連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第90回・2022/8/12) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第90回〔全125回〕/第18週『しあわせのアンダンスー』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)の結婚式披露宴の日がやってきた。披露宴が行われているフォンターナでは、暢子の思いが溢れる数々の料理が宴を彩る。千葉の養豚場では賢秀(竜星涼)が思わぬ事態に陥って披露宴への出席が危うくなっていた。そして暢子は披露宴で、とある思いをひらめいてしまい…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。
人気ドラマのヒロインの結婚式のシーンで流れた劇伴は…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
人気ドラマのヒロインの結婚式のシーンで流れた劇伴は、放送をすぐに実際の披露宴の入場曲に指定されることが多いが、今作の入場曲はどうなるのだろう? と思ってしまった。
感想に入る前に自慢しちゃおう。
木村拓哉さんと山口智子さんのダブル主演で「ロンバケ現象」という流行語まで登場したフジテレビの大人気ドラマ『ロングバケーション』(1996年)で、南がいないことに気づいた瀬名が演奏時の衣装のまま街を走って彼女に追いついて… ってシーンがあって…
ウエディングドレスと主題歌の『LA・LA・LA LOVE SONG』が印象的だったのを覚えておられる方も多いと思う。
そして、劇中に登場した “音和堂クラシックコンクールのセレモニー会場” のロケ地が皇居の前にある東京會舘。
当時、近くのホテルから毎週出向して結婚披露宴の演出をしていた。
で、最終回が終わって初めての土曜日の昼間の披露宴の選曲が “オペレーターおまかせ” だったから、新郎新婦の入場曲に『LA・LA・LA LOVE SONG』を使ったのだ。
ちなみに、東京會舘で『LA・LA・LA LOVE SONG』を披露宴で使用したのは、この時が最初で、以来数年間は入場曲の定番になった…
ついでに結婚式ネタ。
現在、千葉県・幕張にあるホテル・ザ・マンハッタンで発売中の婚礼プラン「ヴィクトリアン・ローズ」(プラン公式サイト)は、私の演出(構成や選曲も)がベースになっている(汗)
実際の披露宴よりも盛り上がっていないように見えたが…
さて、本編の感想。
あまり書くことないのだが、決定的なことを書いておく。
普通の “ドラマ”、普通の “連ドラ”、普通の “朝ドラ” なら、ヒロインの結婚披露宴のシーンで、且つ、ヒロインが次の一歩を踏み出すシーンだから、否が応でも “盛り上がる” と思う。
しかし、申し訳ないが、フィクションで幾らでも盛り上がっているに表現できるはずなのに、実際の披露宴よりも盛り上がっていないように、結婚披露宴のプロのオペレーターである私は感じてしまった。
いや、恐らく多くの人が「これ、盛り上がってるの!?」と疑問を抱いたのでは? もちろん、盛り上がっていると感じた人はいると思うが…
盛り上がっているように見えない理由は、書いたらキリがないから止めておく。
でも、一つ言えるのは、脚本や演出は盛り上げようと必死なのは伝わるが、如何せん披露宴に至るまでの紆余曲折に共感できないし、そもそもこの二人が結婚に至る過程が、子役時代から “連続していない” から、取って付けた披露宴に見えてしまうからではないだろうか。
新郎新婦以外に一人くらい「琉装」を着ていても良いような
まあ、これだけだと、折角の夏季休暇の真っただ中に読みに来たくださった方に申し訳ないから、決して粗探しでも、重箱の隅を楊枝でほじくるわけでもなく、“ドラマ” の設定や展開上で腑に落ちない点を書いてみる。
まずは、登場人物たちの衣装にまつわるエトセトラ~♪
一つ目は、前回で書いた披露宴出席者の≪沖縄オールスターズ≫たちが、誰一人として沖縄の文化・風土が凝縮した伝統衣装「琉装」を着ていないこと。
百歩譲って、「披露宴に呼ばれたら “白” は “新婦の色” だからゲストは着ない」にならって、暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)が「琉装」を着るから避けたといえる。
しかし、やはり沖縄を描く “ドラマ” なら一人くらいは立派なフォーマルウェアである “かりゆし” くらいは着ていても良いような。
こういう、ちょっとした心遣いが沖縄の文化を全国に伝える絶好のチャンスなのに…
重子の台詞の前後の動作が繋がっていない
衣装にまつわるエトセトラの二つ目は、重子(鈴木保奈美)の次の台詞。
重子「やっぱり 私も 琉装にすれば良かったかしら」
映像をよく見ればわかるが、この台詞の重子の後の動作(料理が出て来る方を見ている)が繋がっていない。
恐らく、いろいろと撮影して編集したら入れるところが無くて、突っ込んだのだろう。
で、演出(編集)は前回の「しーちゃんと呼んで」のように、笑いポイントのつもりでやっているのだろう。
しかし、あまりにも唐突で前後の流れが変だから、笑うどころかスベってる…(苦笑)
これ、鈴木保奈美さんへの忖度で良いから、カットした方が良かったと思う。
だって、この編集だと「まだ、難癖付けるの?」と見えなくもないから…
出席者たちは"暢子が独立して店を持つ"のは知ってたの!?
ここまで腑に落ちない点を書いたから、本日最大の腑に落ちないことを。
それは、次の房子が三郎(片岡鶴太郎)夫妻に何気なく言った次の台詞だ。
房子「近い将来 あの子の店が出来ましたら」
え~~~~~と、三郎夫婦は暢子が “独立して店を持つ” ことを知っているのだろうか?
この場面での重子の言い方、三郎たちの受け取り方から推測すると、驚かせた、驚いた印象は無いから、知っているように見えた。
また、終盤の暢子の宣言の序盤では、メインテーブル横に立っている沖縄料理居酒屋「あまゆ」の順次(志ぃさー)も暢子が “独立して店を持つ” ことに驚いてはいない。
しかし、「うちは 沖縄料理のお店を開きます!」には全員一致で驚いている。
これって??? 参列者は全員、暢子が “独立して店を持つ” ことは知っていて、披露宴の席で初めて “沖縄料理の店を出す” ことを知ったと解釈すれば良いのか?
暢子の高校時代の料理部対決での勝利宣言と重ねたつもり…
お察しだと思うが、このシーンは、暢子の高校時代の料理部対決での勝利宣言と重ねているつもりなのだ。
今日の暢子はこう言った。
暢子「うちは 決めました!
(中略)ずっと探していたものが見つかりました」
そして、勝利宣言の時は…
暢子「うちは… レストランで働きたい!
東京に行って、料理人になりたい。コックさんになりたい。
やりたいこと、見つかりました!たった今、見つかりました」
ほら、言い回しがまるっとスリっとゴリっとエブリシングほぼ同じなのだ。
だとすると、本来は「東京に行って」がサプライズだったのだから、「独立して店を持つ」をサプライズにするべきなのに、「沖縄料理の店を出す」がサプライズになっている)のだ。
これは、明らかに策に溺れたというやつだ。
“重ねる” なら、しっかりと “重ねてこそ” 意味があるし、効果もあるのに、肝心かなめで手を抜いたとしか言いようがない…
暢子の料理がおいしくないから森がっていないように見える
それと、今回の脚本と演出で気になったのは、イタリア料理を食べている時に「おいしい」という声が殆どなくて、沖縄料理が出て来てから「おいしい」の台詞が増えたこと。
粗探しのように思うかも知れないが、結婚披露宴で料理がおいしいかどうかは重要なことだ。
私は若い頃、ウエディングアドバイザーをやっていたが、良くこう言っていた。
衣装や会場や引き出物や余興にお金をかけるなら、料理とワインと生花にお金をかけるべき。ゲストがあとで話題にするのは料理とお花だから… って。
だから、暢子の披露宴が盛り上がっているように見えなかったのは、暢子選抜の料理がおいしくなかったからではないのかと。
だって、前述の通り、参列者は暢子が独立して店を持つことは知っているわけだから、おいしくないなんて言えないわけだし…
やはり、乾杯直後から「暢子さんのお料理はおいしいね」「本格的なイタリアン、初めて食べたけどうまいなぁ」で、沖縄料理が出て来たら「暢子ちゃんの沖縄料理は洗練されてるわ」「お父ちゃんの味がするね」じゃないの?
「沖縄県人会の遠足」のほうが、盛り上がっていた?
まあ、もっと腑に落ちない点はあるがやめておく。
これ、第14週『渚の、魚てんぷら』でやった「沖縄県人会の遠足」のほうが、盛り上がっていたように見えたのだが(苦笑)
結局、「暢ネーネーの料理発表会」程度にしか描いていないから、盛り上がって見えないのだ。
こんなのこれだけの≪沖縄オールスターズ≫がいるのだから、普通の披露宴のようにベタな展開にして、乾杯、祝辞、お色直し、余興、母への花束贈呈、最後に新郎の謝辞に割り込んで暢子が独立宣言で良かったと思う。
なのに、「沖縄料理の店を出す宣言」ありきで終盤の料理だけ描けばいいやってなるから、だらだらしてしまうのだ。
今に始まったことでないが…
あとがき(その1)
散々お世話になった「あまゆ」のライバル店を開く設定なんですね。
それに、智にあろうことか祝辞まで。
やはり、比嘉家は “人でなし一家” でした…
あとがき(その2)
あとは、下記の記事に書きたいことは書きました…
朝ドラ「ちむどんどん」ヒロイン暢子の比嘉家が"人でなし一家"になった原因が判明したかも!?
あとがき(その3)
今日の一言。。。
「“重ねる” なら、しっかりと “重ねてこそ” 意味があるし、効果もある」でした.....〆(・ω・)メモメモ
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
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【これまでの感想】
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