ユニコーンに乗って (第7話・2022/8/16) 感想

TBS系・火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第7話『仲間の裏切り…リフレッシュ合宿へ』の感想。
ドリームポニーが開発した技術の特許が、大手ゲーム企業によって出願済みと判明。須崎(杉野遥亮)らが情報を横流しした疑いがかかる海斗(坂東龍汰)を問い詰めると、彼はおびえた様子で逃げ出した。そして一同の携帯電話に退社意向のメッセージが届き、海斗は姿を消す。ショックを受ける佐奈(永野芽郁)らから相談された早智(広末涼子)は、社員の心のケアも大事だと言い…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:大北はるか(過去作/グッドドクター、ラジエーションハウス1,2)
演出:青山貴洋(過去作/下町ロケット2、天国と地獄、DCU) 第1,2,3,6話
棚澤孝義(過去作/半沢直樹2013、死役所、インジビジブル) 第5話
泉正英(過去作/病室で念仏…・、TOKYO MER、インジビジブル)) 第4,7話
音楽:青木沙也果(過去作/この初恋はフィクションです)
主題歌:DISH//「しわくちゃな雲を抱いて」
それぞれの "ドラマ" 上の "役回り" が明瞭になった
良かったところが少ないから、先に褒めちゃおう。
一人欠員が出てはいるが、EdTech企業「ドリームポニー」として “チーム” が一丸となって、あれこれやろうとしていることを表現したことは良かったと思う。
まあ、行き帰りの運転を須崎(杉野遥亮)に丸投げしているとか、揚げ足を取ればキリがないが…
でも、そんなのを含めて、それぞれの “ドラマ” 上の “役回り” が明瞭になった。
"チーム"にアイデアを提供する役を早智にしたのも良かった
もう一つ、前回より良かったのは、“チーム” にアイデアを提供する役を早智(広末涼子)にしたこと。
前回では、何でも “手柄” を小鳥にしてしまったことで、早智の存在意義が薄まったが、今回は早智の提案から話が動いたために、早智の役割も明瞭になった。
やはり、社内と社外では立場が違うわけで、そこの切り分けは必要だと思う。
"チーム"で「スタポニキャンパス」を作らないと意味がない
特に良かったのは…
一つは個々の役割が明瞭になった上に、“チーム” の中心で先導役が佐奈(永野芽郁)であることが描かれたこと。
二つめは “おじさん” である小鳥(西島秀俊)の豊富な経験値と人柄の良さが加わった “チーム” らしさが描かれたこと。
最後三つめは「スタポニキャンパス」が教育の現場で利用(試用)されることが描かれたこと。
やはり、佐奈の “夢” を実現化するために “チーム” で動き、「スタポニキャンパス」を開発しているのだから、この二つは絶対に描く必要があるから、今回はそれを描いたことは評価できる。
褒めたいところは以上。
あとは、気になったことばかり。
"チーム"に、海斗への人間味が欲しかった…
一つ目は、今回 “チーム” が海斗(坂東龍汰)を情報漏洩の犯人と疑ったが、これまでの描写を冷静に見れば、逆に恵実(青山テルマ)たちは海斗に依存しっ放しで、いいとこどりをしていたわけで…
会社として海斗を責めるのはわからないわけでも無いが、その前に同僚として、上司として、人間味が欲しかったなぁと。
"教育"の部分も開発を進めているように描く必要は無いか?
二つ目は「スタポニキャンパス」という教育アプリが、どの層のどの教育のためのアプリなのか一向に見えてこないこと。
今回では、使い勝手(UIとか)の調査として中学生に依頼していたが、そもそもは老若男女問わず誰もが無料で教育を受けられるアプリなら、教育アプリとして相当高度な “教材” を提供しなくていけないわけで。
更に高校や大学受験まで対応するとなると(そこまでは描かれていないが)、やはり以前に外部スタッフがいると描かれていたが、その辺の “IT” だけでなく “教育” の部分も開発を進めているように描かないと、本当に「スタポニキャンパス」を描いているとは言い難いと思う。
匂わせばかりの"恋バナもどきドラマ"に見えちゃうワケ…
三つめは、その延長線上にもなるが、いくら早智の提案だとしても、特許を奪われて会社最大のピンチの時に、のんきに社員旅行って? という素朴な疑問。
まあ、このTBSの『火曜ドラマ』枠は、折り返しを過ぎたあたりで良く “旅行” をする(笑)
ざっと挙げても『逃げ恥』を筆頭に、サクッとこれだけある。
『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年10月期)温泉旅行
『この恋あたためますか』(2020年10月期)温泉旅行
『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021年1月期)長野に出張
『着飾る恋には理由があって』(2021年4月期)グランピング
『プロミス・シンデレラ』(2021年7月期)旅行中に…
『婚姻届に判を捺しただけですが』(2021年10月期)日帰り温泉旅行
従って “お約束事” なのかもしれないが、せめて、社員旅行は事前に決まっていたことにして、法的措置を早智に頼んだ時に「社員のリフレッシュはやらなきゃだめ」と言われるとか。
まあ、そんな展開にしたところで、前回は早智の提案で「ファミリーデー」をやったばかりだから、遊んでばっかの印象の方が強いのは間違いないが(苦笑)
早智からの3億円の融資があるから “遊べる” のかも知れないが、毎週こんなのばかりだから、いつまで経っても「お仕事ドラマ」には見えずに、匂わせばかりの “恋バナもどき” に見えてしまうような。
このままでは学生気分が抜けない人たちの話にしか見えない
とにかく、良い所があると、余計にダメな部分が際立ってしまうもの。
やはり今回は、社員旅行に行く必然性をちゃんと作った上で、後半の中学校ネタをやれば良かっただけのこと。
でないと、いつまで経っても、学生気分が抜けない人たちのお話にしか見えない)と思う。
あとがき
この流れで、次回はまた “対決” ですか…
なんか、“対決” と “恋バナ” と “リクレーション” だけで仕事をしているように見えないのは私だけ?
折角、中学校とご縁が出来たのだから、その延長線上で “お仕事” を描けば良いのに…
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
Amazonと楽天市場からお買い物する際は、当ブログ内のバナーなどのリンク経由で買ってくださると、私にポイントが貯まります。
また、ブログを書き続けるモチベーションアップにもなります。
引き続き、皆様のご協力をお願い申しあげます。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17147/
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話
- 関連記事