計画に○○したんでしょうか?
まあ、いいのですよ。
ここからは、実話ですけど…
妻が助産師で「受胎調節実地指導員」って資格も持っております。
まあ、助産師の資格だけでも十分ですが、避妊具の使い方やバースコントロール(妊娠と出産のタイミングを自分の意思で決める)指導をするには持っていると有利な資格でして。
でも、助産師で受胎調節実地指導員でも、“できちゃった婚” でドタバタする人をたくさん知っていますから、なんの免許も持ってない暢子なら可愛いものです(笑)
ですから、「なぜ開業準備で!?」なんて怒っちゃいけません… “ちむむらむら” したんです! (´∀`*)ウフフ
あとがき(その3)
コメントを書くと私の迷惑になると誤解されている優しい読者さまがおられるようなので一言。
読むのは大変楽しみにしておりますので、勝手な言い分ですが「返信が無くても良いよ」と思われるなら、是非ともコメントをお待ちしております。
いろいろ勝手なことばかり言ってごめんなさい。
でも、今作に対して気持ちが落ち着いたら、お返事するかもしれませんのでお許しください。
気を取り直して、「土曜日版」と「第20週」も楽しくドラマを見ていきましょう!!!
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
この度、今作への熱意のあるコメントへの返信は難しいことが多いため、通常のコメント欄では納得できるお返事ができないので閉鎖させていただきます。
また、頂戴したコメントによってはお返事できない場合がありますが、貴重なものとして読ませていただきます。
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22> 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
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第12週『古酒(くーす)交差点』
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第13週『黒砂糖のキッス』
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第14週『渚の、魚てんぷら』
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第15週『ウークイの夜』
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第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
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第17週『あのとき食べたラフテーの』
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第18週『しあわせのアンダンスー』
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第19週『愛と旅立ちのモーウイ』
91 92 93 94
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