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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第88回・2022/8/10) 感想

不連続テレビ小説「ちむわじわじー」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第88回〔全125回〕第18週『しあわせのアンダンスー』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


重子(鈴木保奈美)を訪ねた良子(川口春奈)と賢秀(竜星涼)。暢子(黒島結菜)と和彦(宮沢氷魚)の結婚に賛成するように説得をするつもりが、話しは思うように進まず終わってしまった。暢子は重子を再びフォンターナに招待する。暢子が重子に出したのは、房子(原田美枝子)のアドバイスのおかげで作れた、とある重子にとって懐かしい料理の数々だった。果たして重子は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15,18
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16
   大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9
   田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11
   寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略



この投稿の趣旨について
この投稿は、私が今作を “今一つ” だと感じる原因を追究することで、今作だけでなく広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。

作品の粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくること、脚本家などの人格否定や俳優の個人攻撃が目的ではないことをご理解ください。

もう「詩の朗読」も「重子と和彦の回想シーン」もうんざり

ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!

ハッキリ言う、もう「詩の朗読」も「重子と和彦の回想シーン」もうんざりだ。

淡々と語るだけに、むしろ暑苦しいったらありゃしない。

これ、演出が間違っているように思う。

ほら、名作ドラマ『古畑任三郎』ではないが、「自宅で音読」なんかにしないで、黒背景に頭上からトップ・サス(トップ・サスペンション・ライト=スポットライトとして人を明かりで抜いて使う)を当てて “舞台中継風” にするべきだったような。

それなら、「台詞=現実・心の外側」と「朗読=幻想・心の内側」に映像的に表現を分けることが出来るし、朗読らしさも醸し出せたと思う。

むしろ、脚本が朗読を台詞として書いてしまったから、演出も普通に演出してしまい、結果的に唐突感ばかりが目立ってしまったと思う。

まあ、演出家が冷静に考えれば、「台詞としない方が得策だな」と判断できるのが普通だが。

まあ、武士の情けとして「鈴木保奈美さんの撮影スケジュールの都合で…」としておくが(失笑)

まさかこんな展開になるとは思わなかったから…

まず、皆さんに謝らなくてはいけない。
ごめんなさい…

それは、まさかこんな展開になるとは思わなかったから、前回の感想で「戦中・戦後の寿司事情」について書いてしまった)

まあ、寿司が「10巻」でないことや「かっぱ巻き」が無かったことの理由は全くわからないが…

ちなみに、「軍艦巻き」のウンチクも…
「軍艦巻き」は戦争とは関係なくて、東京銀座の寿司の名店「銀座久兵衛」が昭和16年(1941年)に当時は寿司ネタでなかったウニやイクラを提供するために考えたもの。
私は「握り寿司」を食べるために寿司屋に行くので、馴染みの店ではウニは握ってもらうが…

なぜ、たったの15分間で一発逆転させちゃったのか?

わからないと言えば、もっとわからないのが、なぜ、たったの15分間で一発逆転させちゃったのか?

もう、本気でわからない。

筋道立てて考えてみると…
暢子(黒島結菜)は重子に和彦(宮沢氷魚)との結婚に賛成してもらおうと、次のようにあれこれしてきた。

  ●お土産のサーターアンダギー
  ●手作り弁当の毎日押し付け配達
  ●第1回目の食事会

全ては暢子が重子の気持ちを変えようとした “自分勝手な作戦” だ。

だから、先日の感想で書いた通り、第2回食事会だけ房子(原田美枝子)にアドバイスを求めただけで “キャラぶれ” だ。

従って、この先の暢子はこれまでの暢子とは別人だと考えれば良いのだが…

で、百歩譲って、暢子が今までの “自分勝手な作戦” が<失敗>続きだったから、房子に相談したとしよう。

でも、このように好意的な解釈をした途端に、もう一つの違和感が生まれてきてしまう。

それは、いつどこで暢子が<失敗>という描写があっただろうか? という違和感だ。

今作には、強烈に<暢子の失敗>を印象づける描写がない!

きっと、今回を見た人は健気に第1回から見ている人だと思うから、敢えて遡るが。

今作は、ことごとく<暢子の失敗>を描いて来なかった。

敷いて挙げれば、高校時代の料理部対決の序盤と、おでん屋修行の序盤くらいしかない。

でも、ご存知の通り後者の失敗は、奇抜なおでんを作って満足していた暢子と「もっと地味で新鮮味はなくても、大切なことがきっとあるはず」と反論した和彦とのケンカで中途半端に終えた。

もちろん、他にも何となく<暢子の失敗>を描いた感じのシーンはある。

しかし、強烈に<暢子の失敗>を印象づける描写はないのだ。

何が言いたいのかというと、<暢子の失敗>をちゃんと描いて来ないから<暢子の成長>が見えてこないってこと。

今回も、そうだ。
きちんと、3つの作戦が重子に対して無効だったと描いて、暢子自身が<暢子の失敗>を認めて、房子に相談すれば、今回の一発逆転だって、ほんの僅かではあるが説得力が増したと思う。

ホント、結末を目指して突っ走るだけだから、このような説得力不足で違和感しかない結末にしか見えないのだ。

なぜ、2回の食事会に和彦が同席して、食事までしたのか?

もう一つ、今さら書いても無駄なことを書いてみる。

それは、第1回食事会にも言えることだが、どうして和彦が同席して、食事までしているのか? だ。

確認しておくが、2回の食事会の目的は、暢子が自分の料理を重子に食べてもらって、結婚を認めてもらうことだ。

まあ、なぜ重子が “暢子の料理を認める” と “結婚も許すことになる” のかはいまだに不明だが(苦笑)

でも明らかなのは、重子と和彦の母子関係を修復するための食事会ではないってこと。

だから、今回の “戦後の思い出の味” で強引に感動させる作戦を遂行するなら、和彦が同席する必要はないと思う。

いや、むしろ、東京の母親代わりの房子と、将来姑になる重子と、暢子の女性3人で “食” を語る方が良かったと思う。

まあ、どうしても和彦にも食べさせたいなら、 “戦後の思い出の味” で強引に感動させる作戦のことを和彦が事前に知っていることにして、暢子を援護しないと意味がないような。

働かざる者、食うべからず… とはよく言ったものだ(笑)

暢子が結婚後に独立するかもしれないことを、和彦と重子に伝える必要な無いのか?

私もだが、多くの人が思い出したくないシーンを思い出してもらおう。

7月22日放送の第75回、そう、暢子と和彦が海辺で結婚を誓い合う気色悪い場面があった放送回だ。

海辺のシーンの直前で、故意と仕事の両立に悩んでいる暢子に房子が電話で「両方つかみなさい。つかみたくてもつかめなかった人たちの分まであなたは全部つかみなさい」と背中を押すシーンがあったのを覚えているだろうか。

そう、暢子は独立する気満々で、房子も応援している設定だ。
しかし、そのことは暢子と房子しか知らない。

そこで私の頭の中に真夏の入道雲のようにモクモクと湧いて来る疑問がある。

それは、暢子が結婚後に仕事を辞めるどころか、独立するかもしれないことを、和彦と重子に伝える必要な無いのか? ってことだ。

どうして、これが大きな疑問かというと、重子は “超保守的な女性” として描かれているから、基本的に「伝統家庭(日本の伝統的な家族観)」の人のはずで、女性が働くことを良く思っていないはずではないのか? と…

まあ、そうなると、どうして大野愛(飯豊まりえ)は嫁候補に認めていたのかという新たな疑問は浮かぶが。

結局、重子は “良家である青柳家との格差” だけを問題視してると考えると腑に落ちることにはなる。
だって、いろいろ調べたのだから、房子の家柄だって知っているはずだし。

重子も女性としてバリバリと働らく女性の設定で良かった…

これ、簡単に解決する方法があったと思う。

それは、重子も女性としてバリバリと働らく女性の設定にしておくこと。

そうすれば、愛のことも納得いくし、家にお手伝いさんがいるのも、暢子や房子に対する態度も何とか納得できる。

要するに、重子の立場と、重子が和彦の嫁、青柳家の嫁に求める条件を曖昧に描くから、わけがわからなくなるのだ。

単純に「家柄が問題」だけにしておけば良かっただけの話である…

戦中や戦後の味を「おいしくない料理」とひとくくりに表現することに違和感

読者の皆さまに断る必要はないが、敢えて個人的な思いを…

戦中や戦後の味を「おいしくない料理」とひとくくりに表現することに違和感を覚える。

確かに、当時それを食べた人が「おいしくない」と感じたなら「おいしくない」のは当然のこと。

でも、「料理はおいしいだけはなく、忘れていた思い出を呼び起こすもの」だとするなら、わざわざ「おいしくないもの」を食べて、辛かった戦争やそれに付随する思い出を思い出す必要があるのか?

そして、それを利用して親戚の子を嫁に受け入れさせるのもどうかと思ってしまった。

まだ、房子が暢子の親戚らしく “自分勝手な大きなお世話” で重子を「フォンターナ」に呼んで、「魚なし寿司」を食べながら互いの思い出話をして意気投合するならわかるのだが。

しかし、暢子が偉そうに「料理はおいしいだけはなく、忘れていた思い出を呼び起こすもの」とするなら、もっと以前から父から教わった料理や、青柳親子と一緒に食べた西洋料理のことを思い出して良かったはずでは?

やはり、“連ドラ” なのに繋がっているようには見えない…

あとがき(その1)

なぜ、コース料理なのに、前の料理を食べ終えてから次の料理を出さないの???

まあ、“高級イタリアン” だと思っていた「フォンターナ」が “ファミレス” なら合点がいきますが…

あとがき(その2)

さあて、明日の結婚披露宴のシーンが楽しみでしょうがないです。

料理の描写が雑な脚本家と演出家の組み合わせで、どんな料理が、どのように宴を盛り上げるのか、お手並み拝見です!

あとがき(その3)

昨日、Web拍手コメントをホイさん、ありがとうございます。
引き続き、今一つの本編を後方支援して楽しめる工夫をしていきますね。


☆⌒★ちむどんどん さしみてぃくぃみそ~れ~★⌒☆
「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


しばらくの間、今作のコメント欄は閉鎖します
いつも読んでいただいた上に、コメントを投稿してくださり、ありがとうございます。
この度、今作への熱意のあるコメントへの返信は難しいことが多いため、通常のコメント欄では納得できるお返事ができないので閉鎖させていただきます。

また、頂戴したコメントによってはお返事できない場合がありますが、貴重なものとして読ませていただきます。
状況が変わりましたらコメント欄を復活させるつもりですので、しばしご協力お願いいたします。



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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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