連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第91回・2022/8/15) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第91回〔全125回〕/第19週『愛と旅立ちのモーウイ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)を和彦(宮沢氷魚)、鶴見で新婚生活を始めていた。先日の披露宴で暢子は「沖縄料理の店を開く」と宣言しみんなを驚かせたが、和彦をはじめ、房子(原田美枝子)も重子(鈴木保奈美)もどうやらみんな暢子を応援してくれる様子。特に房子は店を出すうえでの心得を叩き込もうとしているようで…そんな暢子が独立に向けて動き出したころ、ある男も動き出そうとしていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17,19週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17,19週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。
気になることが多過ぎて、一体どこから書いて良いものか…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
う~~~~~~~~ん… もう、どう評価すべきかわからない。
わかるのは、期待通りに「金曜日で白紙状態」になって、月曜から仕切り直して『ちむどんどん PART 19』が始まったことくらいか。
とにかく、気になることが多過ぎて、一体どこから書いて良いものかと…(大困惑)
今回がこれまでの"どこ"と繋がっているのか全くわからん!
まず、大前提として、今回がこれまでの “どこ” と繋がっているのぉぉぉか??? 全くわからん!
どうしてわからないのかは簡単で…
要するに先週では…
劇中は、披露宴開催前に房子(原田美枝子)や三郎(片岡鶴太郎)は暢子(黒島結菜)の “独立の話” だけは知っていて “沖縄料理の店” だけ初耳のように描かれていた。
しかし、テレビの外の人たちは、“独立の話” も “沖縄料理の店” も初耳で、正に寝耳に水だった。
この2点が大問題なのだ。
もう少しわかりやすく掘り下げよう。
テレビの内側と外側で、主人公の “独立の話” と “沖縄料理の店” を知ったタイミングが違うのが大きな問題なのだが。
本当の大問題は前述の通り、房子や三郎は暢子が<独立すること知っていたとわかったのが披露宴のシーン>だってことなのだ。
なぜ、大問題なのかというと、房子や三郎は一体 “いつ” 暢子が独立するという計画を知ったのかが描かれていないから、わかり難いのだ。
暢子の出番の"ほぼ全て"が"今さら?"の描写ばかりに見える
断っておくが、粗探しでも重隅突きでもない、単純は “連ドラ” としての疑問を書いているまでだ。
だって、これまでず~っと見て来た人なら感じたと思うが…
蒸し返すが、房子や三郎は披露宴以前に暢子が独立したいと考えていること知っていたはずだ。
だとすると、今回の暢子の出番の “ほぼ全て” が “今さら?” の描写ばかりに見えないか?
沖縄料理居酒屋「あまゆ」での「沖縄料理の店」以外のやり取り、社長室での房子のアドバイス、厨房での二ツ橋(高嶋政伸)の心遣い、などなど…
これ以上書くのも無意味だから止めておくが。
人と人のやり取りで生まれる感情を描かないからダメなのだ
とにかく、今作は登場人物同士のやり取り、複合的な人間関係の描写を “描いたつもり” になっているだけで、私の基準だと “描こうともしていない” としか受け取れない。
もちろん、登場人物同士のやり取り、複合的な人間関係の描写こそが≪人間の本質を描く=ドラマ≫として最重要なのに、そこをやって来なかったのだ。
だから、毎度のように書くが、人と人のやり取りで生まれる感情を描かずに、ただただトラブルを描いて登場人物たちはドタバタやるだけの「騒動至上主義」というしかないのだ。
賢秀が登場すれば今作の"騒動"のスイッチが入る
例えば、今回でわかりやすい「騒動至上主義」が、賢秀(竜星涼)だ。
賢秀と言うキャラクターがダメニーニーなのか、愛すべきクズニーニーなのかは別にして、賢秀が登場すれば今作の “騒動” のスイッチが入る。
正確に書くなら、脚本家がこれ以上おなじエピソードを繋げられないと判断したり、さっさと結末に進みたいと思ったら、賢秀を登場させて “騒動” のスイッチを入れるということ。
当然、“騒動” というのは “突然起こる” から “騒動” なのだが、最悪なのはメインの暢子の物語に全く関係のない所から割り込ませることなのだ。
まあ、先日の青柳家に良子(川口春奈)と賢秀が乗り込んだ “騒動” も同じだ。
暢子の独立話が"物語上の騒動"に見えてしまうのが大失敗
これがわかると、もっと今回の全体が気になることに、更に気がつくと思う。
それは、主人公の人生を描く “物語” として、暢子が独立して沖縄料理店を開くこと自体が、私たち視聴者はもとより、劇中の暢子以外の全ての登場人物にとって前後の繋がりのない “騒動” に見えてしまっていること。
誤解を恐れずに書けば、主人公が「フォンターナ」でそれなりのことを学んで、オーナーの姿を見て、自分も店を持ちたい、できれば沖縄料理を多くの人たちに知って欲しいと思って「独立宣言」をして、自分でいろいろ調べたり、周囲の人から教わったり、試行錯誤している姿を見るのは、本来見たかった場面なのだ。
そう、“ドラマ” として今回だけを見れば、間違っているどころか、むしろ正しい描写なのだ。
週明けで、暢子の独立話が進み過ぎているのが最大の疑問
でも、よく見ればわかるように、独立の話が “ここまで” 現実的になっているなら、次の疑問が湧いてきてしまう
●暢子は披露宴後に急に準備を始めたの?
●結婚と仕事は両立しろと奮い立たせた張本人の房子が今さら?
●披露宴間に独立を知っていた三郎は今になって?
●和彦は、妻の独立話の蚊帳の外だったってこと?
もう、本当に雑過ぎる。
これ、冒頭にジョン・カビラさんのナレーションで、「披露宴から○か月後、暢子の独立の話は着々と進んでいるようです」で良かったのでは?
まあ、それでも開業準備期間としては少な過ぎると思うが、遡っては描けないし(失笑)
暢子は一体なにを学んできて、それを活かせるのか?
最後に…
二ツ橋「暢子さんは 今まで
フォンターナで何を学んできたんですか?」
暢子「この店で うちが学んできたことは 無駄にはならないし
絶対に 無駄にはしません」
一体なにを学んできて、それを活かせるのか?
私の記憶では、二ツ橋が骨折して級化した時にシェフ代行をしたのと、房子が “訳ありの西郷親子” に特別の思い出の味として「ポルチーニのリゾット」を毎年提供していたのを知ったことくらいのような…(黙)
あとがき
今週の演出担当の松園武大さんと寺﨑英貴さんは、ちゃんと先週の脚本を読んで、収録済みの映像チェックなり、寺崎英貴さんに至っては撮影現場の見学でもして勉強したのでしょうか?
プロには申し訳ないですが、いくら「金曜日で白紙状態」とはいっても、暢子を始めとしてほぼ全員のキャラが違うし、俳優さんの演技も違うし、劇伴の使い方もまるっきり違うから、作品としての雰囲気すら先週とは別のドラマになってますよ(失笑)
自分たちは撮影分しか見ないからわからないでしょうが、視聴者は “通して” 見ているから手抜きはバレますよ。
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22> 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 土
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 土
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 土
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 土
第15週『ウークイの夜』
71 72 73 74 75 土
第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
76 77 78 79 80 土
第17週『あのとき食べたラフテーの』
81 82 83 84 85 土
第18週『しあわせのアンダンスー』
86 87 88 89 90 土
第19週『愛と旅立ちのモーウイ』
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