連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第92回・2022/8/16) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第92回〔全125回〕/第19週『愛と旅立ちのモーウイ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は、独立に向けて動き出すが、資金繰りや物件など決めなければいけないことが山積みで頭を悩ませていた。そんな中、賢秀(竜星涼)は、昔から縁のある我那覇(田久保宗稔)とまたばったり会って…一方、沖縄では良子が野菜の好き嫌いをする娘・晴海に手を焼いていた。良子は学校で給食主任を任され、子どもたちの野菜嫌いを直そうと奮闘をはじめる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17,19週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17,19週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。
「困った時の賢秀」だけは、キャラがブレない!
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
賢秀(竜星涼)が劇中の登場人物として、実在の人間と仮定しての好き嫌いは別にして、前回からまるっとスリっとゴリっとエブリシングの登場人物たちがキャラ変した中、賢秀だけは変わらず不動の存在なのは、ある意味で褒めたい)ところだ。
やはり、この脚本家にとって「困った時の賢秀」なのだ。
何とか、思い描いた結末に強引に話を持っていく時に都合よく使える「騒動至上主義」ための “騒動のスイッチを入れるキャラ” として、永久保存していると思う、きっと…
良子が「質素倹約を心がけて」いるとは微塵も知らなかった
とにかく、今回もどこから書いて良いのか困る位に、気になることばかりだ。
そんなゴリっとエブリシングが気になることだらけの中で、ベスト(ワーストか?)気になることから書いてみる。
良子(川口春奈)に夫・博夫(山田裕貴)が夏休みに海外旅行に行こうと提案したくだりでのやり取りだ。
良子「質素倹約を心がけて いろんなことを我慢して 貯金してきたのに!」
え~~~と、良子って暢子(黒島結菜)が現・夫の母・重子(鈴木保奈美)に認めてもらえないと泣きついてきた際に、娘と夫を放り出して、超音速級の速度で沖縄から東京にすっ飛んで来たはずで、あれで質素倹約???
まあ、上京から結婚、披露宴、そして今と、正確な時間は不明瞭だが時間経過しているから、あの時の【どこでもドア】のドラえもんからのレンタル料金で無駄遣いしたら、それ以降 “質素倹約” を心掛けていると、超好意的な解釈で補完しておくが(大困)
そして、まさかと思いたいが、恐らく当たっていることも書いておく。
それは、まさかと思いたいが、脚本家は ≪お金で困っている比嘉家のきょうだい≫ として、暢子と良子と、たぶん賢秀も重ねているつもりだってこと。
まあ、これについては今週後半の展開を見れば判明すると思うが…
「良子で食育ネタ!?」という素朴な疑問
良子については、まだまだ気になる描写がある。
それは、どうして今になって「良子で料理ネタ?」、いや正しくは「良子で食育ネタ!?」という素朴な疑問だ。
そもそも、比嘉家の三姉妹の中で「良子は料理が下手」という設定があるのはご存知の通り。
こちらも、夫の実家での “騒動” をきっかけに “料理が上手になった” と好意的な脳内補完をしても良いが、流石に時間経過はしていても年単位は経過していないから、“料理が上手くなった” と捉えるのは無理があり過ぎる。
そう思ってしまうと、娘の “野菜嫌い” は、母の “料理がマズイ” からと考えたくなる。
確かに、子どもがいる母親のエピソードで子どもが野菜嫌いで、母の食育で野菜好きになるのは普通のネタだが、“料理が下手” な設定の良子でやるのは違和感しかなのが…
むしろ、食育ネタは暢子が出産して子育てする時のために手をつけずにしまっておいた方が良かったのでは?
まあ、大人の事情で主人公の撮影時間を減らすために脇役ネタを広げたいのだろうが、それならそれで教師として「学校給食改革」に奮闘する中で “味の大切さ” を身に染みて、良子が娘の野菜嫌いに “味” で向き合う方が無難だったと思う。
暢子の開業準備も詰め込んではいるが、中途半端…
もちろん、暢子の描写についても気になることは山ほどある。
まず気になったのは、少ない出番であれこれやっているように見せたいのはわからなくもないが、飲食店の開業準備を描くのに、資金調達と物件選びの両方を描く必要があるのか? ってこと。
暢子が開業準備に追われて切羽詰まっていることを描くなら、どっちかに集中して描いた方がわかりやすいし、こまっていることを表現しやすいと思うのだ。
いや、本当に開業準備で追い詰められているなら、「食品衛生責任者」と、「防火管理者」(店舗規模によって必要となる)の2つの資格取得の勉強をしていることも描く必要があるわけで…
結局、あれこれ詰め込んでいるつもりだが、中途半端ってこと。
とにかく、賢秀や良子の尺を削って、暢子の尺を増やすことをやるべきだと思う。
なぜ一気に信用金庫に事業計画書を提出している段階まで?
もう一つ、解せないことを書いてみる。
それは、先週の結婚披露宴から今回で時間経過しているのは理解するが、なぜ今回で信用金庫に事業計画書を提出している段階まで一気に進んでいることになっているのか???
これ、重子との同居と別居についてもいえることだが、披露宴での「独立開業宣言」から完全に「開業準備に入るまで」の過程、重子と「別居に至る」過程も完全に省かれている。
話を進めたいのだろうが、先に進めたい、騒動を描きたいと思うがあまりに日和見主義に陥っているのだ。
変化や進歩や進展の過程をすっ飛ばして、都合の良い結末(現状)だけを描くから面白くないのでは?
といっても、ず~っとこれだから、今さら修正されるはずないが(苦笑)
前回から「比嘉暢子」から「青柳暢子」に変わったから…
では最後に、暢子の描写で最大級に気になっていることを書いて締めくくろう。
既に気付いている人もいると思うが、クレジットの表記が前回(月曜日)分から「比嘉暢子」から「青柳暢子」に変わった。
だから私は勝手に、前回の主題歌明けの展開は、今週は「重子との同居問題」を主軸に “青柳家の嫁” になった暢子の奮闘を描いてくれると僅かに期待をした。
もちろん、アバンタイトルで「新居が<あまゆ>」だったことや「重子が開店準備にノリノリ」だったから…
主題歌明けにジョン・カビラさんのナレーションで「実は別居になった理由は、こんなことだったんです」と時計の巻き戻しをやって、辻褄合わせしてくれると僅かな期待をしたのが、ご存知の通り見事に裏切られてしまった。
ただ冷静に考えれば、あれだけ「暢子 VS 重子」のバトルを描いたのだから、結婚しても「暢子 VS 重子」のバトルは続きましたとさ… とした方が、よほど自然な展開になったと思うのだ。
そう、前回での「店に飾る絵画のやり取り」のようなバトルだ。
それこそ、朝ドラ『エール』(2022年前期)にあった「納豆ダンス&八丁みそ論争」のように…
暢子が青柳家に入って青柳家のお手伝いさん・波子(円城寺あや)と絡めて「具と汁が多いどんぶり入りの沖縄みそ汁」とか…
県人会の遠足の時の「しっとり厚衣の天ぷら」とか…
「へちま(なーべーらー)料理」とか…
沖縄と本土の食文化の違いでぶつかったり、結果的に同居すると暢子が嫁としてやることが増えて忙しくなるから重子が気を遣って別居を申し出たり。
結果的に “別居” になるにしても、その過程を面白かしく描くことの方が意味があると思うが…
あとがき(その1)
そもそもですけど、沖縄料理店を開業するなら、なぜ沖縄料理居酒屋「あまゆ」を経営している金城順次(志ぃさー)とひざとひざを突き合わせるようにして真剣に相談しないのでしょう?
まさか、暢子が同業者になるから気まずいとか(苦笑)
この辺の妙な描写が、私が繰り返す “今作には≪愛≫の描写がない” に繋がる)のです。
普通に、順次さんに相談していろんなノウハウを教わって、「ありがとうございました」と物件の二階に引っ越すべきでは?(後半は想像ですが)
あとがき(その2)
前回では、たくさんの Web拍手へ【非公開希望コメント】いただき、すべて有り難く読ませていただきました。ありがとうございます。
一緒に、残りの約1か月半、最後の望みを捨てずに頑張りましょう!
(不安…)
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
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第2週『別れの沖縄そば』
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第3週『悩めるサーターアンダギー』
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第4週『青春ナポリタン』
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第5週『フーチャンプルーの涙』
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第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
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第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
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